第184話 ガバ勢と微粒子レベルの戦いとその結末

「はあ……」


〈郭公亭〉の一階と二階を繋ぐ階段に吐かれたため息は一つに限らず、数人分が混ざり合って朝の空気に溶けていく。


「おはようございます。ボウケンソウシャーの皆さん、昨日はゆっくり休めて……ないみたいですね?」


 カウンターに立つ糸目の青年が、朗らかな笑みを頑として崩さずにそう呼びかけた。


「まあ、色々あってね……。部屋に不備があったわけじゃないから安心して」


 どこかやつれた感のあるリンガが店に配慮した答えを返すと、マリーセトスが横からぬっと顔を出し、


「そうそう。ちょっと一人の男の子に女の子たちが群がって前後ォンしてただけだから」

「ああ……。それはご苦労様です」


 店員の糸目がわずかに見開かれ、ちらと目線を投じられたルーキは、慌てて手と首を振って否定の意を示した。

 こんないかがわしい誤解で出禁にされたらたまったものではない。


「ちょっとマリー! 誤解を招くような言い方しないで。わたしはただ明日の仕込みをしてただけよ。そこに寝ぼけたプリムが……」


 ルーキ以上に激しい反応を見せて、リンガもそれに追従する。しかし火付け役のマリーセトスはクソガキの笑みを絶やさずに口元に手をやり、


「ヒヒヒ……子種と書いて明日ミライと読むってわけ? リンガ詩人じゃん」

「蟹ウニTAKOじゃないのよ! 朝から下ネタはやめなさい!」

「はぁーい。だってリンガが〈限定ラプラス理論〉を邪魔されるなんてそうないじゃん? ちょっと楽しくなっちゃってさあ」


 ケタケタと笑いながら、マリーセトスは宿の外へと出ていく。フードの奥に滞留した陰気がこれ以上ないほど生き生きと蠢いていた。


「はあ……楽しんでる場合じゃないでしょ……」のぼやきをため息に乗せて、リンガもそれに続く。


 ルタの街がそうであるように、ニトリアは朝から活発な動きを見せていた。

 日が昇る前に出発し、日が沈む前に休むのが旅する者の習わし。食堂付きでない宿を利用した客が、屋台や出店を求めて狭い町中をグルグルしている。


「昨日の夜は雑になっちゃったけど、朝ぐらいはちゃんと食べたいよねぇ」


 マリーセトスが言うと、


「兄さん、食べたいものあるっすか。地元で取れたものを使ってるんで、どれも新鮮でどれもうまみっすよ」


 隣を歩くサクラの問いに「そうだな……」と思案しつつ、ルーキはルタの屋台通りで鍛えた鼻に店選びを任せる。


「くんくん……匂う、匂うぞ。うーん。こっちもいいな。いや、あっちもなかなか……」


 ↑←↑→↓


「ちょっと待ってレイ一門、その動きは何?」

「へ? いや別に、ちょっと迷い中で……ってうわあリンガ姉貴何やってんですか!?」


 リンガの両目の虹彩が、猛烈な虹色の光を放っていた。


「昨夜のミスで乱れたバラン数を修正しているだけ。それで、今の動きの意味は?」


 冷厳さを増した声に気圧されつつ、「た、ただ迷ってただけです……」と素直に白状したルーキは「そ

う……」という疑念に満ちた返答に耐えきれず、小声でサクラに助けを求めた。


「ど、どういうことだろ?」

「気にしなくていいっすよ。それより、あの串焼き屋台なんかどうすか。一人前ってオーダーすれば結構盛ってくれるっすよ」

「じゃ、じゃあそこにしよう」


 一旦気持ちをリセットする。食事はそのために最適な行為の一つだ。


 サクラの言った通り、一人前を頼むと皿にどっさり盛られた串焼きが出てきた。

 極大樹ユグドラシルが根付くほどに自然が豊かな場所だ。そこで取れる食材をふんだんに使った料理は非常にうまあじで、非常にデリシャスみだった。


「よし。じゃあ、今日も張り切っていくか!」


 食事を終えて朝の活力を得たパーティは心機一転。装備を整え、本日の冒険へと繰り出す。


「へぇ……元気じゃんルーキ。寝不足とかそういうのないの?」


 他のボウケンソウシャーも続々と出立するニトリアの入口で、気合を入れつつ大きくを伸びをしたルーキに、マリーセトスが声をかけた。


「へへ……確かに、大変だったっちゃあ大変だったんですけど、そんなに悪いものでもなかったって言うか」

「ほーん。リンガに乗られるのはそんなに気持ちよかったっすか。へー、よかったっすね」


 ごりごりと頭突きを押し付けてくるサクラに「ち、違うって」と返しつつ、


「昨日は緊張してたのか、何か動きが硬かったみたいでさ。でも夜のハプニングで逆にいい感じに力が抜けたっていうか……とにかく、今日は調子がいいんだよ」

「あはは、ガバでリズムが戻るのはレイ一門らしいねえ」

「はは……。だから、その、そんな感じなんですけど、リンガ姉貴……」


 ゴオオオオ……!


「何でさっきからずっとこっちをガン見する必要があるんですか……?」


 ルーキは冷や汗を浮かべながら問いかけた。

〈限定ラプラス理論〉を展開した瞳は、食事中もずっとこちらを捉え続けていた。目は口程に物を言うというが、無言のまま目まぐるしく色を変えていく虹彩は、それ以上のものをルーキに発している。


 その彼女がようやく口を開いた。


「なるほどね……。昨日までは本調子じゃなった、と……。理解したわ。道理で……」


 リンガの口調は、こちらの快調を歓迎するどころか、より一層険を増しているようにすら思えた。


「あの……ええと……ちゃんと伝わっ……てますよね? 俺、昨日より頑張れる感じなんですけど……」

「33、38797569……」

「へ……?」

「S97……29U878050616963……88W1」

「サ、サクラ、リンガ姉貴がおかしな言語を……!」


 ルーキは震え声でサクラに助けを求める。しかし相方は投げやりに肩をすくめ、


「だから気にしなくていいっすよ。〈限定ラプラス理論〉の世界で何かやってるんでしょ。こっちにはわからないし、わからせる気もないっす。いつも通りのことをすりゃあいいんすよ……」


 そう言ってさっさと歩きだしてしまう。


「そ、そうなのかな……」


 不安に思いつつ、ルーキも冒険への第一歩を踏み出す。


「…………」


 が、ふと虫を踏みそうになった気がして、着地点をずらした。


 ↑→↑


 すると真後ろにいたリンガが「……ふぅん」とつぶやき、すぐさま、


 ←↑↑→


「えっ……あの、リンガ姉貴、今のは?」

「…………。5758H13978U47……?」


 またも意味不明の語句をつぶやき、じっとこちらを見つめてくる。そのただならぬ圧に思わず後ずさった(↓←↓)ルーキは、彼女からさらに奇妙な言動をぶつけられることになった。


「なるほど。わたしを試そうというわけ。いいわ。抜きなさいレイ一門。どちらが早いか勝負しましょう」

「えっえっ……」


 戸惑うルーキ。仲間たちも足を止める。


「なあにやってるんすかねえ」

「お、俺が聞きたいよ。ようやく人の言葉をしゃべってくれたと思ったら、やっぱり意味がわかんねえ……!」


 リンガは足を軽く肩幅に開き、両腕は脇に垂らしつつも、指はわずかに曲げた臨戦態勢。早撃ちの銃士の構えそのものだ。

 対する……というか、一方的に標的とされているルーキは、戸惑うばかりで腰が引けていた。


 横を通り過ぎる他のパーティたちも、何事かと横目で様子をうかがっている。


「ど、どういうことなの……」


 ルーキはうめいた。

 今回の試走は、出発前から無駄に周囲の視線を集めまくっている気がする。


 自分が何か悪い事でもしたのか、と悲嘆しながら他の仲間にも救援の視線を送ったルーキは、それまで押し黙っていたプリムが、強い意志を感じる目を向けてきていることに気づいた。


 最近はちんちんしか言わないが、元来はガチ勢として深い信念と志を持つ少女。何かこちらの助けになる重要なヒントを教えてくれるかも――。


「ちんちん……そちらも抜かねば……無作法というもの……」

「期待した俺がバカでした……」


 ルーキは途方に暮れる苦笑いを浮かべる。この場を収束させる気はさらさらないらしい。


「なるほど……。その子を使って小手調べとは生意気ね。……894E3361?」

「えっ、リンガ姉貴?」


 瞳の虹色が忙しく入れ替わる。すると、


 ぶにゃ~。


「あ、でぶ猫……」


 突然、町の方から太った猫がやってきた。機敏さのカケラもない足取りから、飼い猫だということがわかる。


「おいでおいで……」


 ぶにゃ~。

 プリムが呼びかけると猫は彼女の足元に寄っていき、鉄靴に体をこすりつけ始めた。


「可愛い……」


 猫を抱き上げ、プリムが頬ずりする。猫の方も目を細めてご満悦だ。


「なるほどね。これでプリムは排除。初戦は引き分けということでいいかな」

「何言ってんのマリーセトス姉貴!?」


 気難しそうな顔で腕組みをしたマリーセトスに思わず正気を問うと、


「え? わかんないのキミ。リンガはキミの不吉な数字をコントロールしようとしてるんだよ?」

「い、言われてもわかんないですよ!」


 言い返すも、猶予を与えてくれないリンガの声が「さあレイ一門、次は何?」と催促してくる。


「つ、次と言われましても……」


 リンガの眼光に耐えきれず、ルーキは助けを求めてサクラを見た。

 自分でもどう助けてほしいのかわかっていない、半ば現実逃避のような行動だったが、意外にも彼女は迷惑そうな顔一つせず、「はいこれ兄さん」と木製の何かを手渡してくる。


「これは……!?」


 ルーキは目を剥いた。


「“箱入り娘”っていうスライド式のパズルっすよ。宿にあったんで借りてきたっす。それ、解いてみてください」

「へ、へへっ……。よくわかんないけど、まさか今こいつを俺に渡すとはな。この試走に出るちょっと前、〈鬼猛者おにもしゃ〉RTAのチャートを勉強してたのを忘れたか? このパズルの解き方はとっくにマスター済み。最短時間でクリアして……!!」


 カチャカチャ……。


「ええっと……ちょっと待ってな?」


 カチャカチャカチャカチャ……。


「ここが……。あーそうそう。こうだったこうだった」


 カチャカチャカチャカチャカチャカチャ……。


「……だから……その……」


 カチャ……。


「…………」


 ……。


「……あの、これやり直しとかできないですかね?」

「くっ!!!! そうくる……!!!!」


 リンガが身じろぎし、再び虹彩を激しく変化させる。そして、


「レイ一門、今よ。パズルを解きなさい!」

「えぇ……。……え!? これは!?」


 何となくパネルをスライドさせると、いつの間にか最適な形になっており、そこから先は何かに導かれるようにスムーズに解答へとたどり着けた。


「さ、サスガダァ……!!」


 何だかよくわからないが、とにかく〈限定ラプラス理論〉でパズルが解けたことは確かだろう。その威力を褒めたたえるルーキ。リンガの口の端にもわずかに笑みが浮かぶ。


 その直後だった。


「う、うわあっ!?」


 得体の知れない異様な熱量が体の奥底から湧き上がり、思わず防御の構えを取ってよろめいた。


「どうしたんすか兄さん!?」と、珍しく焦りを露わにするサクラに、慌てて伝える。

「ガ、ガバオーラが……勝手に……!」

「は?」

「だからガバオーラだよ! 見えないのか!?」


 ルーキは青いオーラに翻弄されながら叫んだ。


「なんも見えないっす。あれっすか、思春期真っ盛りっすか」

「そうだけど! そうじゃなくて!」


 おかしい。今までレイ親父や、他のベテランガバ勢からガバオーラが漂うのを見たことはあるが、自分

の体からここまで……しかもこんな猛火のようなものが噴き出るなんて初めてだった。


「何か起こってるみたいだねえ」

「ねこねこ……」


 マリーセトスとプリムが完全に他人事な中、リンガの視線だけは、ガバオーラの輪郭を端から端まで正確になぞっているように思えた。

 彼女には……これが見えているのか。


「そう……。ようやく本気ってわけ。いいわ。かかってらっしゃい。6155783536147――」


 そして……何かが始まった。


「うわあ!」


 突然、何かがルーキの横をかすめ、町の入口にある看板に突き刺さった。東方の投擲武器の一種クナイ――いや、これはイワナ! しかもレア種のイワナ・カカナカッタ!


「洗いかけのシャツゥゥ~」


 どこかのオヤジが陽気に歌っているのが聞こえる。

 しかし奇妙だ。


「洗いかけのシャツゥゥ~↑。洗いかけのシャツゥゥ~。洗いかけのシャツゥゥ~↑↑」


 歌詞がすべて同じなのだ。メロディーだけが変わっていく!

 こんなことがあっていいはずがない。


 続けてモグラが地面から飛び出す。こんがらがった二匹の蛇が藪からタンブルウィードみたいに転がっていく。飛んできた小鳥同士がぶつかって墜落する。地面から野草が芽生え、異様な速度で成長して枯れていく……。


「いかん危ない危ない危ない……!」


 何かが起きている。人知と自然の秩序を逸脱した何かが。そしてそれが起こる瞬間、ガバオーラは強く揺らぎ、またリンガの目の色も大きく変わっている。


 やがて、それらの奇怪な現象はピタリと収まった。


「終わった……?」


 しかし、その次にやってきた静寂こそ、より一層の不可解さでルーキを震え上がらせた。


 一見して世界は平穏無事。しかしその実、見えない何かが、聞こえない音が、感じ取れない振動が、知覚の限界外――この場からもっとも近く、もっとも遠い場所で衝突していると、名状しがたい精神の不安が本能に直接訴えてくる。


「なーんか起きてるよねえ、これ。世界の裏側っぽいところで」

「そうすねえ……」


 マリーセトスとサクラがのんきに言葉を投げ合う。


「56O5T971553……98128836269……?」


 リンガは両目の輝きを強めながら、眉をひそめたり、目を丸くしたりしている。


「29U8788959……? 31551R1……!」


 ルーキにはその表情の推移の理由がまったく理解できない。


「あのリンガの態度さ……明らかに対話してるよね、何かと」

「あー……ひょっとして兄さんが言ってたガバオーラってやつすかね……?」


 サクラが声の向きをこちらに変える。


「兄さん、そのガバオーラってのどうなってるっすか」

「え、ええと……。何かやけに揺れてるけど……」


 ルーキは体にまとわりつくオーラを確かめながら言う。


「いや、待て。微妙にオーラが弱まってるような……」

「8O7……? 8869? 894361……? 297!」


 リンガの表情が硬く敵対的なものから、何かを問いかけるものへと変わっていく。それに合わせて、猛っていたガバオーラの揺らめきも穏やかになってきていた。


「ま、まさか……ガバオーラと対話しているのか……!?」

「ふふ……。3E、2977851863……。59736661218……あはは」

「リンガ笑っちゃってるよ?」

「これもうただの仲良しっすね」


 打ち解けた空気が広がるのにつれガバオーラはどんどん弱まり、ついにルーキの体の中に完全に引っ込んだ。


「ふう……」

「リ、リンガ姉貴……?」


 同時に、リンガの双眸に氷海の静かな青が戻ってくる。


「誤解があったみたい」と、彼女はひどく穏やかな笑みを浮かべて言った。


「そ、それってマジにガバオーラと対話を……!?」

「少なくとも、あれはガ・バラン数ではなかったわ。あなた、レイ一門に入ってからそこまで長くはないのね? それに、わりと別の派閥の走者ともパーティを組んでる?」

「え……は、はい」

「なるほどね」


 リンガは心底可笑しそうに身を揺すって笑った。


「そのおかげで、バラン数が致命的な深みに陥らずに済んでる。それと、あなたに近しい人が、引きずり込まれないように必死に引っ張ってくれてるわ。心当たりある?」

「あ……それならサクラだ」


 ルーキはすぐに思い至った。


「へっ?」

「うん、サクラだよね」

「サクラ……」

「な、なんすかなんすか? みんなして……」


 一斉に視線を向けられてサクラがうろたえる。


「いつも俺をフォローしてくれるのってサクラだろ。委員長とかロコにも助けてもらってるけど、一番ならおまえしかいない」

「なっ……!」


 忍者少女の頬がぽっと赤くなった。


「だいたいセットで動いてるしねぇ~」

「さっきのパズルも……見事」

「昨日の夜、どうしてああいう組み合わせになったのか納得いったわ。そこは感知外だったから」

「い、いや、あの……に、兄さん?」


 サクラが助けを求めるように濡れかけた目を向けてくる。しかし、さっきパズルを渡してもらえたような最適なフォローができるわけもなく、ルーキは照れ笑いしながらただ思いを伝えた。


「何か……ありがとな。俺が知ってる以上に、俺を助けてくれてたんだな……って。おまえがいてくれて本当によかったよ」

「……ッッッ!? なっ、あ、なっ……! わ、わかれば……わ、かか……かか……」


「ああ~ん? サクラ照れてる? 照れてるんじゃないの~? ちゅっちゅ」

「ちんちんに陥落……。サクラはちんちんに弱い……」

「やめろす変人ども! ええい散れッ散れ! この話は終わりっす! 閉廷! 解散! リンガも気が済んだならとっとと冒険に出るっすよ! あくしろよ!」


 その場でじたばたしだしたサクラにクスリと笑い、リンガはゆっくりと――倒れた。


「今日は疲れたからもういいわ……。試走は明日にしましょう……」

『えええええっ!?』


 本日の試走、朝にて終了。


 ※


「ところでリンガ姉貴。ガバオーラってどんなヤツだったんですか?」

「どんなって?」

「いやあ、さっき談笑してたみたいだったから、案外気のいいやつだったのかなって……」

「あれにそういうのは、そもそもないわよ。わたしが勝手に笑ってただけ。でもそうね、あえて言うのであれば、気まぐれなタイミングで最適に相手を呪い殺す祟り神みたいなものかしら」

「えっ……」

「気まぐれなんて笑えるわよね。フフ……ごめんなさい、思い出したらまた……あはは」

「笑えないよ!!(SWK)」


 やはりリンガの感性もどこかおかしいと思ったルーキだった。

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