白黒の世界で君は…

@Mutuki_002

プロローグ

なぜこんなことに…

僕は医者から心因性要因だと告げられた、心因性要因とは精神的なストレスから視力に障害が出て、視覚にも異常が生じることらしい。僕がなぜこんなことになったのか、それは大切な幼馴染の死をきっかけに部屋にこもりっぱなしでいた時、親にいい加減出てきなさいと出されたら、僕の目からは色というものが消えていた…ずっと明かりのない暗い部屋で過ごしていたからモノクロになっているのに気が付かなっかった。僕は幼馴染の涼花が一番大切な人だった、涼花のためなら何でもできる、そう思っていた、だが僕の生きる希望が目の前で消えてしまった…何日も泣き食べ物も喉を通らなかった。白くやせ細ってしまった体は、僕の体ではないような感じがした、当然自殺をしようかと思っただが、できなかった何かに止められているような、それとも俺の思い込みなのかは分からないが、できなかった。僕は数日入院生活を送った。家に帰ると僕の部屋に一本の白いカーネーションがあった。モノクロだがすぐに分かったなぜなら、涼花が大好きでずっと大切にしていた花だったからだ。なぜ部屋に置いているのかと思い親に聞いてみると涼花の遺品らしい。涼花の親が僕に大切にしてくれとくれたらしい。一度だけなぜ白いカーネーションが好きなのか聞いてみた。「白いカーネーションの花言葉は(純粋な愛)それと(私の愛は生きています)なんだよ、なんだかロマンチックでいいじゃない!」と言っていた、それを思い出した僕は泣いてしまった。今でも涼花が生きているんじゃないかと思ってしまった。僕の最後の砦、涼花の大切にしていたこの花を糧に今日も生きている。この花を枯らさないために僕の唯一の希望のために。

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