第55話 この頃の高島さん
この頃の高島さんは僕にしか見せない表情をするようになっていた。ただ、お付き合いしているわけでもない女性からそうした表情をされていた僕は、ただただ困惑するばかりだった。お付き合いをしているのであれば、単純に嬉しかっただろうと思う。
西青ヶ島県のお祭りに行ったときにみせた”うっとりとした表情”を見たときには、そこまで想ってくれているのに、どうしてお付き合いしてくれないのだろうかと不思議でしかたなかった。
僕から高島さんへ3回目の告白した時高島さんは嬉しそうな表情をしていたのは、”そのまま単純に嬉しかった”だけで、それ以上の深い意味はなかった。ただ当時の僕は無駄に深読みしすぎて、あらぬ方向に思いをめぐらせていくことになる。
この頃の高島さんは大きな決断をしていたものの、当時の僕はそれを知らない。
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