第3話

随分な言われようだったが、

確かにダサいから、陰キャになりきっているわけだから、そんな罵倒も、頷きつつ聞いていたんだ。

学校に於ける

カースト最底辺の男が俺。


でもいいんだ。


俺はステージでは今や人気絶頂のアイドルグループのメンバーで。

しかも、センターポジションでリーダーだから。


輝いていたんだ。


別段、学校でモテたいなどとは思わない。

ファンにモッテモテでCDが馬鹿売れして

バラエティ番組でいいギャラを貰えれば、

俺的には御の字だった。


てか、ここで正体が知られちゃいけないんだ。

マネージャーと事務所の社長に釘を刺されてる。


「おまえがトップアイドルだと絶対にバラすな」と。


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