第10話 理由が知りたい

澄野さんと色々話しているうちにいつの間にか学校についていた。意外と話すのは楽しくて、彼女のことを色々知れた。ゲーマーであったり、好きな音楽であったりと、、、まあ、紹介するのはまた今度だけど。

教室に入って、友達と話して、ホームルームが始まった。ああ、あのアパート意外普通で、楽しい。しばらくあのアパートについては忘れたい。

ていうか家賃ってどうなるんだろう?そんな疑問を胸にいだきつつ、学校生活の新たな一日を始めた


**************************************

なんかふつーにスルーしてたけど咲村さんをどうすればいいんだ?いやまずまず俺がどうにかすべきなんだろうか。秋村先輩あたりにこの責任の押し付けられないか。

まずまず秋村先輩が原因だしな。よし、秋村先輩に押し付けよう。

そう考えながらあのアパートへの帰路についた。っていっても澄野さんはいないけどね。今日は、もうバイトを始めるらしく許可取って面接に行くらしい。すごいな、ほんとに


「俺もさっさと終わらせるか」


やることと言っても、話聞いたり、先輩へ押し付ける方法を考えたりするだけだけどな。玄関を開けて入ってあいつがいる部屋(なぜか俺の部屋)に向かう。


いなかった。


あれ、あいつ何処言ったんだ?呆然とした。もしかしてもうどっかに行ったのか。

そんな不安が頭をよぎる。足が震える。そして、、、


「どうしたんだ、氷川後輩」


「えっ、秋村先輩?なぜここにいるんですか?いやそれよりもーーー」


「まあ落ち着け。それとここではオフだ。生徒会の仕事が珍しく速く終わってな。ああ、それと君は彼女にいったい何をしたんだ?」


目をわずかに細め俺を見てくる。疑いとも、好奇心とも見える視線だった。というかこの人今なんて言ったんだ。彼女?咲村さんのことか。


「咲村さんのことですか?それなら今この女は何処にいるんですか?」


「どういうことだ?彼女は君にはもう伝えたと言うていたが・・・」


「いや僕は知りませんよっそれよりも彼女は今何処に。」


「あんたの後ろだ」


「俺の後ろに何が・・・」


咲村さんがいた。しかも髪は、地毛と思われる桃色だった。正直、こっちのほうが似合ってる。金髪なんて違和感だらけだ。


「えっと、、咲村さんですか?」


「ああ・・じゃなくて、そうですよ」


言い方を改めていった。かなり無理をしているようで、顔が僅かに歪んだ。

しばらく見ないと、目がなれないな。


「なんだよ、なんかついてますか。」


「敬語全然できてないし、金髪のときと結構イメージが違うな、お前」


「お前って呼ぶな」


「悪い悪い、咲村さん」


「それでいい」


「それで、どういうことだ。おそらくだが咲村さんが、更生できたのはお前のおかげだと思ったが・・・どういうことだ?」


「こっちが知りたいですよ」


二人同時に咲村さんを見た。見られた側は溜まったもんじゃないだろうけど、とにかくこの理由を教えてほしかった。

























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