#009: 加点法と減点法、どっちが得?
「不良と捨てられた子犬の法則」ってご存知だろうか?
不良が雨の中、捨てられた子犬を見つけて大事そうに腕に抱え、「ウチ来るか?」とぶっきらぼうに呟いているところを偶然見かけてしまった時、その不良の評価が爆上がりするという法則だ。この現象は、最初の評価が壊滅的に低い場合にのみ発生する。最初の評価がそこそこある場合はこの現象は発生せず、評価も上がらない。この現象は底辺からの『加点法』なのである。
一方、最初の評価が高い優等生、美人、イケメン、良い人などには加点法は適用されず『減点法』が適用される。例えば、超絶美人が顔面の産毛処理を一箇所ミスしていただけでちょっと幻滅して評価が下がる。だが、おばちゃんにまったく同じ産毛処理ミスを見つけても評価はそれほど下がらないはずだ。要するに期待値に対するギャップが評価の上下に影響する。
この『加点法』と『減点法』は恋愛関係においても適用される。相手に良く思われたくて猫をかぶっていると所々でボロが出た際に減点法の餌食となり評価が急下落、そして恋は終わる。だが、最初の評価がそこそこでも時々意外な良いところを見せると評価ポイントが加算される。95ポイントから25ポイント減点されて70ポイントになるのと45ポイントから25ポイントアップして70ポイントになるのでは印象が随分と異なる。要するに、評価が減点されるということは「思っていたのと違った、がっかり」という裏切られた感が強く、評価が加点されるというのは「期待してなかったけど意外といいぞ」というお得感がある。
恋愛においてどちらが得なのか私には断言できないが、加点法の方が関係が長続きするような気がする。何事も右肩下がりよりは右肩上がりの方が明るい未来が待っている。
あなたは新しい人間関係を築くとき相手を減点法で判断しますか、それとも加点法で判断しますか? その人間関係を長期間維持したいのであれば無理矢理にでも加点法を適用して良い所をできるだけ多く見つけてポイントアップしていくのが秘訣だと思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます