第3話

 中間発表は、当然ながらボロボロだったが、他の団体も似たようなもんだったので安心している。実は、この中間発表は、私たちが出るのとは違う、もっと早い日程で行われる大会に合わせて行われているため、私たちが出る大会までは、2か月半ほどの余裕があった。隣の練習室から毎日のように合わせをする音が聞こえてくるのを尻目に、私たち二人はあまり合わせをしていなかった。一種の余裕と考える人もいるかもしれないが、私たちは何より個人がきちんと吹けることを優先したというだけの話だ。


 ===


 別のチームの大会のお手伝いや、中間発表その2、県大会、そして直前発表などのイベントを経て、大会当日を迎えた。チューニングを終え、間もなく本番になる。とりあえずまあ、なるようになるでしょ。行ってきます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る