登場人物紹介2 これまでのあらすじ2 魔法について現在までにわかっていること2
登場人物紹介2 これまでのあらすじ2 魔法について現在までにわかっていること2
ここまでの登場人物紹介です。(1756年現在)
【アレイエム王国】
【ニールセン王家】
●ジョアン=ニールセン 第1王子 8歳 転生者。前世の死因は隕石直撃。ネーレピア世界のアレイエム王国第一王子として転生。転生前は50過ぎのオッサンで仕事はケアマネジャー。仕事柄おばあちゃんの知恵袋的な知識や、老人の話に合わせて会話する必要があったため、昔の生活や価値観には詳しい。性格は軽口を叩くが根は真面目。前世の仕事の時に自身を責め続けた結果、非常に自己肯定感が薄く、自分に価値が無いと考えやすい傾向があり、何かの折にそれが顔を出す。それを「魂の傷」として認識している。ラウラやリューズの治癒魔法と、この世界での経験を通して「魂の傷」は少しづつ塞がりつつあるが……
転生時の特典として「簡単に死なない身分保障」「同種族の中でも強靭で優れた体」「何となく雰囲気で考えを伝える力」の3つを貰った。
フライス村での身分は、代官マッシュ=バーデン男爵知己のデンカー商会の息子、と言うことになっている。
●ダニエル=ニールセン 国王 30歳 パパ上。まだ若々しい、小麦色の髭が似合うプリンス顔をしている。コタツの魔力から抜け出せない。理と利を考え迅速に決断できる英邁な君主。でも小さい頃は母に甘えて夫婦の営みを邪魔していた過去がある。優秀だった兄ディランがおイタをしたため廃嫡になり、繰り上がりで王太子に。その後父の戦死を受けて国王に就任した苦労人なのだ。結構剣の腕がある。
●イザベル=ニールセン 正妃 31歳 旧姓ホーデンバーグ(ハラス王国王女) イザベル母さん。アレイエム王国のハラスとの貿易、内務の一部と社交界の取り纏めなどをしている。嫁いできた頃は連れてきたメイド長の陰に隠れていたらしい。その後お祖母ちゃんのご指導ご鞭撻によりニールセン家の良き嫁御となったそうな。パパ上の執務室のコタツ布団を作った、が殆どは侍女のレオニーにやらせた。その昔実の父マルセル=ホーデンバーグに嫁としての貰い手が無いと心配されていた。
●ラウラ=ニールセン 第二妃 29歳 旧姓ハース(アレイエム侯爵家) ラウラ母さん。ジョアンを産んでくれた人。もう添い寝はできなくなったが、ジョアンをいつも気にしている優しい人。ジョアン発案の国営コタツ工場の事務長に就任させられ、舞い込む注文を捌くのに四苦八苦しておられる。早く以前のように家族の食事を考える余裕が欲しいと思っている。サンルームの花の世話と、ジョアンとの語らいが癒し。治癒魔法が使える。社交の場の様子をジョアンに話している。
●アデリナ=ニールセン 前正妃 61歳 旧姓ツェルナー(元アレイエム侯爵家 現テルプ王国王族)
ツェルナー侯爵家からニールセン王家に嫁いだが、その後実家のツェルナー侯爵家が反乱を起こし独立してしまったという何じゃそりゃーな状況に追い込まれた。が、反乱に組した貴族を切り崩し、反乱を何とか収める方向に持って行った。その後ダニエルとイザベルの政略結婚を取り纏め、王家の安定を図るなど辣腕を振るう。ある意味女傑。息子のディランのおイタで、育て方を間違ったかと悩み、今のニールセン王家の家族の在り方を方向づけた。 ハラス国王マルセル=ホーデンバーグに感謝されている。
●ジャルラン=ニールセン 第2王子 7歳 ジョアンのことが大好きな甘え上手な弟。正妃イザベルの子でジョアンに遅れること半年で産まれた。何か最近クレクレしか言ってない気がする。でも言って聞かせればきちんと理解できる聡い弟。同世代の子供が兄しかおらず、無意識のうちに兄と自分を比較してしまって悩んでいたようだが、乳兄弟のラルフとの関係性を気にしながら勉強するようになったようだ。
●アードルフ=ニールセン 前国王 故人 アデリナの実家ツェルナー家が起こしたテルプ騒乱で、息子のディランがおイタした貴族家の寄騎の逆恨みで戦死。
【ニールセン王家 関係者】
●ゲオルグ=リーベルト伯爵 宮中伯 第一騎士団長(王宮警備担当) ジョアンの剣と乗馬の教師 ナイスガイ。 有能なためか使い倒されている印象。第一騎士団麾下の騎士たちには「鬼」と呼ばれているらしい。息子のハンスは第二騎士団でアレイエム市中警備を楽しんでいたが、王宮外に出るジョアンの警護騎士に抜擢された。
●エルウィン=レーマン伯爵 宮中伯 第1騎士団副団長 まだ出てない 次の章から出るかも
●ラルフ=レーマン ジャルランの乳兄弟 まだ出てない 次の章から出るかも
●アルバート=コナー男爵 宮中伯(ニールセン王家より爵位授与) 元イグライド国立学会に所属していた蒸気機関の研究者 それ以外にも冶金とか色々研究してるらしい。多分ラウラ母さんが知ったら余計な事をジョアンに吹き込むんじゃねーよ、と思われるであろう人。
●クラウス=メイヤー伯爵 外務卿。実際の外交実務はそれぞれ担当の領地持ち貴族が行っており、外務卿はそれらの王家への取次という性格が強い
●エック 庭師頭 ジョアンに付き合わされて何でもやっている。今後は何があっても生きてさえいれば食っていけるだろう、そんな人。
●エルマー 料理長 やっぱり料理が絶品らしい
●イライザ メイド長(イザベル付) 何か怖そうな気がするが、ピアは意外に慕っている様子。
●レオナ アデリナ付侍女 侍女の性格は主人に影響を受けるのだろうか
●レオニー イザベル付侍女 侍女の性格は主人に影響を受けるのだろうか
●マルク ダニエルパパ上の従者 ひどい船酔いの時に船酔い止めの実験台になる
●アルマ ラウラ付侍女 船酔いには勝てない
●ピア 19歳 ジョアン付メイド ジョアンがダメ人間になるのではと心配するほど身の回りの世話が上手いメイド。孤児院から7歳の頃王宮に引き取られてメイドとして働いている。あてがいとしての役割も担う予定だったが、取りやめになった。フライス村に同行しジョアンの身の回りの世話の他、料理もするようになる。代官屋敷の中で一番偉いとフデら魔物に思われている。ドノバン先生に告白され、人生で初めて男性を意識する。幸せになるのだぞ。
●カーヤ ジャルラン付メイド ピアと同じ孤児院出身。孤児院の頃は寒さに耐えるためピアと抱き合って眠っていた。腕白なジャルランに手を焼いているであろうが、どうだろうか。あてがいとしての役割も担う?
●ドノバン=アーレント 32歳 ジョアンの家庭教師(魔法も含む全教科担当)伯爵家3男 元はオーエ教本道派の修道士として学問を修める 枢機卿が過去の魔女狩りで非人道的な実験をしていたことに恐怖を覚え逃げる。その後オーエ教改革派に所属 ジョアンの家庭教師としてフライス村まで同行し、万能ぶりを発揮する。フライス村ではデンカー商会の手代、と言う設定になっている。我らのピアさんに口が滑って告白してしまった。幸せにするのだぞ。
●オスカー=クラフト ジャルランの家庭教師(魔法含む全教科担当)ジャルランと乳兄弟のラルフ=レーマンの家庭教師
【ニールセン王家に出入りした人】
●アーノルド 時計職人 何か凄くいろんな歯車を組み合わせてジョアン発案の蒸気機関を動くようにしちゃった人 多分絶対確実にまた出番がある人
●ヘルマン 国営コタツ工場 工場長 元木工ギルド事務方。材料仕入れや輸送の手配など、コタツ工場の稼働を全力で支えている。
●フリッツ=ライネル 18歳 ニールセン王家の御用商ライネル商会の御曹司で跡取り。弟が何人かいるらしい。赤毛で身長はそれ程でもないががっしりした体格で眼鏡がトレードマーク。兄キャラ。2年前までは絵に描いたような放蕩息子で酒場に入り浸りケンカ騒ぎも良く起こしていた。ハンスとはその頃からの知り合い。酒は好きでアホみたいに飲むが、次の日はひどい二日酔いになる。 ハンスに呼ばれてフライス村からもっとも近いハールディーズ公爵領のベルシュのライネル商会支店に居る。カバーストーリーでデンカー商会に修行のため奉公に出ている設定になっている。週に1度フライス村まで来る。
【ニールセン公爵家】
●ディラン=ニールセン 公爵 35歳 ダニエルの兄 おイタをして廃嫡された人 エイクロイドとの国境に広大な所領を持ち、対エイクロイドの外交実務を一手に引き受けている。状況に応じた柔軟な判断力、対応力を持っている。 国内の無能な貴族は潰してしまった方が良いと考えており、融和的な政策をとる国王で弟のダニエルに対してはやや軽侮している。母のアデリナに対しては深い愛情と憧憬を抱いている様子。女癖が悪い。
【ハールディーズ公爵家】
●ジャニーン=ハールディーズ 7歳 ジョアンとの初対面の時に制止を振り切って渋柿を食べた人。お転婆で意地っ張り。「瞬足」を使えるため、騎士になりたいと夢を抱いているが、家族全員に反対されている。根は素直で、自分の落ち度は反省し謝罪できる、清々しい一面を持っている。
●ガリウス=ハールディーズ公爵 金髪で髭が顔を覆っており右の額から左の頬にかけて向こう傷がある身長2m越えの大男。国で1,2を争う剣の使い手。妻と娘にデレデレ。ジョアン7歳の冬に、師匠不在になったジョアンに剣の稽古をつけてもいいと言って領地に招き、シゴいた。木剣でバックラーを粉砕する。
●ジュディ=ハールディーズ 公爵夫人 ジャニーンの母 気品溢れる淑女。領地経営の大半の実務を夫に代わり行っている。
●ダリウス=ハールディーズ 12歳 ハールディーズ公爵家嫡男 外見はジュディ夫人似でシュッとしてる。理知的でいい人だが、剣の稽古になると、にこやかな笑みを浮かべながら木剣で容赦なくジョアンを叩きのめす。 ジョアン、ガリウスと一緒に風呂に入って、ガリウスの背中を流したことがある。
●シェリー ジュディ夫人の侍女
●リズ ジャニーンの侍女
【フライス村の関係者】
●ハンス=リーベルト 17歳 ジョアンの護衛騎士。王家第一騎士団長ゲオルグ=リーベルトの嫡男。父とは違い、話術や世間の情報収集に長けており、ちょっとした機転や気が利く男。アホ程酒を飲んでケロッとしている酒豪。ダイクやフリッツなどの親しい人間にはかなり口が悪い。が、それが場を和ませることもある。フリッツ=ライネルとは第2騎士団所属の時の市中警護で、フリッツのケンカ騒ぎを何度も仲裁したことで知り合う。 フライス村ではデンカー商会の手代と身分を偽っている。
●ダイク=ループス 年齢不詳 ジョアンの護衛騎士。王宮時代も第一騎士団に所属し、王族の警護に当たっていた。
獣人はかつてネーレピア各地に土着していた種族だが、人族によって征服され、奴隷として使われた過去がある。現在では奴隷身分の獣人はいないが、農村部にはまだ獣人に対する差別意識が残っている。
●ディルク フライス村村長 40代後半? ジョアン達の一行をデンカー商会の事業の下見だと思っている。 妻のマールとの間に11歳、8歳、7歳の男の子がいる。いつも子供と一緒に農作業をしている。 ダイクに対しては差別意識を覗かせることがある。
●マール ディルクの妻。ピアに家庭料理を教えてくれた。
●イクセル=ルンベック フライス村オーエ教礼拝堂の牧師。40代後半。元は現テルプ王国のある地域出身。テルプ騒乱でテルプ地域のオーエ教改革派は追い出され、それでアレイエム王国に来た。一人でフライス村の教会を預かっている。一応フライス村教区の責任者。 何人か親を亡くした孤児を育てている。貧乏教会の切り盛りに四苦八苦している。口は悪いが人はいい。
●マッシュ=バーデン男爵 フライス村が所属するノースフォレスト地区5ヶ村の代官。普段はクリン村に在住。週に1回フライス村に足を運ぶようになる。
【暗き暗き森の住人】
●リューズ エルダーエルフの少女 6歳 前世はジョアンと同じ隕石墜落現場に出くわし命を落とした女子高生、永田未央。お祖母ちゃん子でサッカー少女だったが、祖母に物忘れが出始めた時の最初の医師の対応に疑問を抱き、医学部に入って医者になろう決意し勉強を頑張っていた。しかし祖母の認知症が進み、周辺症状がひどくなったことで、その対応の心理的な大変さを知ったことと、その対応から逃げて母に任せきりにした罪悪感を常に抱えていた。隕石落下の土砂に巻き込まれ命を落とした後、このネーレピア世界への転生を選択した。 転生時の特典として「簡単に死なない身分保障」「同種族の中でも強靭で優れた体」「ここ一番の決定力」の3つを貰った。 エルダーエルフらしく弓が上手く、他人の体力を使って治癒魔法を使うことができる。 頭も良く、ネーレピア共通語を1か月強で覚えたが、最初に使った教材の一人称がボクだったため、ネーレピア共通語を話すときの一人称はボクである。
●マリス リューズの父 80歳? エルダーエルフは文字や暦、時計を持たないため、正確な年齢はわからないがそれくらいの年。 30人程度のエルダーエルフの集落の責任者。 元々マリスの父母と一緒のもっと規模の大きい集落に居たが、マリスの父母に子供が産まれることになり、下手したらリューズと生まれてくる弟が夫婦になる可能性が高かったため、分かれて別集落を立てた。 外見は北〇の拳のトキに似て、30代にしか見えない。
●ニース リューズの母 70歳くらい? 外見は20代にしか見えない、切れ長の瞳の美しいエルダーエルフ。しかし体長3mの雪狼のバロンを全く恐れず歯牙にもかけない実力がある様子。趣味で果実を使った自然酵母から作るパン作りをしている。
●ボス、バロン、フデ 最初にダイクが配下にした雪狼。雪狼は体長が3m超になり、冬は真っ白の冬毛で覆われるためその名がついた。 フデは頭に毛筆の先の形をした冬毛が残っていたためフデと名付けられた。フデは体長が1,5mとまだ小型のため、フライス村の村人たちに雪狼に慣れて貰うために代官屋敷で生活している。
【ハラス王国】
【ホーデンバーグ王家】
●マルセル=ホーデンバーグ 年齢不詳 高齢 現ハラス国王。イザベルの父。イザベルに正妃がつとまるか本気で心配していたようだが、しっかり正妃の務めを果たせるように仕込んだアデリナお祖母ちゃんに感謝している。
●フェリクス=ホーデンバーグ ハラス王国第二王子。パパ上より年上
●イレーナ=ホーデンバーグ フェリクス殿下の妻。
【エイクロイド帝国】
【バーナビー皇家】
●エドモン=バーナビー 最後のエイクロイドバーナビー家皇帝。1755年11月に国民議会により国外逃亡未遂の罪で処刑。
●フランシーヌ=バーナビー 10歳 皇帝エドモン=バーナビーの弟クレマン=バーナビーの孫。国外逃亡未遂の罪で一族の者と共に処刑される。彼女はバーナビー一族らしくナチュラルに他国を見下していたが、自国エイクロイドがネーレピアで最も発展した大国だということを無邪気に信じていたからで悪意はない。処刑に当たって彼女の顔をしっかり確認していた訳ではないので僅かながら生きている可能性あり。
【国民議会】
●ラプスティエール 国民議会議長。正義感が強く潔癖な男だったが、自らの信念に従い多くの政治家や官僚を処刑したため、恐れた国民議会の造反に会い、自らも処刑された。
【エイクロイド軍】
●ポルナレフ=ボンバドル 砲兵指揮官から身を興した下級貴族出身の将軍。エイクロイド共和国体制になり諸外国から攻め込まれた時に北西部の防衛に当たり、攻め込むイグライド軍、サピア軍を全て撃退した。 共和国議会が粛清祭りをして民衆の支持が低下した際に軍から出馬し当選。民衆の圧倒的な支持を受け共和国代表の座についている。
【その他】
●アンドレイ=ジャッケ 外務官僚。アレイエム王国の取次。細か~い嫌がらせをしてイラつかせてくるが、多分交渉を有利に進めるため、と思っていた。1755年の政変で国民議会により処刑された。
●ドニ=マルジャン 皇帝体制時の貴族院議員の大物だったらしい。一応アレイエム王国一行の饗応役。その後の消息は不明。
【オーエ教本道派】
●アナスタージ教皇 年齢不詳だが相当若い女性教皇。エイクロイド帝国の皇帝就任10周年記念式典でエドモン=バーナビー皇帝を祝福した。
●バルトロ=シヴァーニ オーエ教本道派枢機卿。60歳以上のはず。 過去に魔女狩りをして魔法をずっと使わせる実験に手を染めた人。エイクロイド帝国の皇帝就任10周年記念式典に来ていたかどうかは不明。
【謎の人】
●トリッシュ 床から生えたペ○シマン アカシックレコードの無駄使いが好きな謎の存在 何かこの世界ではそれなりの存在らしい いまだに謎
【過去の偉人】
●オーエ・ヒート 1700年以上前の人物。巨大宗教オーエ教の創始者兼オーエ帝国最高指導者。ジョアンはオーエ・ヒートが転生者だったんじゃないかと疑っている。蒸気機関車を作らせようとはしたが、ブラシやたわし、洗濯板は作らせなかった。解せぬ。
●ミサーマル=コウ=タリオ 有名な絵本「自慢のお兄ちゃん」の作者。200年ほど前のトリエルの人。
これまでのあらすじ
【????との対話】
【幼い頃の幸せな記憶って大事よね】
【寒さとの闘い】
【4歳はまだ子供だよ】
【子供の悩み】
以上の章については、これまでのあらすじ1を参照
【王宮外への初外出】
ネーレピア世界のトイレと、それを取り巻く排泄事情に不満があるジョアン。5歳の7月に自称ネーレピア1のエイクロイド帝国の皇帝戴冠10周年記念式典に呼ばれる。
不穏な空気に包まれたエイクロイド国内で、皇帝戴冠10周年式典の前日、反乱の火が上がる。
式典後に王妃イザベルの父ハラス国王マルセル=ホーデンバーグらと急遽帰国したアレイエム一行。
その後エイクロイドの反乱は皇帝を打倒し、皇族は処刑される。
共和国制となったエイクロイドとの国交は断絶中だが、公爵ディラン=ニールセンを中心に交渉は続けられる。
【暗き暗き森】
エイクロイドの騒乱の余波でジョアンの剣と乗馬の師匠、ゲオルグ=リーベルト伯爵が出征。
師匠不在となったジョアンに剣を教えようとハールディーズ公爵が声をかける。滞在していたハールディーズ公爵領で、暗き暗き森のエルフの姿が目撃されるというフライス村のことを知ったジョアン。
6歳になりフライス村を訪れる。
護衛騎士のハンスとダイク、家庭教師ドノバン、メイドのピアとジョアンの5人で、「王家直轄領の最も貧しい地域の民の生活ぶりを一緒に暮らして感じて、改善方法を探りたい」という名目で、身分を隠して滞在する。
【もう一人の転生者】
エルフの少女リューズと日本語で会話できたジョアン。リューズは自転車に乗った女子高生、永田未央だった。
リューズとお互い転生に至るまでの話をすり合わせるジョアン。
ジョアンの前世がリューズの前世の祖母のケアマネだったことがわかり、祖母の認知症に対する無力感がリューズを転生に踏み切らせたことを知ったジョアンは、自分の無力感など魂の傷がまた開き、自罰的な考えに囚われ魔法で自殺を考える。
ジョアンの「なんとなく雰囲気で考えを伝える力」で、ただ事ではないことが伝わったリューズは手荒な手段でそれを止める。
傷の治療と同時に魂の傷も治癒されたジョアンは、リューズの望みを叶えようとする。
【暗き暗き森の探索】
エルフの少女、リューズの希望は暗き暗き森から出て、広い世界で自分の知識を生かすこと。
言葉の違うエルフと人族。リューズの希望を叶えるためには互いの言語を覚えなければならない。
そのため森の中に拠点を作ることになる。
拠点作りと並行して今後の物資や人材の調達のため、代官マッシュや、新たな協力者フリッツ=ライネルらとの親睦も深める。
森の中の拠点が完成し、互いの言語をある程度理解したジョアンとリューズは、いよいよリューズの住むエルフの集落を訪れる。
【暗き暗き森のエルフ】
エルフの集落を訪れ、リューズの父マリスから色々話を聞くジョアン達。
暗き暗き森に住むエルフはエルダーエルフであり、植物の特徴を併せ持ち、自分たちの精神が衰えたら『生命の木』となり、ほとんど死ぬことが無い種族と言うことを知る。
幾つかの条件付きでリューズが森の外に出ることの許可をマリスに貰うことに成功する。
【 近世ネーレピア庶民の恋愛事情】
エルダーエルフの里から帰った夕方、ドノバン先生が会話のなかでピアに求婚の言葉を言ってしまう。
オーエ教の牧師でもあり、ジョアンの家庭教師でもあるドノバン先生は、女性に対しては奥手で朴念仁。
対してジョアンのメイドのピアは孤児院から王宮に上がり、殆ど男性と日常で接したことが無い。
そんな2人の恋愛は、果たしてどうなってしまうのか。
〖魔法について 現時点までにわかっていること〗
●この世界は魔法が存在する。
●魔法は貴族や富貴な商人、教会関係者などのある程度身分の高い者しか発動例がない。
●魔法は発動に詠唱は必要なく、起こる現象をしっかりイメージすることで発動する。
●発動のイメージが持てない初心者は簡単な詠唱をすることでイメージを定着させ発動する
●魔法の作用機序は解明されていない
●連続での使用は10回程度が普通で、それを超えると眩暈やふらつきが現れる
●魔法の発動には魔法使用者の体力(栄養?)が必要で、眩暈やふらつきを感じても連続で使用し続けると飢餓症状となり死に至ることがある
●魔法で起こせる現象はあまり大したことがない。
基本的に魔法はどんな魔法でも魔法が使える人は全種類使える。
ただ、使える魔法に得意不得意が出る。
・火魔法 可燃物に着火することができる
・水魔法 コップ1~2杯程度の水を作り出すことが出来る。霧吹きのように出すことも可 掌に満たない大きさの氷も出すことができる
・風魔法 人を瞬時によろめかせる程度の風を数秒間起こせる。風量の調節は可能 エルダーエルフの弓の正確さと射程距離の長さは風魔法が関係している
・土魔法 土を1~2m掘り起こしたり、土で1m程度の物を形作ったり、1m程度の土を出現させたりできる
・治癒魔法 外傷等の治療のみ行えると言われているが、精神的な傷も癒す効果がある様子。あまり使える人がいないと言われている。発動に魔法使用者の体力を使う他、治療対象者の体力も必要。治療対象者の自然治癒力を高めて怪我を治している。
・剣技などで会得する『瞬足』も、身体強化の魔法を使った技ではないかとドノバン先生は考えている。
●これまで魔法はあまり大したことができないため、ネーレピアの文化が停滞していたこともあって、殆ど研究もされておらず、生活の中で使おうとする者も貴族階級には殆どいなかったが、1755年にジョアンが広め出した
●オーエ教教会関係者は40年程前まで魔法の使用を独占しようとし、オーエ教信者以外の魔法使用者を魔女と呼んで迫害していた。その後こうした迫害を良しとしない者たちが改革派を立ち上げ、それまでのオーエ教は本道派と呼ばれる。
●エルダーエルフは魔法の扱いについては人族よりも多く知っており、エルダーエルフは植物の力を使って魔法を使うことが出来る。 また、他者の体力を使って魔法を使うこともできる。他者の体力を使って魔法を使うことは人族でも訓練すればできるらしい。
【アレイエム王国貨幣価値】
アレイエム銅貨1枚200円くらい。銅貨1枚で王都の酒場でエール1杯分くらい。
銅貨100枚=銀貨1枚(20.000円) 銀貨10枚=金貨1枚(200.000円)。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます