第82話 大麦の刈り入れ




 夕食後は勉強会をした。


 クルトとヨゼフは絵本『自慢のお兄ちゃん』を読み、文字を覚える。


 「エリック兄ちゃんみたいな兄ちゃんの話だよなー」とクルトは言いながら、読み聞かせるリューズの言葉に合わせて文字を追う。

 ヨゼフの方が「えーっと。この単語が『僕』で、こっちが『お兄ちゃん』で……」と熱心だ。


 エリックは『自慢のお兄ちゃん』程度の文字は読めるということで、ドノバン先生がついて算数。足し算、引き算は3桁くらいまでならできているので、掛け算と割り算に取り掛かっている。

 書くものが無いとなかなか暗算だけでは難しいので、筆記用具が欲しいところだが、紙とペンは流石にそれほど数が無いので、60㎝四方ほどの板の上に砂を撒いて、指で砂をなぞって数字を書いて計算している。明かりは蝋燭なので砂をなぞった影が見えやすいが、時々絵本を読んでいるクルトがじっとしていられず机を叩いたり蹴ったりしてしまうので、砂に書いた文字が崩れてしまうことがあり、その度にエリックは「クルト、もっと落ち着いて勉強しろよ!」と弟を叱りつけなければならなかった。


 ピアとマールさんは厨房で食器や鍋を洗いながら色々と話をしているようだ。ピアとマールさんは年が12.3離れているものの、けっこう話が弾んでいる。食器や鍋の汚れを落とすのにピアはスライムを使うことを考え付いたようで、スライムの入ったたらいに食器を入れ、スライムが綺麗にした食器を水で流すという非常に環境に優しくハンスやダイクの水汲みの量を省く方法を編み出している。ピアのちゃっかりというか効率的にものを考える方法には感心する。実にグレートだ。ただ、出来れば生ごみやフデの檻に入れてフデの排泄物を処理しているスライムたちと一緒にしては欲しくないなと俺は願ってしまう。キッチンスライム生ごみ処理用、キッチンスライム食器用と分けて欲しい。後でそうするように頼んでみよう。


 勉強後はハンスが沸かしておいてくれた風呂にエリック達も入ってもらった。エリック達は石鹸とリンスの使い方がわからないので、俺も一緒に入って洗い方を教えたが、クルトとヨゼフは初めて入る風呂に大はしゃぎで、クルトはとくに調子乗りの本領を発揮して石鹸で頭を洗う時には目を閉じろって言ったのに開けて洗い「目が痛いー!」と言い、リンスの時も目を開けて「目が痛いー!」と言い、何て学習しない奴なんだと呆れたが、エリックはそんな弟を呆れて叱りながらも手桶に汲んだ湯で丁寧に頭をゆすいであげており、弟に振り回されながらも何だかんだで面倒見はとてもいい兄なんだと改めて感心した。

 マールさんもピアとリューズが一緒に入浴して入浴の仕方を教えてあげていた。風呂上がりにはマールさんに、「改めてお礼させてください。こんなに良くして頂いて、感謝してもしきれませんし、御恩の返し方がわかりません」とまた感謝されてしまった。


 「そんなに恐縮されなくてもいいんですよ。今度元小作の家をお借りできるなら賃料を少しおまけして安くして下されば有難いですし、検討してくだい」と伝えた。





 次の日は王家の畑で農作業だ。


 朝の7時頃に俺たちが畑に着くと、もうエリック達は着いていて、既に春撒きで実った大麦を刈り取っている。


 「ごめんごめん、エリック、ちょっと遅れてしまった」


 俺たちはそうエリックに謝る。


 エリックは死神の鎌のような大鎌を使って大麦をバッサバッサと刈っていた。クルトとヨゼフは普通の鎌でちょこちょことエリックから少し離れたところの麦を刈り取っている。


 「いいよ、僕たちがちょっと早く着いたから先に作業してたんだ。じゃあドノバン先生とハンス師匠は僕と同じサイズを使って大麦を刈って行ってください。ジョアンは弟達と同じシックルを使って、できるだけでいいんで刈っていって。初めてなんだろうからあまり無理はしないでゆっくりやってくれればいいよ」


 大鎌をサイズ、普通の鎌をシックルと言うらしい。


 刈り取った大麦はとりあえずそのままにして、刈り取りを優先しているようだ。次々に刈り取っていく。俺もクルトやヨゼフの近くで見様見真似で大麦を刈っていくが、これがけっこうきつい。まだ体が小さいから目線が低いので屈んで作業するつらさは少ないのだが、なんせ力が大人に比べるとそれほどあるわけでは無いので、多くの大麦を一遍で刈り取れない。稲と違って束にして植えていないので雑草を刈り払う感覚で刈らないといけない。

 クルトは大はしゃぎして滅茶苦茶に大麦を刈り払って近くに居ると危ないんじゃないかと思っていたが、いくらお調子者のクルトでもそこまで無茶苦茶なことはしない。近くで作業する者に怪我をさせたら大変なことは父親のディルクに散々叩き込まれたのだろう。

 しかし、刈り払う作業だったらいつも森で使っていたマチェットの方が俺は使い慣れているので、次回はマチェットを持って来よう。できたら前世日本の稲刈りで使ったような、鋸鎌みたいな形状の刃が付いた鎌やマチェットだったらもっと作業しやすいのかも知れないな。


 8時の鐘が鳴ったところで少し休憩する。


 「ハンス師匠とドノバン先生が来てくれたから、大分早いよ。もうこの畑の大麦の4分の1くらいは刈り倒せたもの。ありがとうございます」


 エリックはドノバン先生とハンスにそうお礼を言っている。

 まあ俺はそこまで戦力になっていないから仕方ない。


 「これで大麦を刈り倒した後はどうするの?」と俺はエリックに聞いた。


 「そうだねえ、休憩した後は大麦を刈り倒すのは僕とハンス師匠とドノバン先生でやっていくから、ジョアンは弟達と一緒に刈った大麦を集めて両手で掴めるくらいの束にして根本を縛って行って。それで後であの木のところに吊るして干すから」


 「わかったよ。じゃあお言葉に甘えてその作業させてもらうね」


 しばらく休憩して作業に戻る。


 エリック、ハンス、ドノバン先生は変わらず大麦を刈り倒していく。麦は畝を作ってそこに1列に撒いているわけでは無く、種を適当に圃場にばら撒いているので本当に草刈りと一緒の感覚で行っていく。雑草取りはずっとやっていたのだろうが、それでも大麦と一緒に育った雑草も刈り倒されている。


 俺とクルト、ヨゼフはそうして刈り倒された大麦と雑草をより分け、適当な量になったら大麦の茎を使って他の大麦の茎を束ねて行く。


 俺は変に几帳面な性格なので、けっこう拾い残しもあるクルトとヨゼフとは少し離れて、きっちり一本残らず刈られた大麦を拾って束ねていった。その後、クルトとヨゼフが拾い残した大麦も拾う。何か米一粒に7人の神様が宿るじゃないけど、せっかく栽培した作物を無駄にするのは何か釈然としないものがあるからだ。


 大体教会の鐘に合わせて休憩を取り、20分か30分程度休みながら作業を続けて行く。2時の鐘の鳴るころには50m×50mの大麦畑の刈り倒しはほぼ終わり、麦束を束ねる作業を残す程度となった。


 「いやー、こいつは剣を振る動作に通じるモンがありますね、って言おうと思ってましたが、思った以上に同じ動作しかしないんで、体の同じ部位ばっかり使うもんでけっこう疲れますね」


 ハンスも流石に初めてやる作業で根をあげた。


 ドノバン先生も「いやいや、修道院の畑って今思えば自分たちで食べる分の野菜だけ作っていましたから、これだけの広さの大麦を刈ったのは初めての経験です」と上半身を回して伸ばしながら言う。


 二人にとってもけっこう大変な作業だったようだ。


 エリックも小さな体でサイズを振り回していたから疲労は激しい。


 「はあ、はあ、はあ、ふー」


 俺が持参してきた水筒(湯たんぽとも言う)ごとエリックに水を渡すと、エリックは一気に水を飲み、大きく息をついた。


 「エリック、いつもこんなに頑張ってるのかい?」


 「はあ、はあ、はあ、うぐっ、いや、いつも、は……もう少しゆっくりやるんだけど……今日は皆さんの……手本にならなきゃと、思って、ちょっと張り切り過ぎた……」


 エリックにとっても少しオーバーペースだったようだ。


 エリックは水筒(湯たんぽとも言う)を俺に返してきたので、「いつも通りのペースでやってくれて良かったのに」と言いながら水筒(湯たんぽとも言う)を受け取ると、血が付いている。


 「エリック、手を見せて」


 俺はそう言ってエリックの掌を掴んで見ると、右手の親指と人差し指の間の皮膚が破れて血が滲んでいる。血まめが出来て破れたのだろう。


 「ああ、手のマメが潰れて血が出たみたいだけど、こうやって何度もマメを潰していくうちに農家の手になるんだ、お前はまだまだ全然ダメだ、って父ちゃんに良く叩かれたなあ……やっぱり僕、まだまだだ」


 エリックは自嘲気味に薄い笑みを浮かべる。


 そんなエリックにハンスが近づき、「エリック、無理するな。お前はまだ体ができてないから無理するとどこか痛めてしまうぞ」と諭すように言う。


 「でも、ハンス師匠やドノバン先生たちに手伝って貰うのに、僕がお二人よりも全然出来なかったらお二人だって呆れるんじゃないの? いっつもペーター達には手伝いに来てるのはどっちだかわからないとか言われてたから……」


 「だからって、普段以上に張り切ってもそんな無理は続かないぞ。自分の出来る範囲で粘り強く作業していかないとどこかで体を壊すし、そうなったらこの畑だって弟たちだけでは作業できないだろう」


 「……うん、でも……」


 「でももクソもない。無茶はするな。お前が体を壊したらマールさんだって弟達だって悲しいし困るだろう。いいな」


 エリックとハンスのこのやりとりを、いつもうるさいクルトも黙って見ていた。クルトも兄に体を壊して欲しい何て思っていないだろう。


 「エリック兄ちゃん、俺がもう少し大きくなってサイズが使えるようになったらペーター達にデカい顔させないからさ、それまではガマンしててよー、本当は今日と明後日でここの畑の刈り入れ終わらせるつもりだったんだろー、それが今日だけで終わったんだから儲けもんだよ。だからさ、明後日はゆっくりやろー」


 それまで黙って聞いていたクルトがエリックにそう声をかけた。


 「クルト……お前がそんなことを言うなんて、明日は雨が降るんじゃないか」


 ハンスがそう言うと、クルトは


 「俺だっていっつもエリック兄ちゃんを困らせてる訳じゃないんだぜー、ハンス師匠」


 と得意げな顔になった。







 「おいおいおいおい、こりゃあ一体どういった事なんだい? おさぼりエリック」


 ふと気が付くと、いつの間にかペーターと村人数人が俺たちの近くまで来ていた。


 そう言えばエリック達だけでは割り当ての王家領の畑の作業が大変だから、他の村人たちに手伝いをお願いしていると言っていた。

 ティモはいつも遅くて3時頃来ると言っていたから、他の村人は今くらいの時間にはいつも来ているのだろう。


 「王家の畑の作業の手伝いが必要だってえから作業日には毎回手伝いに来てやってるってえのに、えらく今日は頑張ったもんだなあ、エリック。やっぱり普段は手ぇ抜いてたってえことなんじゃないかぁ? 

 そこの商人さん達一行が手伝ってくれるんなら、俺たちの手伝いなんてしばらく無くても良さそうじゃあないか、ええ?」


 ペーターがニヤニヤした表情とねっとりとした言い方でエリックに問い詰める。


 「私たちは、代官のバーデン伯爵に許可を取って、新しい農機具の開発の参考にするために王家領の畑の作業を手伝っているのですよ。エリックたちの所が終わったら他の方の分担している畑も手伝いに行くつもりです」


 ドノバン先生がそう説明する。


 「へへっ、そうなんですかい。あんた方がどんなモノを作るんだか知らないが、私たちみたいな貧乏人にも手が届くモノを作って下さいな。まあ商人さんにとっちゃ畑の作業何て単純で疲れる作業、3日で音を上げると思いますけどねぇ。ところで刈った大麦、えらくきれいに拾って束ねたのもあんた方なのかねぇ?」


 「ええ、主に私がきれいに拾って束ねましたけど」


 俺がそう答えると、ペーターは憐れむような目で俺を見て言った。


 「まったく商人さんってえのはがめついことですなぁ。一つの落穂も残さずきれいに拾い上げるなんてねぇ。神の教えを破ってでも利益を得ようとなされるんですねぇ」


 「神の教えに背いたつもりは全くないですが。刈ったのにそのまま大麦を放置する方がよほど食べ物を無駄にすることになると思いますけど」


 俺はペーターの言い様に少しムッとして答えた。


 「坊ちゃんと私たちの信じる神は一緒なんでしょうが、どうも私ら農民と坊ちゃん達商人に対する神の教えは違ってるんですかねぇ。

 あんた方商人に対する教えは利益になるなら最後の血の一滴まで商え、ってなもんなんでしょうねぇ。そうでなけりゃ人が汗水たらして必死の思いで作った物を右から左へ動かすだけで、私ら何かにゃとても手に出来ない銀貨だの金貨だのをザクザク儲けるなんて出来やしないでしょうから。


 神は私ら農民にはこうおっしゃてるんです。落穂は拾うな、全て刈るな、ってねぇ。


 何でかわかりますか? 私ら農民はすぐおっ死んじまうんですよ、仕事がきついからねぇ。まあ男だろうが女だろうがねぇ。で、旦那に先立たれた女ってどうなると思います? まあ畑だって大してやれませんよ女手ひとつじゃあねぇ。子供が大きかったら子供が働いて何とかなるかも知れませんけどねぇ。

 で、畑の落穂ってのはねぇ、そんな人たちが拾って食べられるように残してるんですよ。明日は我が身ってのもあってね、もうずーっと昔からそうやってきてるんです。日暮れに畑に行く寡婦を見たって皆見て見ぬ振りしますよ。まあ言って見りゃ助け合いの一環なんですな。

 ですからねぇ、一つの落穂も残さず拾い上げるなんてえのは、農民じゃなくて商人のやり方なんですよ。

 そんな神の教えが違うあなた方商人がどんな農機具作れるんでしょうかねぇ? 楽しみにしてますよ」


 ペーターは俺に対してそう言うと、今度はエリックの方に向き直ってニヤニヤと厭味ったらしく言葉を発した。


 「エリックは落穂を残す理由も知らなかったのかい? 知ってりゃ商人さん達にも教えてやれただろうに。まったく村長の息子ってえのはどれだけ甘やかされてたんだか。まったく。

 まあ手伝いに来たからには手伝ってってやるよ。ちゃーんと私らの働きに応じた分配をきっちりしてもらわないとねぇ。まあ、代官とこのハーマンさんにまたしっかり聞いてもらうけどねぇ。

 じゃあ、俺達は俺達で作業しようじゃないの。やるぞ」


 ペーターはそう言うと何人かに指示を出し刈った大麦を束ねさせ、自分はもう2人の村人を引き連れて畑の端に立っている木のところに行き、横棒を通して縄でくくり、束ねた大麦の束をその横棒に次々と掛けていく。大麦をある程度乾燥させるためだろう。


 エリックは村長検討会議の時のように両手を握りしめて下を向いていた。


 「ごめん、エリック……私が良かれと思ってやったことで……本当に申し訳ない」


 俺はエリックに謝った。


 「エリックはペーターが言ってたことくらい知ってたんだろうに、私が自分勝手にエリックに聞かずにやったことでエリックまでペーターに罵られて……」


 「俺も落穂は少し残しておけってのは聞いてたけど、あんな理由があったなんて知らなかったぞー、ジョアンだけが悪いわけじゃないぞ、俺もジョアンに俺の知ってること言わなかったのが悪かったぞー」


 「僕も何で落穂残しておくのか知らなかったよ。ジョアンが拾ってるの見ても、僕も全然気にしてなかったから僕もよくなかったよ」


 クルトとヨゼフが口々にそう言う。

 弟たち二人もエリックのこと、そして俺のことも心配しているのだ。


 「僕……」


 エリックが下を向きながら言葉を発した。


 「僕……悔しいよ……確かに落穂は少し残せって父ちゃんに言われたけど、あんな理由があったなんて知らなかったよ……何で父ちゃんが生きてる時にちゃんと聞いてなかったんだろうって……怒られて叩かれてばっかりだったけど、何でって理由をちゃんと聞こうとしてなかった自分が情けないし、そんな僕のせいで色々力になってくれたジョアン達ををバカにされて……本当に悔しいんだ」


 エリックはそう絞り出すように言った。


 村長検討会議の時とは違う。


 あの時のエリックはディルクから受けていた暴力に怯え自信を無くし、周囲の言動も全てエリックを責めるものだと思い込みそれから逃げようとしていた。

 今のエリックは、そうした過去の自分を認めディルクの暴力すらも消化した上でそれに耐えて学ぶことが出来なかったことを悔いている。

 面映ゆいが、俺の為に、広い意味では俺と一緒にいてくれるハンスやドノバン先生に恥をかかせてしまったという、自分ではなく他者に対しての恥辱で憤っているのだ。

 これはエリックにとっては大きな1歩なのだと思う。


 「エリック、私も広い知見を持つ商人だなんて言ったら親に笑われるくらい、自分の狭い見識しかなかったって気づかされたよ。

 エリック、これからも一緒に色々と知ろう、勉強しよう。

 それで近い将来、ペーターも驚かせてやろう」


 「……うん、悔しいけど、今の僕じゃ言い返せないよ……もっと色々頑張らないとね」


 「頑張るのはいいけど、何度も言うけど無理はするなよ、エリック。体を壊したら元も子もないからな。マールさんに落穂拾いさせる訳にはいかんだろ? 出来得る最大限でいいんだからな」


 ハンスがそうエリックに声をかける。


 「私も勉強不足でした。もっとルンベック牧師に農村部における神の教えについて、しっかり聞いておくべきでした。少し私自身も向学心に欠けていたのかも知れません。今後は坊ちゃんにも、エリックにもしっかり恥をかかない知識を教えられるように私自身も更に勉強します。

 じゃあ、私たちも大麦の束を作って干しましょう、適度に落穂を残してね。全部ペーター達にやってもらってしまうと、計算できない人たちからどんな分配をねだられるか判りませんからね」


 ドノバン先生がそう言って大麦を拾い集める。


 そうだな、まだ俺は8年しかこのネーレピア世界にいないのだ。全てを知っている訳ではない。

 俺も色々知る必要がある。

 今日の恥辱も一つの経験だ。

 俺にはいい仲間がついていてくれる。エリック達一家も新しい仲間だ。

 この仲間たちと共に、この世界をもっともっと、いい世界にして行こう。



 適度に落穂を残しつつ俺は大麦を拾い束ねた。








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