第2話 再会

列車の中で、電話をくれた女の子との写真をみる。


まだ、フィルムカメラが全盛だった時代。

彼女と一緒に撮ったツーショット写真。


彼女は、悪戯っぽく僕の腕を組んでいる。

こういうのが、好きな女の子もいる。


女の子からしたら、たいした意図はないのだが、

思春期の男子には、堪える。


今から向かう地は、僕が13歳から14歳の2年間過ごした村、

定番だが、親の都合。


都会と違い空気が綺麗だった、

都会っ子の僕には住みにくいと思っていたが、住めば都。


もう、第2の故郷だ、


しかし、この村をさってから4年、

僕からは連絡を取らなかったし、向こうからも来なかった。


あの村の事は、もう心のアルバムに収められ、いつかあの世で見たときに、

懐かしむ・・・


そうなると思っていた。


しかし、世の中は良くも悪くも非情。

今回の電話は、その両方を含んでいる。


そして、最寄り駅に降りると、電話の主である女の子が、出迎えてくれた。

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