第22話 クッキー

 




 「今のジョアンの様子も心配になったけど、さすがラウラね。

 ジョアン、落ち着いた?

 ジョアンが落ち着いたんなら聞いていいわよねぇ。

 最近のジャルランの様子。

 何か元気がない気がするのぉ」


 イザベル母さんが元々の話題に戻す。


 「ええ、この頃勉強に追われていて、前ほどの心の余裕がないような、そんな感じです」


 「ドノバン先生からはジャルランも物覚えが良くって優秀だ、と少し前には聞いていたのだけれどぉ」


 「……私から見ても、ジャルランは真面目で優秀だと思います。ただ、同年代の者が私しかいないので、どうしても私と自分を比較してしまうのではないか、と今日の昼にドノバン先生はおっしゃっていました。

 私は私が特別優秀だとは思っておりませんが、ジャルランにとってはもっと他の同年代の子弟と一緒に過ごす時間も必要なのかと思います。

 そうした方がジャルランにとって考え方の幅も広がり、私以外の同年代の子弟との付き合い方も学べるのではないかと」


 「……そうねえ、あなたの乳兄弟は亡くなってしまったのは聞いているのよねぇ?」


 「はい、先日ラウラ母さんからお聞きしました。ラウラ母さんにとっても辛い出来事だったでしょうに」


 「あなたの乳兄弟が亡くなってしまったことで、私たちもジャルランにだけ乳兄弟を付けて良いものなのか迷ったのよぉ。

 あなたも聞いていると思うけれど、乳兄弟は共に育つ中で主人に絶対の忠誠を誓う家臣になっていくわぁ。ジャルランにだけそうした存在が付いていたとしたら、将来のあなたにとって不利益になるかもしれないからねぇ。

 あなた達はまだ幼い。将来どちらが王になるというのは私たちも決めていないのぉ。

 何せニールセン王家は今の陛下も次男だった訳だから、将来どうなるかなんて判らないのよ。

 ディラン公爵のようなことが今後起こるかも知れないしねぇ。

 王にふさわしい資質を伸ばし成長した方を王位につける、そう考えているの。

 だから、ジャルランには乳兄弟を付けず様子を見ることにしたのよぉ。あなたとジャルラン、同じ条件にするためにねぇ。

 あなたとジャルランは幸いなことにとても仲良く育っているわ。でも乳兄弟が片方だけに付いたら、あなた達兄弟はお互いに何も含むものが無くても、側近はそう思わないかも知れないじゃなぁい?」


 「イザベル母さんは、ご自分が産んだジャルランを王にしたい、そうは思われないのですか? ジャルランに乳兄弟が付いた方がジャルランに有利になると言うのなら、そうなさるべきだったのでは?」


 「……当事者のあなたにそう言われるとは思わなかったわぁ。ジョアンは陛下の後を継いで王になりたいとは思わないのぉ?」


 「私はまだそのようなことを考えたことはありません。父上のようになりたいとは思いますが、父上の理を重んじた上で配下に裁量を任せる、そんな姿勢を身に着けたいと思っているだけで、王の地位に着きたいと考えたことはありません」


 「それは結局人の上に立つ立場、王になりたいということと一緒じゃないのぉ?」


 「いえ、私は人と一緒に何かに取り組むときに、それを取りまとめる立場になったとして、一緒に働く人たちが気持ちよく働けるようにしたい、そう思っているだけです。

 暖房器具の時、父上は若干5歳の私の考えを理を持って肯定し、イザベル母上やアデリナお祖母ちゃん、ラウラ母さんらと語らって私の着想がすんなり実現するように取り計らって下さいました。

 私は私の考えを認めて貰えたことが嬉しかったですし、そんな父上や家族に喜んでもらえるように、と意欲的に取り組むことができました。

 私は父上の、そんな配下の意欲を引き出せる度量と差配に憧れております。立場ではなく、父上の姿勢です」


 「そう……貴方がその姿勢を身に付けられたとしたら、それは王の資質を身に付けたのと一緒じゃないかしら。そう思うわぁ」


 「イザベル母さんはそんな私よりもジャルランを王にしたいという気持ちは無いのですか?」


 「私はジャルランを愛しているわよぉ。できることなら王位に就いて欲しいと思っているわぁ。」


 「ならば、ジャルランに乳兄弟を今からでも付けるべきではないでしょうか」


 「……王位は豪奢な生活や見栄のために就くものではないわぁ。今のジャルランにそれが理解できるのであれば私もジャルランを王にしたい、そう思う。私のお腹を痛めて産んだ子よ。当然愛しているわぁ。

 でも親子の愛と国政を混同して判断する程私の目は曇ってはいない。アデリナ様や陛下、そしてラウラとあなた、そしてジュディも私の目の曇りを拭き取ってしまうから。

 あの子に側近を付けることであの子が変に勘違いしてしまったら、それこそ取返しがつかないわぁ」


 「でも、ジャルランは現状のままでは自分で自分を追い込み、傷つけるようになってしまいます。ジャルランは私に追いつくためにと思い必死で勉学をしておりますが、それが果たせず悩み苦しんでおります。

 ジャルランが見ている私は私ではありません。

 私はジャルランにとっていい兄であろうと努力してきました。その私のとしての姿をジャルランは美化して捉えているのです。ジャルランが作った理想の私なのです。理想は失敗しませんし、理想は泣き言も言いません。そんな理想を超えるのは、自分自身が理想に妥協させない限り無理でしょう」


 「ジョアンは、あの子がそんなに自分で自分を苦しめていると思うのぉ?」


 「先程、ジャルランがジャニーンに対して怒りをぶつけておりましたが、あれはジャニーンが悪かったわけではありません。ジャルランは、自分で作り上げた理想の私に並び超えようと必死に努力しておりますが、それが果たせない自分自身に怒りを覚えているのです。

 たまたま私と遊んでいるジャニーンを見て、自分はこんなに苦しんでいるのに、と怒りの矛先を向けただけなのです。

 イザベル母さんにすがり付き泣いているジャルランは、そういう苦しみを吐き出していたのだと私は感じました。

 ですから、結局は自分で自分を追い込んでいるのです。ジャルランも真面目で真っ直ぐな性格ですから、このままだと真面目さ故に自分で自分の心を傷つけ、取返しがつかないことになってしまいます」


 イザベル母さんはしばらく黙って考え込んだ。


 ラウラ母さんは変わらず俺の手を握ってくれている。


 そしてもう片方の手で、イザベル母さんの手も握りしめた。


 「本当にあなたは大人びているだけなのか、よくわからないわねぇ。

 どうしてそこまで人の心の動きが解るのかしらぁ?

 ……でもそうねえ、ジョアンの言う通りかも知れないわねぇ。

 ジャルランはあなたのことが大好きよ。半年しか生まれが違わないのに、良く懐いているわぁ。あなたに認められたい、あの子は無邪気にそう思っているのよ、多分。でも、自分の中のあなたが大きくなりすぎているのでしょうねぇ。

 そうね、そろそろあなたの後を追うような形ではなく、あの子はあの子らしくあなたに並べるように、そうできる方法を私たちが示さないといけない時期かも知れないわねぇ」


 そう言うとイザベル母さんはにっこり笑った。

 そして、俺の手をぎゅっと握った。

 イザベル母さん、ラウラ母さん、そして俺。全員の手が繋がった。


 日が完全に落ちた四阿あずまやで、しばらくそのままお互いの手の温もりを感じていた。


 「じゃあ戻りましょうか。夕ご飯をあまり待たせると陛下やアデリナ様に申し訳ありませんもの」


 ラウラ母さんがそう言って立ち上がる。

 俺たちは立ち上がり、王宮へと歩き出した。


 「私も母さんたちがジャルランと話をする時に一緒に行きましょうか?」


 そう聞くと、イザベル母さんは


 「いいえ。私とラウラだけでいいわぁ。母親としてきちんとジャルランに向き合ってあげないといけないからねぇ」


 そうきっぱり断られた。




 夕食は結局ジュディ様とジャニーンも一緒に摂ることになった。


 6年間で初めて、内廷に王家家族と使用人、衛兵以外の人が入ってるのを見た。

 有事の際に備えて、内廷の構造は外部には秘されているからだ。

 基本パーティー等で来客が宿泊する際は外朝にある客室を使用し、食事も外朝の来客用のダイニングで摂る。

 ハールディーズ親子は初めて内廷に入った外部の人間になる。

 ジュディ夫人もジャニーンも、だから緊張気味だった。


 それでも優雅な動きで食事を摂るジュディ夫人は流石だ。

 ジャニーンもいつものお転婆ぶりとは違って大きな粗相もなく落ち着いて食べ終わった。


 食事中ジャルランは気まずいのか、一度もジャニーンと目を合わさず、さっさと食べ終えると子供スペースの自室に戻っていった。


 夕食後、ハールディーズの馬車の迎えが来るまで、大人は大人同士で話があるということで、俺は子供スペースでジャニーンの相手をさせられた。


 「ねえ、あんた怒られなかった? 私だけが悪いんじゃないけど、でもあんたには怒られ役をさせちゃったわね。それは悪いと思ってるわ。ごめんね」


 「いや、怒られはしなかったよ。ジュディ様もイザベル母さんも、私たちが庭園散策だけで満足してないことを知ってたみたいだから。でも、かくれんぼと鬼ごっこは今後は禁止だね」


 ジャニーンはやっぱり根は素直な子だ。悪いと思ったら素直に謝罪を口にできる。


 「それであんたの弟? 突然怒鳴られたから私もついカッとなって怒鳴り返しちゃったけど、王妃陛下にすがって泣いてたのを見たら何か悪いことしちゃったなあって思ったの。謝りたいんだけど、あの子の部屋に行ってもいいかな?」


 「ちょっと待ってて、聞いてみないとわからないよ。ピア、ジャルランの部屋へ行ってもいいか聞いてきてもらっていい?」


 「はい。少々お持ちください」


 そう言ってピアはジャルランの部屋の前に行き、ドアをノックする。

 中からカーヤが出てきてピアと何か話している。

 一度カーヤが室内に戻り、また出てきてピアに何か伝える。


 そしてピアが俺たちの元に戻る。


 「ジャルラン様はこの後王妃陛下、第二王妃殿下と話があるため、話を整理しておきたいのでお会いできないとのことでした」


 「なら仕方ないな。ジャニーン、また日を改めてだね。謝罪したいんだろう?」


 「ええ、何であの子が怒ったのかはさっぱり分からないけど、人のお宅にお邪魔している時にその家の子が怒ったんだから、それはお邪魔している方の落ち度なのよね、きっと」


 「後日きちんとジャニーンが謝罪できる機会を作るよ。見ての通り内廷ここには私たちと近い年の子がいなくてね。できたらジャニーンもジャルランと友達になってくれたら嬉しいな、と思ってるんだ」


 「私は謝りたいから謝るけど、受け入れてくれたらお友達になれるわ。根に持ってグズグズ言う子だったら嫌」


 好き嫌いはっきりしてるな。竹だ。竹を割ったような性格だ。誰似だ。


 そうこうしているうちに迎えの馬車が来たようで、ジュディ様とジャニーンは帰宅した。


 この後ジャルランの部屋で、イザベル母さんとラウラ母さんがジャルランの話を聞いてくれるはずだ。


 あの二人なら、ジャルランも素直に心情を話してくれるだろう。


 ラウラ母さんが手を握ってくれると、心が本当に落ち着くから。


 きっと大丈夫だ。




 次の日の朝食時、パパ上から威厳たっぷりに言われた。


 「ジョアン、ジャルラン。2人とも今日の午後、騎士団の修練所に行きなさい。ピアとカーヤに修練所の場所を伝えておく。必ず行くのだぞ」


 ああ、ついに剣の修練が始まってしまうのか。


 これは年貢の納め時。致し方ない。


 午前中はドノバン先生の授業の予定だったので、自分の部屋で用意をして待っていたが、何故かレオニーがやってきて、急遽昨日のサンルームに来なさぁい、とイザベル母さんが呼んでいる、と言われた。


 レオニー、俺の前だからって、イザベル母さんの口調を真似してはいかんぞよ。

 他の家なら多分不敬といっていとまを出されるぞ。


 大体いつもお茶会は午後の筈だが、一体何なんだろう。

 そう思いながらサンルームへ行く。



 そこにはジュディ夫人とジャニーンが待っていた。


 俺たちから少し遅れてジャルランもやってきた。


 何となくサンルームの中に入りづらそうにしているジャルラン。

 俺はジャルランに歩み寄り、ジャルランの手を握ってジャルランの顔を見て笑いかけた。

 緊張しているのかジャルランは口がへの字になって口元にしわが出来ている。

 俺はゆっくりとジャルランの手を引いて、サンルームの中に一緒に入った。


 俺とジャルランが揃ったのを見て、イザベル母さんが声をかける。


 「ジョアン、ジャルラン。ハールディーズ公爵令嬢のジャニーンが、あなた達に正式に謝罪したいそうよ」


 ジャニーンが俺たち二人の前に出て、頭を下げる。


 「ジョアン殿下、昨日は私に付き合って楽しませていただいたのに、しっかりとした御礼もせずに辞去したこと、誠に申し訳ありませんでした。

 ジャルラン殿下、初対面にも関わらず、名乗りもせずに怒りに任せて声を張り上げお心を乱してしまったこと、誠に申し訳ありませんでした」


 立派な態度だ。

 俺の感覚だと全くジャニーンに落ち度はない。

 この世界の王家の権威を守るため、こうせざるを得ないのだ。


 俺はジャニーンの手を取った。


 「ハールディーズ公爵令嬢ジャニーンの謝罪を受け入れます。今後も私にとってよき友であることを望みます」


 そしてジャルランを見る。


 ジャルランは少しためらっていたが、俺と同じようにジャニーンの手を取り、


 「私もハールディーズ公爵令嬢ジャニーンの謝罪を受け入れます。私も今後、ハールディーズ公爵令嬢が私の良き友になってくれることを望みます」


 とはっきりとした言葉で言えた。


 俺はジャルランを見てにこッと笑いかけた。

 ジャルランは照れているのだろうか、顔を赤くしてそっぽをむいてしまった。


 「二人ともジャニーンの謝罪を受け入れたわねぇ。それじゃあ今後もよき友として過ごしましょうね」


 「あの、お二人に私の謝罪の気持ちを形で表そうと思って、クッキーを焼いてきたんです。良かったら召し上がっていただけませんか」


 ジャニーンがそう言って、ラッピングされた紙袋を二つ差し出した。


 俺とジャルランは1袋づつ受け取った。


 「せっかくサンルームにいるのだから、お茶をいただきながらクッキーも味わってみたいな。イザベル母さん、そのようにしてもよろしいですか?」


 「午前中だけどたまにはいいかもねぇ。レオニー、お茶の用意をしてちょうだぁい」


 そうイザベル母さんが言うと、レオニーとピア、カーヤはお茶の準備に取り掛かった。


 レオニーたちがお茶の準備をしている間、俺はジャルランに小声で話しかけた。


 『ジャルラン、よく意地を張らないでジャニーンの謝罪を受け入れたね。立派だったぞ』


 『うん……本当は僕の方が悪いんだよ。あの子に八つ当たりしてしまったんだ』


 『ジャルランが一生懸命だったのは、母さんたちもドノバン先生も、それに私も、みんな知ってるよ。ジャルランは少し焦り過ぎたんだよ。焦り過ぎは良くないんだ。ゆっくりでもいいから着実にやるのが大事なんだよ』


 『うん。昨日母さんたちと話をして、少し自分に余裕がなかったってわかったよ』


 『それがわかったんだったらジャルランは偉いよ。昔の私はそんなことすら理解できなかったからね』


 『お兄ちゃん、昔っていつのことなの』


 うをっ、鋭いな。


 前世のことなんぞはとても言えない。うーむ。


 『洗濯板を作ってもらってた頃だよ。あの時はラウラ母さんに迷惑をかけてしまった』


 『そうなんだ。お兄ちゃんでもそんなことがあったんだね』


 ごまかせた。良し。


 『ジャルラン、昨日自分がジャニーンに八つ当たりした、と思ってるなら、ジャニーンにきちんとその気持ちは伝えなよ。時間が経つと言いづらくなるからね』


 『うん、後で言うよ』



 「準備できたわよぉ。それじゃあ頂きましょうか」


 イザベル母さんが俺たちに声をかける。


 「このクッキー、昨夜ジャニーンがタウンハウスに戻った後、両殿下にお詫びの気持ちを形にしたいから作り方を教えて欲しいって言いだして作ったものなんです。ジャニーンにとっては初めて作ったお菓子になります。お口に合うと良いのですけど」


 「それは楽しみですね。頂きます」


 お茶を一口飲んで口の中を湿らせ、クッキーをかじる。


 ジャニーンは自分の作ったクッキーがどういう評価になるのか気になるのだろう、じっと俺の様子を見ている。


 あれ、思ったより美味しい、のかな?


 こういう時はお約束で砂糖と塩を間違えて、良く言えばカロリーメイトみたいな味だと思っていたから、頭と舌の感覚がずれてるのかな。


 もう一度味わう。確かに美味しい。バターの香りが鼻の中をくすぐる。


 考えてみればジュディ夫人と一緒に作っているんだから材料を間違えたりしないか。


 これは素直に言わないと。


 「これは美味しく出来てますね。バターをたっぷり使ってるのでとても香ばしいです。お茶に合いますよ。ジャルラン、どうだい?」


 「ええ、美味しいです。とても良くできています」


 そう言われてジャニーンは照れて下を向いていた。


 いつもならパクパクお茶菓子を食べるのに、今日は手をつけていない。

 謝罪のために持参したということで自重しているのだろう。


 「ジャニーン、せっかく自分で作ったんだから自分でも味見してみなよ。こんなに美味しく出来てるのに食べないと勿体ないよ」


 「ジャニーン、ジョアン殿下がせっかくそう言って下さっているのだから、味見してみなさい」


 ジュディ様に言われてジャニーンは自分で作ったクッキーを一つ手に取る。


 結構ためらいなくパクっと一口で食べる。


 「わー、美味しく出来てるわ! お母さまありがとうございます!」


 満面の笑みでジャニーンが喜ぶ。


 初めて作ったクッキーだけに自信がなかったのだろうが、自分で味見してみて、予想以上の出来だったことに喜んでいる。 


 「私はあなたに作り方を教えてお手伝いはしましたけど、このクッキーはあなたが自分で作りたいと言い出したもの。あなたが作った初めてのクッキーよ。どう、ジャニーン。あなたが作ったもので誰かが喜んでくれる。素敵なことでしょう?」


 「はい、お母さま! 私クッキー作りたいって言えて良かった! 教えてくださってありがとうございます」


 何かジャニーンの反応が見ててホッコリするな。


 ジャルランも表情から緊張の色が消えている。

 ジャニーンが根に持たない、ある意味素直で大らかな性格ということに安心したのだろう。



 とりあえず一件落着かな。






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