(参加作品その5)霧と夕暮れファンタジア (阿久童様)
『霧と夕暮れファンタジア』
https://kakuyomu.jp/works/16816452219136576305
【コンテスト名】第13回GA文庫大賞(後期)
【一次選考通過数/応募総数】300作品/1068作品
【コンテスト】魔法のiらんど 小説&コミック大賞(小説大賞)
【一次選考通過数/応募総数】568作品/1210作品
(私からの一言)
いきなり第1話から、凄惨なシーンが描かれます。しっかり描写されているので、インパクトも大きいです。
冒頭の事件により男性主人公と女性主人公が出会って、それから物語が動き出します。
まず序盤で感じたのは、特徴的な文章だということ。一文が長くなり過ぎない文章です。私のPC画面で見ると、ほとんど二行に渡ることのない改行位置です。
読む進めるうちに、そんな序盤な印象も忘れて……。中盤になって感じたのは、濃厚な描写であり、重厚な小説であるということ。
気軽に読もうとするには重過ぎて、私は少しずつ読んでしまいましたが、本当は一気に読んでこそ面白い作品なのでしょう。
いずれ最初から最後まで一気読みしてみたいと思い、フォローさせていただきました。そういう読み方をしたら、作品の印象も変わりそうです。
なお、クライマックスシーンを読んでいるあたりで、ようやく言葉に出来たのですが……。
この短く削ぎ落とした特徴的な文体は、いわゆるハードボイルドなのですね!
私にとってハードボイルドというと、探偵小説のイメージ。異世界ファンタジーをハードボイルドで書くというのは、私には盲点でした。
ただし私は、推理小説を読み漁っていた10代の頃もハードボイルド小説は避けていたので、ハードボイルドを感覚的には正しく理解できていない可能性もあります。
Wikipediaで「ハードボイルド」の定義を見てみると、『文芸用語としては、暴力的・反道徳的な内容を、批判を加えず、客観的で簡潔な描写で記述する手法・文体』と記されています。文体だけでなく作風的にも、冒頭で述べたように『いきなり第1話から、凄惨なシーン』というのは正に『暴力的』に相当しますし、ダークヒーロー的要素もあるのである意味『反道徳的』という感じです。
異世界ファンタジーが好きな方々だけでなく、ハードボイルド好きな方々にもオススメできる作品だと思います。
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