第54話 伊藤智仁のスライダー並み




 俺たちは峠の頂上で待っているダイクと雪狼たちと合流した。


 「殿下、よくぞご無事で」


 ダイクは安心したように言う。


 エルダーエルフの集落を訪れる前は、人間は敵だと思われている、そう思っていたが、エルダーエルフにとっては人間が敵なのではなく、暗き暗き森を壊したり荒したりする存在が敵で、そういったことをしなければ特に敵視しないということはわかっていなかったから、ここで待っている間のダイク達は緊張感を持ち続けていただろう。


 俺たちに何かあった場合は、俺たちに同行していたバロンが遠吠えで知らせる手筈となっていたのだが、結局バロンはずっとリューズの家の前で丸まって日光浴を楽しむ結果となっていた。


 バロンと他の雪狼たちの様子は全く違っており、自分たちのボスの緊張感のなさに雪狼たちは戸惑っているようだ。


 バロンは後でダイクにシメられるだろう。


 ダイクにはエルダーエルフの集落でのことを話し、今後マリスさんとニースさんたちの集落に住むエルダーエルフに出会った時に間違って雪狼たちが狩られないように目印を付けておけば、エルダーエルフの集落までの連絡役に雪狼を使えることも伝えた。


 「ボスとバロンとフデには以前リューズのお嬢さんに言われて付けた目印がありますから、他の雪狼にも付けるようにしましょう」


 とダイクは早速取り掛かるようだ。


 峠から見降ろすフライス村は、傾きつつある太陽の光が森の影を伸ばしているため、半分ほど影になっている。


 エルダーエルフの集落に行く時にもこうしてフライス村を見下ろしたが、本当に森の中で、何もしないとも森に埋もれてしまいそうな、そんな儚さを俺は感じた。


 さて、リューズの件は片付いた。


 これからはあの儚げなフライス村を発展させる方策を考えていこう。


 ちょっと感傷的かな?


 でもこの2か月暮らして、俺の中ではフライス村に愛着が湧きつつあった。







 暗き暗き森を抜けて、代官屋敷に戻ったのは教会の16時の鐘が鳴る頃だった。


 「殿下、お帰りなさいませ」


 代官屋敷の入り口扉の前でピアにそう挨拶される。


 ピアは手にスライムの入ったたらいを持っていて、今まで風呂掃除をしていたようだ。

 普段はフデの檻の中に入っているスライムたち。

 風呂掃除にスライムを使うのは、スライムが増えてから試しに始めてみた。

 代官屋敷に作った風呂は俺の土魔法で陶器仕上げにしているので、湯を抜いてからスライムを浴槽に入れておくと、あら不思議、浴槽がきれいになる、というわけだ。

 浴槽の深さはだいたい70cmくらいあり、今代官屋敷にいるスライムは大きなものでも直径20cmくらい。

 浴槽の縁まではスライムが届かないと思っていたが、風呂掃除をしてくれているピアが言うには、スライムが変形して縦に伸びるような形になり、けっこう浴槽の上の方の汚れまで食べているんだそうだ。


 「ぷるぷるして生温かいですから、冬は手をスライムの群れの中に入れていれば暖かそうですよ」


 とピアはそんなことを言っている。


 スライムに愛着が湧いているのかも知れない。


 代官屋敷に入る前に、マリスさんとニースさんにお土産として貰ったものを代官屋敷の裏庭に置いておく。


 お土産に貰ったもの。


 シイタケの菌を付けてある原木だ。


 エルダーエルフたちはキノコの栽培をしているということで、シイタケの原木を持たせてくれた。

 暗き暗き森の出口まではバロンにくくりつけて持ってきたので然程苦労はしなかったが、森から代官屋敷まではダイクが両腕に2本づつ抱え持ってきてくれた。

 直射日光に当たらない日陰にシイタケの原木を置く。雨に当たるのは構わないそうだ。

 原木に植え付けてあるシイタケは、春と秋に収穫できるそうだから、8月上旬になる今からだと、あと2ケ月程待てば最初の収穫ができる。


 上手く行くといいな。


 王宮庭園で毎年焼いて塩を振って食べたことが懐かしい。ここでも食べられたら最高だ。


 代官屋敷の中に入り、他にお土産として貰った物を出す。


 乾燥シイタケと乾燥シメジは背嚢一つ分一杯に詰めて頂いた。


 これでダシはしばらく心配しなくてもいい。


 これまでもちょこちょこリューズが持ってきてくれていたが、まとめて使ったのは拠点小屋が完成した時の鍋料理の1回きりだ。


 あとは野菜を煮込む料理を作る時に少しづつ使えたくらいだから、しっかりとシイタケのダシが取れた料理を食べられた訳では無い。


 ミソとショウユ。


 エルダーエルフは発酵食品作りも行っていた。


 ミソは俺も持ってきていたが、俺が持ってきた元々ハラスの貿易でニーパンから取り寄せた物を元に作ったミソは、茶色が濃く赤ミソに近い色だ。

 対してエルフが作ったものはもう少し茶色の色が薄い。作り方は見せて貰っていないが、多分麦か米に麹菌を繁殖させた麦麹か米麹を使っていると見た。

 フッ、前世で応援していたサッカークラブのスポンサーをしていた地元の味噌蔵を見学していた俺に死角はない。見抜いてやったぜ。

 しかし米があるならば、何としても譲って貰いたいものだ。割と寒冷な地域に属する暗き暗き森で育つ米ならば、アレイエム全土でも育つだろう。


 ない可能性も高いけどね。


 そしてショウユもたまりショウユだが、作っていたのを貰って来た。


 既に火入れはしてあるそうなので日持ちするらしい。

 孟宗竹を切った竹筒に入ったものを2本貰って来た。

 これで刺身も食べられるが、肝心の魚は山奥なのでいないのが残念だ。

 というか淡水魚は刺身にしたら寄生虫関係が怖い。


 さらにニースさんが趣味で沢山作っているというパン用の自然酵母も貰った。


 リンゴの皮を使ったもので、冷暗所に置けば日持ちすると言われたが、早速明日の朝焼くパン用に仕込んでしまいたいと思う。


 「ピア、明日の朝焼くパン用に、この酵母を使ってみたいから頼むよ」


 「殿下、それはどうすればいいのですか?」


 「この皮だけ取り除いて、中の水と小麦粉を同量で混ぜて、7,8時間くらい置いておくと2倍くらいに膨らむらしいから、それにまた小麦粉と水を混ぜて捏ねて、寝かせておくみたいだよ。私がやって見るから小麦粉だけ出しといて」


 「朝まで7,8時間というと夜9時くらいになりますが、殿下はその頃には寝る時間ではないですか?」


 「せっかくだから頑張ってみるよ」


 「殿下がそんなに無理されなくても、私がやってもいいのですよ?」


 「そうですよ殿下、私もピアさんを手伝いますから、殿下はお休みになられた方が宜しいのではないですか? 明日もヒヨコ岩までリューズさんを迎えにいかなくてはいけませんし」


 ドノバン先生がそう言って眠るように勧めてくる。


 「いや、私はフライス村で初の柔らかく膨らんだパンを自分の手で作ってみたいんだ。でもピアとドノバン先生にはお手伝いして貰うことにするよ。一人だと難しいかもしれないからね」


 「では、今夜9時に厨房で作りましょう。夕食後は少しお部屋でお休みになられて、9時になったら殿下のお部屋まで呼びに伺います」


 「うん、そうしようか。じゃあ夕食は干しシイタケもあることだし、久々にウドンにしてみよう」


 「久しぶりですね。干しシイタケを入れた煮汁は甘いというか味に深みが出ますから、ウドンに合うでしょうね」


 ドノバン先生が目を閉じて、干しシイタケをたっぷり使った鍋の味を思い出すかのようにそう言った。


 「私はお留守番をしていたのでその鍋を食べておりませんから、私は作り方がわかりません。殿下とドノバン先生にお任せします」


 ピアが拗ねたように言う。


 拗ねたようにではなく、しっかり拗ねているな、これは。


 思えば何か新しい料理などを食べる時は、いつもピアと一緒だったから、常にピアは新しい味を最初に味わう立場だったのだが、鍋の時だけは代官屋敷に残っていたので食べられなかったのだ。


 けっこう食い意地が張っているピアにとっては耐えがたい屈辱、なのかも知れない。


 「ごめん、ピアだけ除け者にするつもりはなかったんだ。今度そうゆうことがあったら、必ずピアも呼ぶから、拗ねるのは止めて機嫌を直しておくれ」


 「ええ、私はその時ピアさんも呼びたいな~って思ったんですよ、本当に」


 何を調子のいい事を言ってるんですかドノバン先生は。


 「ドノバン先生、そんな口先だけ調子のいい事をおっしゃっても無駄ですよ。行動で誠意を示して頂きませんと」


 「わかりました……ピアさん、私はあなたのことが好きです。私と生涯を共に過ごして頂けませんか」


 「え?」


 「え?」


 「え?」


 何、何言ってんのドノバン先生ってば。


 何その急角度に曲がる伊藤智仁のスライダーのような言葉のぶっ飛び具合は。


 しかも自分で言った後、俺たちの反応に言った自分が驚いて「え?」とか言っちゃってるし。

 いきなりそんなことを言われたピアも、「え?」と言ったまま口を開けて固まってるし。


 どうすりゃいいのよこの空気!




 「殿下~、お風呂の準備できましたよ~。さっさと入って疲れを流してきて下さ~い」


 火を焚いて石を焼き、風呂の用意をしていたハンスが、俺たちの空気に気づかずそう声をかけた。


 センキュー、ハンス!


 おいおい、俺の護衛騎士2人は空気が悪くなった時の救世主だなっ、本当に。


 「ありがとう、ハンス! でも今日はピアを一番に入れてあげたいんだよ! 私たちが帰ってきた時にいつも過ごしやすく部屋を整えてくれていることに対する感謝と、あとこないだ私たちだけで拠点小屋で鍋を食べちゃったので、そのお詫びも込めてね!」


 俺はそう言うと、ピアの体を押して厨房から出した。


 「で、殿下、そんなまた急に……」


 呆けていたピアは、俺に体を押されて厨房の外に出てから慌て出した。


 「いいんだよ、ピア。今日は一番にお風呂に入っておくれ! 晩御飯はさっき言った通り、私とドノバン先生、あとハンスとダイクにも手伝ってもらってウドンを作るから! いつも頑張ってくれているピアに対して、少しは感謝を表さないとねっ!」


 俺はそう言ってピアをピアの部屋まで押していった。


 「もう、今日はそういうことだから、着替えを用意してお風呂へ行ってね! 今日はゆ~っくり入ってくれていいよ! ピアはいつも最後に入っているから、たまには沸かしたての湯で何度も浸かってね! 交代浴って言って体に良いらしいよ!」


 そう言ってピアを部屋に入れて扉を閉めた。


 「ハンス、悪いけどピアをお風呂までエスコートしてくれないか? 今日はピアをお姫様扱いするよ」


 「ええ、殿下、一体どうしたっていうんですか」


 「あとで話すから、とりあえずピアをお風呂まで連れてった後、ダイクと一緒に30分後に厨房に来て。頼むよ」


 「わかりましたよ、殿下。仰せの通りに」


 ハンスは事情はわからないもののやれやれ、というゼスチャーをして了承してくれた。


 俺は厨房に戻ると、ドノバン先生に尋ねた。


 「ドノバン先生、さっきピアに言った言葉、ピアの機嫌を取ろうとしたんでしょうけど、あまりにも突飛すぎますよ。ピアも驚いていましたし、言ったドノバン先生もご自身で驚いていたじゃないですか」


 ドノバン先生はまだ固まっている。


 「ドノバン先生?」


 ドノバン先生は変わらず固まっている。


 う~ん、取り合えず干しシイタケを水で戻してダシを取っておくか。

 そこそこ時間がかかるからな。

 干しシイタケを10ばかり、水で洗って汚れを取り、包丁で4分の1くらいの大きさにカットし、水を入れたボウルのような器に入れる。

 これで1時間弱待つ。


 ここまでの作業をしてからドノバン先生を見ると、まだ固まっている。


 完全に自分自身の精神世界インナーワールドにトリップしているな~。


 どないしよ。




 水魔法で1c㎡くらいの氷を出し、椅子に昇り、固まったままのドノバン先生の服の襟元に氷を入れると


 「ひゃっ」


 と言ってドノバン先生はようやく現実に戻ってきた。


 「ドノバン先生、お気づきになりましたか? 少々はしたない手段を取りましたが、ようやくこちらに戻って来られて良かったです」


 「あ、ああ殿下……ご心配をおかけしました……」


 「ドノバン先生、ピアは一番にお風呂に行ってもらいました。これでドノバン先生と私でウドンを作って、ピアを今日はお姫様扱いすれば、ピアの機嫌も治ると思いますよ。いくらピアの機嫌を取るためとはいえ、急にあんなことを言われたら私もピアも驚いてしまいますよ」


 「殿下……私も驚いています、あんなことを口走ってしまうなんて」


 「まあ、ピアもそんなに変に気にし続けるタイプではないと思いますから、お風呂から上がってきたら謝れば許してくれると思いますよ」


 「……殿下、さっきのピアさんに言った私の言葉、あれは私の本心ですよ」


 「へっ?」


 「私はピアさんと生涯を共にしたい、それは本心で思っております」


 えーっと、ドノバン先生とピア?


 いやー、考えた事なかったな、その組み合わせ。

 ドノバン先生、あれだけピアに辛辣なことを言われてたから、そりゃないって思ってたわ。

 でも、確かにピアがドノバン先生にだけは結婚を約束している女性がいるかどうかを気にしてたってことなのか?


 そう考えるとピアもドノバン先生を憎からず思ってるってことになるけど……


 「さっきの言葉はドノバン先生の本心、そうなのであればその後そんなに放心状態にならなくても良かったのでは?」


 「……殿下、私は女性に好意を伝えたのが初めてなのですよ。

 しかも、確かにあれは私の本心でしたが、私自身あのタイミングで伝えるつもりではなかったのです……」


 「どうゆうタイミングで伝えるおつもりだったのですか」


 「あと1月ほどしたら私たちは一度王都に戻る予定になっていたでしょう? 王都に戻り、また以前と同じ生活に戻ったら、ラウラ妃殿下にお願いしてピアさんとお会いする機会を作り、その時にラウラ妃殿下の前でピアさんに伝えようと思っていたのです……私は真剣にピアさんと一生を添い遂げたいと願っているのです……」


 「いやー、ドノバン先生がピアのことをそう思っているとは、私は夢にも思っておりませんでした」


 「私が朴念仁であるからこそ殿下もお気づきにならなかったのではないですか? 私が女性に恋するなど思いもよらないことだったでしょうから」


 うーん、朴念仁とは思っていなかったけど、俺の中でドノバン先生は愛とか恋とかには無縁だと無意識に思っていた部分はあるな、確かに。


 何と言うか俺にとってはドノバン先生は「先生」だから。


 「私が殿下の家庭教師になった時には、もうピアさんは殿下付のメイドをされていました。仕事ぶりが歯切れよくて、お年の割にしっかりされているな、という印象でしたが、殿下と一緒に庭園でつまみ食いをする際、ちゃっかりご相伴にあずかる様子を見ていて、この子も年相応な部分があるのだな、と印象に残ったのが気になりだしたきっかけです」


 「それはもう3年前になりますね」


 「ええ、3年前です。私も30をとうに超えていますので、気になるといっても男女の恋愛感情とは思っていませんでした。でも、ここフライス村に来てから身近にピアさんと過ごす中で、やはりピアさんの手際の良さ以外に仕事に対する取り組み方であったり、向上心であったりを見ているうちに、この方と一生を過ごすことができたらどんなに幸せなことだろうか、と言う思いが強くなりましてね。

 ですからきちんとした形で私の想いを伝えるつもりだったのですが……」


 「ピアの『行動で誠意を示してほしい』という言葉につい反応してしまったとか?」


 「……はい、この年でお恥ずかしい限りです……」


 あー、ドノバン先生、そいつはピュアだよ。


 でも仕方ないか。


 ドノバン先生も早くからオーエ教に入って学問にずっと打ち込み、貴族らしい恋愛とかしてきて無い訳だから。


 「ドノバン先生が本心でピアと添い遂げたいと思ってくれているのなら、私は先生を応援しますよ。

 ただ、ピアの気持ちは尊重して欲しいのです。ピアはフライス村に来てすぐの頃、まだ自分は人を好きになることが良く分からない、と言っていましたから。

 ピアは孤児院で生まれ育ち7歳の頃に王宮に来てずっとメイドをしていたそうなので、男性とお付き合いしたりした経験がありませんから、ピアの気持ちに沿ってあげて欲しいと思います」


 「そうですね、ピアさんが私以外の男性に心を寄せているのならば、私は身を引きましょう」


 「女性の中には、強引にさらってでも添い遂げようとする情熱を男性に見せて欲しいと夢見る方もおりますが」


 「殿下、私にはそのようなことはできません。私はオーエ教の牧師であり、教育者でもあるのですから。そんな私自身を裏切ることはできません」


 そうだな。ドノバン先生はそういう人だ。


 なら、成り行きに任すほかあるまい。


 「では、今日の夜のパン作りの時に、ピアに気持ちをしっかり伝え、ピアの返事をしっかり聞くことにしましょうドノバン先生」


 「はい。先程は流れとは言え突然すぎました。改めてもう一度しっかりピアさんに気持ちを伝えます」


 「ではドノバン先生」


 「何でしょう殿下」


 「夕食のウドンは作ってしまいましょう」 


 「はい、殿下」


 30分経ってから厨房にやってきたハンスとダイクにも手伝ってもらい、ウドンは完成した。


 今度のウドンは干しシイタケで取ったダシが効いていて、前回と同じ味噌で味付けしたが、味の深みが段違いで、 ダイクもハンスもドノバン先生も、ピアにも、みんなに喜んでもらえた。


 俺は内心ガッツポーズをした。






 さて夕食後、俺は自室で小麦粉をニースさんから貰った自然酵母と混ぜて捏ね、パン生地にする時間に備えて一休みしていた。


 夕食後に風呂に入ってさっぱりしたのにパン生地を捏ねて汚れたりするのはちょっとどうかと思うが、まあ初めて作るふっくらしたパン生地。前世も含めて作るのは初めてだから多少の汚れはガマンしよう。


 そんなことを思いつつ、やはりピアとドノバン先生のことを考えてしまう。


 あの二人がねえ。


 本当にドノバン先生がピアのことをあんなに好きだなんて全く思いもよらなかったな。


 ピアはさっきの夕食の時にはいつものピアに戻って、ウドンをすすって食べ、何杯もお替りしていたし、それをドノバン先生が甲斐甲斐しくよそってきて、まさにお姫様扱いをした。


 このあと、パン生地作りの時にドノバン先生がもう一度ピアに気持ちを伝える。


 ピアはどんな反応をするだろうか。




 そんなことを考えているうちに、俺は気づかぬうちに眠りに落ちていた。












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