…いずれそれを振り返るであろう、他でもない…

“自分自身のために”。



過去を省みた時。

かつて歩んできた道に、何が残されているだろう。


自らの未来を見つめた時、そこに覚える闇とは何だろう。


現実を意識した時…

今、自分は一体何をし、どのように動くべきなのだろう。



…後悔することは、時に美しくもあり、時に滑稽でもあると。

…そう、気付いている。

分かっても…いる。



気付いているからこそ、人は支えとなる者を必要とするのかも知れない。



得られない光にも似た、その存在を。

光を捉え、自らの存在意義を反映させるため。


…人とは皆、そんなものなのかも知れない。


…縁あって出会い、その絆はずっと続いていく…


そう、

俺とマリィのように。



…自らが、望む限り…

永遠に。



†完†



執筆開始日:2006/03/19

執筆終了日:2006/03/28




【後書き】


これも過去の短編同様、当時、サイトでキリ番22222を踏まれた方のリクエストでした。

これは、本編『†血の盟約†』と『†禍月の誘い†』の間の出来事となるため、もし本編をそこまで読まれていない、もしくは短編専門に読まれている方には、少し分かりにくい話だったかも知れません。


この話を差し挟む際、今回は将臣とマリィ、そしてレイヴァンも出しましたが、それ以降となると、本編では一気に17年後になるため、その他のキャラの動向も気になった方がおられたのではないか、と、思った覚えがあります。


とはいえ、誰のどんな話が気になるのかは、登場人物の多さゆえ予測が付かなかったのもあって、そちらは、もしリクエストが来たらかな、と、不届きなことを考えた記憶もあります…


こういった点からも、エセ物書きな自覚は充分にございます(恥)。


さて今回短編の内容ですが、正直、将臣視点は書いていて、非常に書きやすかったです。

まあこんな経緯でマリィとくっつきましたよ、な、序章のようなものなのですが、この辺りは、さすがに本編では匂わせしか書けませんでしたので、このリクエストはある意味では、短編という形で補足でき、非常に有り難かったですね。

…内容が、リクエストやご期待に沿ったものであるかどうかはさておき。


なお、短編も含めて、こちらの小説は今は全く書いておらず、昔に書いたものを細々と更新する形で載せてはいますが、まだストックがそれなりにあるため、しばらくはそちらを載せる形になるかと思います。

載せるだけ載せて、後が無くなったら新規更新の可能性もありますが…

もとより追い詰められないと書かない・書けないタイプでもありましたので(大恥)、その際は中途になっている小説を、いい加減に仕上げようかと考えている次第です。


こんな作者ではありますが、それでもよろしければ、忍耐強くお付き合い頂ければ幸いです。



【追記】


自分の過去作品ではありますが、マリィ… 健気ですね。

これはあの将臣が落ちるわけです(笑)。


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