第8話
明日の本番のことがあるのと、この謎の状況のせいでなかなか寝付けないでいた。ふと時計を見ると、夜中の2時半あたりを指していた。どちらかといえば、体は疲れているのに、なぜか目が冴えるといった感覚だ。
何気なく寝返りをうつと、目の前に松井田の顔が現れた。もう疲れ果てて頭が働かない中思考を巡らせるが、何が起こっているのか全く理解が出来なかった。ただ、目の前にいる松井田は起きている。そして いたずらな笑みを浮かべてこちらの顔を覗き込んでいた。
「あ、あの、松井田さん?」
「ねえぇ、その松井田って名字で呼ぶのやめてよぉ。芽依って呼んでくれないのぉ?」
「お、おい、お前、どうしたんだ?」
誰がどう見ても松井田の様子はおかしかった。というか、さっき覗いたら何とか言ってたのは誰でしたっけ?なんであなたの方が僕のベッドに入って来てんの?
「ねぇ。こんな機会2度とないでしょ?ね。それに、私がソロコン諦めた分の責任も取ってもらわないと、、、。だから、2人だけの秘密を作るのも、悪くないかなぁって思うんだ」
何を言ってるんだこの人は。
「さあ、横川くん、二人だけの、秘密の傷跡を残しましょう?」
ちょ、ちょいまてちょいまて!!!!!・・・
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