ベテランの殺し屋フォックスは、とある仕事で不注意にも素人の女子高生・燈梨に殺しの現場を目撃されてしまう。とっさに拉致した彼女は訳アリな家出少女だった。口止め料代わりにアジトに匿うことにしたフォックスと燈梨の奇妙な共同生活が始まる。
世間ずれしたおじさんと、イマドキの女子高生・燈梨の年の差コンビがいいですね。殺し屋なのにお人好しなフォックスと、荒んだ生活をしながらも純真さを捨ててない燈梨が、疑似家族のようになっていく共同生活が和みます。
しかしフォックスの弟子の美女・舞韻は、尊敬する師匠の側に別の女が住み着くのが面白くなくて意地悪をしてしまいます。しかしフォックスに救われた女同士通じ合うものがあるのか、次第に世話好きの姉と手のかかる妹のようになっていく舞韻と燈梨の関係も可愛いんですよね。
殺し屋としては一流でも、年頃の娘たちに振り回される世の中のお父さんのような中年男のやるせなさが身につまされます。
共同生活を過ごすうちに燈梨が裏社会のいざこざに巻き込まれたり、フォックスが燈梨の家庭事情に首を突っ込んだり、奇妙な出会いからお互いの新しい人生を切り開いていくハートフルストーリーです。
(「殺し屋の憂鬱」4選/文=愛咲優詩)
殺し屋の引退年齢は早い。世間に誇れる仕事ではないかも知れないが、それは体を酷使する故、仕方のないことないこと。
深夜、殺し屋業から引退をまじかに控えた一人の男が完璧な仕事をこなすはずだった。
だが、その夜は勝手が違った。一人の目撃者によってプロの殺し屋、藤井は女子高生である燈梨を連れて帰らざるを得ない状況に陥る。
この女子高生、色々と訳アリのようで、目撃されたからと簡単に始末するわけにはいかない。
藤井の弟子である舞韻も加わって不思議な捕虜との同居生活が始まる。
殺し屋という人に死をもたらす存在が語る生きる意味。人の死を見て、醜さ、苦しみをよく知る男だからこその重みがあります。
日常パートはほっこりしたり、温かな気持ちになれたり、辛い過去を知って心を締め付けられたりと忙しく、そして楽しめます。時々ニヤニヤもできます。
また作者であるSLX-爺様は車に詳しく、そしてすごく好きなんだろうなと思わせる描写があり、車が好きな方はきっとそこでも楽しめると思います。
現時点で26話まで読み終えてのレビューとなりますので、この先に待ち受けている展開をまだ知りませんが、どんな結末が待ち受けているのか非常に楽しみです!
一緒にこの物語の結末を見届けてみませんか?
お仕事というものは当然ながら終わりというものがございます。
はい、退職しかり引退しかり。
その引退を間近に控えた男性、フォックスが主人公のこのお話。
珈琲はミルクたっぷりのカフェオレを愛し、車や女性をないがしろにする人間を心から嫌うこの男性。
残り僅かな仕事に入念な準備をして挑んだその最中、『お仕事先』に現れた女子高生を彼はお持ち帰りします。
えぇ、ちょっと縛ってですけどね。
えぇ、ちょっと口封じがしたいからですけどね。
えぇ、だって彼の仕事は『殺し屋さん』ですから。
そんな彼のお家には拷問上手なとびきり美人のお弟子さんがいたりします。
そうして連れて来られた女子高生はどうなったのか?
それはあなたの目でしかとご確認くださいませ!