第6話~SMOKING

SMOKING



  「なんでだろうね?」



  「敗北がすきなのかな?」


  「、敗北しつづけてることを、

    認識したいのかな?」


  「敗北を、許されたい?」



  「うーん、、、」




  「敗北と向き合い、

   克服しているようだから、

  許されたいのは、

   現状であり、現状でない。」


  「ゥヴヴ」



  「、いいよ、しゃべらなくて、

   しゃべれないでしょ?」


  「ヒントをくれようと、

   してるんだね。

  やさしいもんね。」



  「プライドの高いあなたが、

   無様をさらして、

  弱さを痛感させられる。」



  「みんな、いつも、服を着て。

   隠された、不成立。」


  「裸が成立してる人なんて、

   どこにもいない。

  子供か、何歳くらいまでだろ?」



  「でもあなたは、

   それすらも、許せない。」



  「あまり触れられる事のない所に、

   、触れられること。」



  「言葉にできない事を、

   考えさせられる事も?」



  「、自分の弱さに触れて、

   成長が加速する感じが、

  好きなんだよね。」



  「いいよ。

   強くなっていくあなたを、

  見ててあげる。」


  「強くなることから

   逃れられない、

  そんなあなたが、好きだよ。」



  「ウウウゥ」


  「なんでとめちゃうの?

   ダメな事言っちゃったかな?」


  「ダメじゃないよ、

   いいよ、ダメになって。」



  「呼吸を深く、体の中の

   深い場所へと落とすように。


  がんばりハリツメ、体の中、

   一生懸命、力まされている所。


  力を抜いちゃ、いけないような、

   なぜかそう思っている所。


  そこに呼吸を落として。

   溶かして。フッと、力が消えるように、


  力むと、脱力をコントロールして、

   熱い血を、違和感に送るように。


  今は、あなたは、それを苦しいと、

   感じないんでしょ?」



  「いつまであなたに過大評価され、

   あなたに安心をあげれるのか。」


  「本当はあなたには、

   勝てないのにな。」


  「これが魔法と呪いの違いか?」


  「、、、。」




  「生きて来た上で、

   作らなければなかった自分、

  それは、力み、

   力むことで、必要とされた

  能力を一時的に強化した。」


  「毎日それを繰り返すことで、

   力んでいる事が普通になり、

  力が抜けなくなる。

   力んでいることすら

    わからなくなる。」



  「そんな自分でいることの方が、

   苦しいのかな?」


  「力むということは、

   力を移動させること、

  力めば力むほど、

   痩せていくモノがある。」



  「男と女で違う所。

   男の方が力む事が上手い。

  だから、一点を見たとき、

   女は男に勝てない事が多い。」


  「痩せていった部分も多い男。

   だから、バカが多い。


  一点を尖らせそれを誇る?

   視点が偏り、視野が狭くなる。」


  「広く構える、女の人。

   いろんな人の気持ちがわかる。

  いろんな話ができる。

   、傾向か?」


  「SEXの時、男は力んで、

   女は、力抜けるからかな?」


  「ウウウ!ウ」


  「ダメでしょ、

   してもらえないのわかってて、

  もらえない方がいいと思いながら、

   求めてたら。」


  「子供が欲しい訳じゃない、

   成長が加速している今を、

  その感覚、感情も、

   、SEXがしたいに、

  置き換えて紛らわさないの。」



  「本当に子供がほしくなった時、

   、ね。」



  「今日は限界かな?


   ほどいてあげる。」


  「寝よう。おやすみ。」




~つづく。

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