クラスターの対応
クラスターが発生したらどうなるんだろう?
そんな不安のなかで仕事をしていたある日、私の働く施設でもとうとうクラスターが発生してしまった。
感染症が広がってから一年以上がすぎたころのことだ。ひとりのおばあちゃんが突然具合悪くなり、熱がどんどん上がっていくし、咳も続いていた。ほんの少し前まで元気だったおばあちゃんだ。
検査したら案の定“新型コロナ”
それから施設は大変なことになった。まずは入所者さんたち全員のPCR検査、職員はそのおばあちゃんに接した人と咳などの症状のある人がPCR検査を行い、そのほかの人たちは抗原検査を行った。そしたら、職員にも何人かかかっていた人がいてその人たちは自宅療養にはいるわけ。そしたら、職員が減る。いやおうなく、かかっていない人は連勤になってしまった。
入所者さんも次々と感染者が出現し、入所が二階と三階で、一回がデイサービスという構造だったので、三階の一部区画にコロナ陽性者の隔離エリアをつくり、陰性の方々と区別した。職員も陽性者対応と陰性者対応に分かれ固定された。
基本的に陽性エリアは職員も陽性になったひとって感じになるわけ。それから約1ヶ月はすさまじかった。どうにか落ち着いてくれたからよかった。
結果として亡くなった人は最初に感染したおばあちゃんがひとりのみだったが、感染した人は入所者全人数の半数ほどになり、職員もそれぐらいの感染者がいた。
それから何度か施設で感染した人は出てきたが最初のクラスターよりはずいぶんと少なかったように思う。対応も一度経験したこともあり、大分できていた、
コロナ発生から三年以上すごて、いろんな制限も緩和され、世間ではマスクはしなくていいという児とになっているのだが、相変わらず施設ではマスクして対応。面会も制限されたまんまだ。
いったい、いつになったら福祉施設も通常になるのだろうと思いながら今日も仕事をしている。
ある職場に起きるできごと 野林緑里 @gswolf0718
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