第112話 ガバ勢と人間卒業R

 午後の最初の授業は体育だ。


 クラスメイトたちが軒並み更衣室に移動したため、ルーキは一人教室でさっさと着替えを済ませた。

 全員女子なら更衣室はいらないような気がするが、そのあたりの気遣いも一流校ならではなのだろうか、などと考えていると、廊下から委員長の顔がのぞいた。


「ルーキ君、着替え終わりましたか? 体育館行きましょう」

「おっ、委員長。行こう行こう」


 委員長は、上は臙脂色のジャージ、下はブルマだった。やはり同じ年代から見ても小柄なのか、ジャージの裾は股下近くまであるし、袖もやや余り気味になっている。


 一方、ルーキは上下黒のジャージだ。


「ルーキ君の体操着は、何か適当ですね」

「男子用の制服はあるくせに体操着はないんだと。ま、これもお嬢さんからのもらいものだからいいんだけさ。……委員長は、その体操服も似合うな。でも、少し大きくないか?」


 するとリズは珍しく拗ねたような顔になり、


「これを買った時はすぐに大きくなる予定だったんですよ……。そういえば、訓練学校時代はそのままの格好で運動してましたね」

「ああ。運動着なんてなかったよな。おかげで夏場は汗臭いったら」

「そんなこともありましたね」


 他愛のない昔話をしながら体育館への廊下を進む。


 体育は二組と三組が合同で行う形になっていた。一組は人数が多いので単独だ。クラスメイトたちはすでに移動しており、こういう時に面倒を見てくれるミサリも今回は先に行ってしまったらしい。


「そういや委員長さ。あのチャートに、廊下の歩き方についても書いてあったんだけどさ」


 ルーキはそれを目にした時の何とも言えない気持ちを思い出しながら言う。


 走者には、開拓地に適した独特の歩行技術がある。

 悪名高い“十倍ウォーク”はその代表例だ。


 リズは「ええ。これですね」とうなずくと、不意に体勢を低くし、


 ズザー。ズザー。ズザー。


「やっぱりそれ〈悪夢狩り〉の一族だよなあ!?」


 廊下でいきなり連続スライディングを始めた委員長に、ルーキは大声を上げていた。


「学園生活ガチ勢はこうして敷地内を移動するんですよ。廊下は走ってませんから、教師から怒られることもありません」

「他の理由で絶対怒られるだろ!?」

「それで、やらないんですか?」


 圧力のない素直な問いかけだったが、このチャートは一言一句、他の誰でもない自分のために、彼女がわざわざ作ってくれたものだ。無視していい項目など一つもない。「や、やってみるけど……」と弱気に言ったルーキは、タッと助走をつけて廊下に滑り込んだ。


 ズザー。ズッ……。……。…………。


「……前々から思ってたけど、これ二回目以降推進力どこから得てるの?」


 ルーキは床に足を延ばした姿勢のまま聞いた。


「わかりません。わたしがさっきやったのも、見様見真似のまがい物なので。本家はもっと高速です」


 リズが匙を投げるように肩をすくめるのを見て、決断する。


「変態移動はやめよう! 無理してガチ勢の真似してもかえって遅くなるだけだ。チャートは自分の力量に合ったものを組めばいいって、親父もサグルマ兄貴も言ってた!」

「そうですね。わたしもそれがいいと思います」


 リズはあっさり首肯し、再び歩き出した。


「さて……それはそれとして、ルーキ君は体育は得意な方ですよね?」

「他に比べればな。これが苦手じゃ何も手がつかないぜ」


 ルーキが軽く答えると、リズは少し硬い口調で返してきた。


「しかし、ここでは力をセーブすることが大切です」

「え? 何で?」

「体育の授業で上がる評価値は、運動と根性です。この運動値が高いことに惹かれる女子は複数います」

「まあ……普通に考えれば、運動できないよりできた方がいいよな」


 訓練学校でだって、実技のできる男はモテた。彼らに比べるとルーキはできない方である。


「特に運動系のクラブに所属している生徒たちはその傾向が強いです。彼女たちを刺激しないよう、あまり目立つことはしないでください」

「おう。チャートをちゃーんと守っていく。それが一門の掟だ」


 ルーキの返事に満足したようにうなずいたリズだったが、「ん?」と足を止め、何やら警戒する眼差しで廊下を見回し始める。


「委員長?」

「ルーキ君、この廊下は学年を問わず色々な生徒たちが通る場所のようです」


 言われて、ルーキは廊下の生徒たちを観察する。

 ものの見事に目見麗しい少女たちしかいないが、制服の着こなしや雰囲気の落ち着き方がバラバラなことから、リズの言う通りだということが何となくわかる。


 体育館へ通じるだけでなく、学科ごとの特別教室が多い廊下だからかもしれない。


「こういう場所は、誰かの“場”になっている可能性が高いです。次の授業に遅れそうな誰かが走ってくるかもしれません。しっかり警戒してイベントを回避してください!」

「何だそりゃ……」


 などとルーキがぼやいていると、背後から誰かの甲高い声が聞こえてきた。


「わーっ、理科室の鍵空けるの忘れてたーっ! はわわー! どいてどいてー!」

「ホントに何か来るのかよ!」

「ルーキ君、避けてください。ぶつかれば出会いイベントが始まってしまいます!」


 緊張したリズの声に、ルーキは不敵な笑いを返した。


「甘く見るなよ委員長! いくらなんでも普通に廊下を走ってるだけの女子に体当たりされるほど俺はマヌケじゃないぜ!」


 廊下にいる生徒が多いせいで声の主の位置はわからないが、足音や周囲の様子から絞り込みは容易だ。

 一人の小柄な少女が人込みから飛び出してくる。


 偶然にも一直線にこちらを狙い撃ちにする軌道。

 ルーキは体を壁際へと流し、悠々と彼女に道を譲る――。


 しかし。


 ギュイン! と少女の走行ルートがねじ曲がった。


(追尾ッッッッ!? ぐっッッッおおおおおツツツ!!!)


 ルーキはさらに身をよじって回避を試みる。少女の突進ルートからかろうじて脱出――しかし、彼女はそれにさえ反応してきた!


 ドゴォ! と少女の頭突きに吹っ飛ばされ、廊下を転がる。


「いっつぅ……!」

「ふうん。油断してたけど、二度目までをかわす反応速度はあるんだ。なるほどね……」

「なっ……何者!?」


 問いかけると、何かを見定めるように両目を見開いた少女が、ルーキを物理的にも心理的にも上の立場から見下ろし、厳かに告げた。


「わたしの名前を知りたかったら、放課後に〈乙女の嗜みクラブ〉まで来るといいよ。待ってるからね。ローズ先生の“お気に入り君”……!」


 挑発的に言い切ると、少女は何事もなかったかのように「はわわー」と去っていった。


「お、〈乙女の嗜みクラブ〉だと……!? まさか、あそこの会員だったのか!?」

「ルーキ君!」

「おう委員長! もちろんこのままじゃ引き下がれないぜ!」

「いえ、あの人の言ったことは無視しましょう」

「えっ!?」


 目が点になるルーキに、リズは淡々と言った。


「危ないところでした……。どうやら現時点では大したアプローチもしてこなさそうです。放っておけばあちらも興味をなくすでしょう」

「えっ、で、でも、待ってるって……。それに、あのクラブの訓練にはちょっと興味が……」

「何です?(にっこり)」

「余計なことはしない! それが俺たち走者! さあ体育館へ急ごう委員長!」


 ルーキは危ないところでチャート(と自分の命)を守った。


 ※


「みんな~。楽しい体育、は~じま~るよ~」


 二組と三組の生徒の前でにこやかに拳を振り上げているのは、半袖体操服とブルマ姿のローズ・ティーゲルセイバーだった。腕を持ち上げた拍子に、豊満な二つの果実が水風船の様にふわんと揺れる。


 確かに、運動能力においてローズカッチャマを上回れる人間などこの学校にいるはずもない。体育教師にはぴったりだろうが、なぜ生徒たちと同じ格好なのかは不明だ。


「えっとね~。今日は外から特別講師を呼んだはずなんだけど、ちょっと遅れてるみたい~。だから、二人一組になってキャッチボールをしててね~」


 上下きっちりしたジャージ姿のセシル先生がごろごろと押してきたのは、ドッジボール用のボールが入ったカゴだ。


「委員長、一緒にやらないか?」

「いいですよ」


 この手の生徒の組み合わせはもう決まっているだろうし、ここは部外者同士で組むのが適当だ。さっそくボールを持ってこようと思いきや、カゴの中はもう空っぽになっていた。


「あら~? セシル先生~? 体育倉庫に予備のボールあったわよね~」

「はい。あります。今、取ってきます」

「あっ、いいのいいの~。先生は生徒たちの様子を見てて~。リズちゃん、ルー君、悪いんだけど、二人で行ってカゴごと持ってきてくれるかしら~」


 顔見知りの気安さか、ローズのあっけらかんとした指示にルーキとリズがうなずいた時だった。


「いっ、いけません、若い男女が二人きりであんな薄暗く狭い部屋に行くなんてっ! 何も起こらないはずがありません! 不道徳ですっっっ!!」


 顔を赤くしたミサリが、こちらの動きを阻止するように生徒たちの中から飛び出してきた。


「あれ~?」


 ローズは嬉しそうに笑うと、ミサリの両手をぱっと取り、背中に回して捻り上げるようにして動きを封じてしまった。


「あっ――!」


 それを見ていた女子たちから「あら~」と黄色い歓声が上がる。


 ローズはまるで正面からミサリに抱き着くような体勢になっていたのだ。


 普通、相手の腕を捻るなら背後に回るのが基本だが、彼女は違っていた。


 抱き着かれたミサリは、まるで手を後ろで組むような姿勢を取らされている。ミサリの腰に回されたローズの指が、奇妙な形で彼女の手に絡みついているのが、この不可思議な制圧法の秘訣らしい。


「ダメよ、ミサリちゃん~。いきなりぶつかっていったら危ないんだから~。えい~」


 ローズが手首を少し絞り込むと、ミサリは「ひんっ」と小さく鳴いて、胸を突き出すようにつま先立ちになった。


 ここでもう一度言うが、二人は、体勢的には正面から抱き合っているような形だ。その状態で片方がさらに寄るということは、つまり……。


「あら~。ミサリちゃんまた胸が大きくなったのね~。いいことだわ~」

「い、言わないでくださいぃ~」


 ジャージではない半袖の体操服の二人の間で、お互いの柔らかくふくよかな部位が、相手のそれをぺったり潰し合う。少しでも軸がずれれば、密着した二人の隙間からそのたわわなたわわがこぼれ落ちてしまいそうだ。


「ふ、二人とも大きいわ……」

「羨ま……」

「キマシーッ!」


 生徒たちは体育座りで見学の体勢に入っている。だが、それを見て血相を変えた人物が一人。


「ロ、ローズ先生! 生徒に何てことを! 体罰はいけませんんんっ!」

「あら~。じゃ次はセシル先生ね~」


 ミサリを解放したローズは、まったく同じ手口で飛びかかってきたセシルを捕まえた。


「ひにゃーっ!? ロ、ローズ先生、本気を出すのはずるいですぅぅぅ!」

「本気~? どこが~? それに全然痛くないでしょ~? こうすると、ちょ~っとつま先立ちになっちゃ~↑うだけ~。ほらっ、ほらね~?」

「ひやっ、ひゃあん。やめてくださいローズ先生、生徒たちが見てますぅぅぅ」


 真っ赤な顔で涙目になったセシルが上下に揺さぶられるのを見て、生徒たちからさらに歓声。


「タワーッ!」

「社会人カポーは、いいぞ」

「ちょうど不足していたから助かります」


(やりたい放題やないかい!)


 ルーキは戦慄を覚えた。


 巨大な牙を思わせる大鎌〈魔王喰い〉を操り、人類が誇る勇者の系譜に列席するティーゲルセイバー一族。リズがまだ若く、レジーは祖母であることを考えれば、実質的な最強格と言ってもいいローズが平穏なお嬢様学校で教師をやっているなどと、役不足もいいところだと思っていたが……。


 どこからどう見てもこの立場を満喫している!


「しかしローズ先生! リズさんはあなたのお子さんでもあるのですよっ。ボールの投げ合いっこなんかしたら、ボールについた男汁が皮膚から侵入して赤ちゃんができてしまうのですよっ!」


 何やら艶めかしい姿勢でへたり込んだままのミサリが懸命に訴えた。


「ん~? あぁ~。あのね~ミサリちゃん~。元々そういうので子供はできないけど~。どっちみちリズちゃん、今は何したってできないから~」

「えっ?」


 ミサリの目が点になった。


 ローズはまるで何かを確認するみたいに、ちらりとリズを見やる。リズは頬を少し赤くして、目を閉じたまま「お好きに」とでも言うような無言を返した。


「リズちゃんはまだそういうことできない体だから~」

「えっ……そ、それって、リズさんは“まだ”ということですか……? ど、同年代にしては小柄で、少し痩せていると思いましたが……」


 ミサリも頬を赤らめながら聞き返す。


「あっ、違うわ~。女の子の日はちゃんとあるわよ~。でもね~リズちゃんは子種、全部食べちゃうから~」

『……………………』


 場が凍った。


「あっ、あっ、あっ、違うの~。そういうことするのが好きって意味じゃないのよ~。好きかもしれないけど~」

「ロォォォズ先せぇぇぇぇいい!? 生徒たちの前で何て話をするんですかああああ!?」


 捕らえられたままのセシルがその場でぴょんぴょん跳ねて抗議する。


「きゃ~許してセシル先生~。ちゃんと説明するから~」


 楽しそうに悲鳴を上げたローズは、やや口調を改めて話し始める。


「んとね~。ティーゲルセイバーの女は、一生のうち、一人か二人しか子供を生まないの~。それも、自分とお相手が心身ともに充実した時期にしか、赤ちゃんができないのよ~。そのかわり~超絶強い子を産むの~」


 超絶強い子と言えば確かにリズ。ルタの街、いや、世界を見回しても、同世代で彼女に匹敵する走者はそういないだろう。


「そうでない時にいくらチョメチョメしても~…………入ってきた子種は全部ティーゲルセイバーのはらが食い殺すわ」

「ヒエッ……!?」


 なぜかすさまじい迫力を伴った一言に、ルーキの何かが縮み上がった。


「あと~。ホントかどうかは知らないけど~…………別に好きでもない男の人が相手だった場合、粘膜を通じて体液が相手の体に侵入して、種を元から絶滅させる恐れがあるわ」

「ヒィエッ……!?」


 さらに縮み上がった。


「昔~。ティーゲルセイバーも政略結婚をして家の力をつけようって話があったらしいんだけど~。それで嫁いだ先の人がみんなそうなっちゃったみたいで~。危うく家が滅びかけたんだって~。ちなみに~。女性の方は実家に突っ返されて、その後、みんなちゃ~んと好きな人と子供ができました~。めでたしめでたし~。やった~」

「何の落ち度もない家が複数消滅しかかったんですが、それは」


 言いつつルーキは、ローズの夫であり現代最強の勇者の一人であったハロルドの言葉を思い出す。


 ――ティーゲルセイバーの女が見染めたのなら、それが答えなのだ。もし間違いがあるとしたら、それは彼女の答えを認めないことだろう――


 あれは親心とか、娘思いとか、そういう心情的なものではなくて、実利バリバリ100パーセントの厳然たるルールだったのだ。


 ルーキはますます言葉を失う。

 これはすなわち……。


 厳選……ッ!!


 ティーゲルセイバーの血は、産む子供さえも自ら厳選するのだ!


 強いはずだ。こんな生まれ方をしては。

 バーニングシティで自分共々死にかけているが、案外、こっちが手を出さずとも彼女だけは生き残ったのかもしれない。


 ティーゲルセイバーが本当に人間の一族なのかすらわからなくなってくる。委員長の成長ぶりは、訓練学校時代よりも実戦に出てからの方が飛躍的――というか怪物的になりつつあるのだ。


「リズちゃんはまだ成長途上だし~。仮にお相手がルー君だとしても、こっちもまだまだ伸びるから~。たとえば今、ルー君がリズちゃんを体育倉庫に連れ込んで~――」

「ロ、ローズ先生! 待ちなさい! 何を言う気ですか!!?」

「リズちゃんがだらしない格好のままマットの上でぐったりしちゃうくらい激しくめちゃックスしても、大丈夫なのよ~」

「ロォォォズせんせええええええい!? 生徒の前でそおいう単語おおおおおおおおおおおおおおおおおをををををををんんんんん!!!?」


 飛び上がったセシルに体当たりされ、ローズは「きゃ~」と呑気な悲鳴を上げて逃げていった。


『……………………』


 残された空気は気まずいの一言に尽きた。


 刺激に弱いミサリは話の途中でとっくに目を回しており、だらしない格好で床にのびている。


 逃げ回るローズの楽しげな悲鳴と、それを追いまわすセシルの怒声が体育館を巡る中、「……じゃ、行きましょうか……」と、うつむき加減のリズがつぶやき、ルーキのジャージの端っこをきゅっと摘まんだ。


「あ、うん……」

『…………!』


 ルーキが応じた途端、お嬢様たちから意味深な視線が殺到する。エルカもおろおろしながらこちらを見つめてきた。


「えっ……あの、待って!? ボールを取りにいくだけだぞ……!?」


 ぎょっとした彼が、この場においては言い訳としか響かない真実を、必死に投げかけた時だった。


「遅くなってすまん。今日からドッジボールの特別講師として働かせてもらうエイチだ。みな、よろし――」


 体育館に入ってきた長髪の男は、生徒たちが一斉に振り向くと同時に声を失い、その脇に抱えていたボールも床に取り落とした。


 ボールがころころ転がる数秒の沈黙の後、絶叫が爆発する。


「貴様はルウウウウウウウウウウウキイイイイイイイイイイイイイイ!!!!????」

「おまえはダークヘッドオオオオオオオオオオ!!!!!!?????」


 このRTAで良タイムを出すコツは、可能な限り人間関係を狭め、出会いを起こさないこと。目的に沿わない人物とは、ろくに話もしないことだ。


 それはわかっていた。しかしルーキはこう確信する。

 この学院を素早く突破するには、


 ぼくは走力がたりない。

 

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