第4話~呪いと魔法。
呪いと魔法。
タロ『セン様は、呪いと言った、
それを、
この子達は魔法だという。』
タロ『この状況においても、
私の方が緊張していて、
彼女等の方が自然体だ。』
リズ「イコ、海おっきいね。」
イコ「おおきいね。」
リズ「タロさん、窓あけてもいい?」
タロ「どうぞ。
帽子をとばされないように、
気をつけてください。」
リズ「はーい」
タロ『生き物は環境に適応する。
足らない能力をストレスとして
感じながら、成長していく。』
タロ『人類は、知恵を使い、
ストレスを軽減し、
うまく回避する術を培ってきた。』
タロ『人類の進んできた道を否定する、
セン様の呪い。、』
タロ『この二人との出会いは、
きっと、セン様の助けになる
だろう。』
イコ&リズ「うわー!」
タロ「リズさん、イコさん、海をみるのは、
久しぶりですか?」
リズ「えー?タロさんなにか言ったー?」
タロ「海をみるのは、久しぶりですか?」
大きな声で、先ほどよりも、
はっきりと、ゆっくりと、
タロが答えた。
リズ「うーん!
海の匂い、思い出したよ。」
リズ「イコ、最後に海に来たの、
いつだったっけ?」
イコ「いつだろうね、」
イコ「免許とりたてで、夜中から
海に行ってさ、日中は疲れて
ほとんど寝てたっけ。」
リズ「みんな日焼けがひどかったよね。
イコだけ、海の家で寝てて。」
イコ「はは、砂浜で眠れないよ。」
タロ『セン様にも感じる事だが、
ストレスに蓋をしていない人には、
共通して、
、普通な人という印象をうける。』
リズ「タロさん、あとどれくらい?」
タロ「あと二時間くらいですかね。
少し遠回りになりますが、
このまま海沿いを
走っていきましょうか。」
リズ「うん。すこし寝る。」
イコ「リズ、」
タロ「着いたら起こします。
どうぞおやすみに、
なってください。」
タロ『少数派なのに、普通、、
、うらやましい。
私はいつか、私でなくなり、
普通でいられなくなったのだろうか』
タロ『なりかった自分に、
なった結果なのか?
なりたい自分になれる場所、
本当の自分でいられる場所。
なりたい自分になれる場所を、
さがしていたような。』
タロ「、、運転だけは、自信があるんです。
これまでずっと、
無事故、無違反です。」
イコ「そうなんですね。すごく、
安心して乗っていられます。」
タロ「イコさんも、すこし、
おやすみになってはどうですか?」
イコ「じゃあ、少しだけ。。」
タロ「おやすみなさい。」
~つづく。
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