第2章 僕から高島さんへ2回目の告白

第15話 高島さんの性格<努力と成果>

 高島さんは”努力と成果の対応にこだわる性格”で、このこだわり方は生半可ではない。この成果は理解と納得ができるまで、いつまでもこだわり続ける。

 僕の告白が失敗したことで、これまで積み上げてきた努力が成果として結びつかなくなった。僕ならお付き合いできるようにまた努力すればいいと思うだけど、高島さんの考え方は違う。

 努力を継続することは同じであるものの、その先にある結果(成果)がお付き合いをはじめるところからだと、引き続き努力した部分の努力が結果(成果)に結びつかなくなる。


(1)1回目の告白までの努力        ――――> お付き合いスタート

(2)1回目の告白までの努力+その先の努力 ――――> お付き合いスタート


 ”その先の努力”の部分が結果(成果)として釣り合いが取れるようにするためには、お付き合いより先からの状態になる必要がある。


(1)1回目の告白までの努力        ――――> 恋人

(2)1回目の告白までの努力+その先の努力 ――――> 婚約者?


 1回目の告白までは、高島さんにとっての僕は”恋人として相応しい人”かどうかだったものが、これから先は”婚約者として相応しい人”なのかが問題になる。

 ただ、当時の僕はこのこだわりの性格については知らない。

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