第7話~位置について~

位置について~






  ここはどこ?

    あなたはなに?

      何をしているの?

         何がしたいの?



  立とう。そこに。

  たとえ、無力だと感じても。


  回りを見渡し、目と目をあわせて、

   テレパシー。

  目を見たら感じる、誰がなにか、


   あなたの心の叫びが、

  誰かの頬をふるわせる。


  たとえ、見えなくても、

   届かぬはずの声さえも、

  伝わると信じて。



  心ふるわせ、

   体ふるわせ、


    自然におきる、シバリング。

  力みと脱力の絶妙なバランス。


  あらがわず、震えたらいい。

   泣きながら、笑うくらい。




ジン「起きな。」


イコ『、、まだ、暗い、』


ジン「起きろ。」


イコ『。』




ジン「対応を先伸ばしにしては、

   受け皿に落ちた先行き。


    そんなもので、進んでいく

   世界が、嫌なんだろ?」


イコ『そんなこと言ってない。』



ジン「イコ。」


イコ『、うっさい。』



ジン「、嗅覚をとぎすませて、

    今だよ。」



イコ『。』



イコ「リズ。

   起きて。」


リズ「、、うん?」


イコ「行くよ。」


リズ「うん。」





  流れる世界。

   舵をとる時。

  誰に任せる?

   誰がとる?


  様々な思惑乱れ、制するもの、

   託されるもの。





ジン「ずっと途中だ、

    完成なんて、あるのかどうか。」



ジン「おごった世界に、

    未完成をつきつけろ。」


イコ「。」





  運命に導かれるかのように。

   歯車達が、位置へと向かう。


  自らの役目を知ってか知らずか。


  まるで、その時を、

   待っていたかのように。





~つづく。


  


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