陰惨な物語の中でユルシュルとセレスタンの一途な愛情と祖国を思う気持ちが眩しく、とても切なかったです。章によって視点や時系列を入れ替え、この悲恋の顛末を多角的に味わえるよう工夫が凝らされている点も面白かったです。