#008: 誰にも嫌われないなんて無理だから

 人に嫌われるの怖いですよね。でも、自分で自分のこと嫌いになる方がもっと辛いから。


 嫌われるのは誰だって怖くてしんどい。誰からも嫌われないように、みんなから好かれるように、相手に合わせて自分を偽った行動を取り続けていると『自分』という存在が分からなくなる。自分が消えてゆくと、何かを決断する際に他人の判断基準を借りなければ決断できなくなる。だって自分の判断基準を持ってないのだから。そして、その決断が悪い結果を生んだ場合、人のせいにする。


 でも、全員に好かれるなんて不可能だから。あなたを嫌いになる人は必ずいる。あなたにだっていくら好きになろうとしてもやっぱり嫌いな人はいるでしょ。それと同じ。誰にも嫌われないなんて本当に無理だから。


 わざわざ敵を作る必要はないけど、嫌われるのを回避するために取った行動で後悔するのはバカみたい。他人から嫌われるのを避けたつもりが、自分が自分のことを嫌いになったらメンタルやられます。自分を偽って人から好かれたとして、その偽りを永遠に続けられますか? 好かれようと思った相手はあなたに本当に必要ですか? 偽りのメッキはいずれ剥がれる。天才的嘘つきは例外だが、一般的な嘘つきレベルの人間は嘘の帳尻を合わせるために常に頭を使わなければならないのでストレスで自身の能力が低下する。承認欲求を満たすためだけの八方美人は自分で自分の首を締めることになる。


 本当に必要な人、大切な人、理解して欲しい人を見極めて少数精鋭の人間関係を築く方が豊かな人生を送れる、と私は思う。

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