出発前夜

「明日出発だね……。もう戻れないってわかってるけど、緊張するなぁ……。」

「仕方ねぇよ、俺だって出来るかどうか分かんねぇから。でもよ、信じてくれてるだからよ、俺達に出来る事やんなきゃじゃねぇか?」

「そうですね、私達にしか出来ない事なのですから、私達が成し遂げなければ……。」

 港町について、明日の船でマグナの南側から上陸し、そして神々との戦いが始まる、とディンから説明を受けていた6人は、食堂に集まっていた。

 鍛錬は船の中でも出来る、体が鈍らない程度に、と言われていたが、それだけの修行で、足りるのだろうか、と。

 船の中限定、という事は、魔法の修業は殆ど出来ない、出来たとしても中級魔法程度だ。

 今の自分達の実力では、中級魔法を連発した所で、あまり修行にならないのではないか、と不安が加速する。

「しかし……。ディン殿は、どうするのであろうか……?マグナと言う国に到着した際、一旦場を離れると言っておったが……。」

「多分、僕達だけで行動するのに少しでも慣れないと、って事だと思います。後は、破壊の概念に関係する事、じゃないかなって。」

「竜太君もお兄ちゃんの事聞いてないのぉ?」

「うん。聞くのも変かなって思ってね。父ちゃんの考えを少しでも理解出来る様にならないと、後継者としてちゃんと育っていけない、とも思うんだ。だから、僕自身が考えて、答えを出さないと。」

 難しい事だろう、と清華達は考える。

 ディンの考えはまったく読めない、自分達より一枚も二枚も上手なのだ、と言うのは理解していたが、それを元にした所で、ディンの考えと言うのはまったく読めない。

 それだけディンが秘密主義的である部分もあるのだろうが、世界群を守る、と言う前提がある存在と自分達では、分かり合えないのだと何処かで感じ取っていた。

 世界群、幾千とある世界を独りで守らなければならない、本来はそうだと言っていた。

 今回が特例、リリエル達を連れてきた理由までは聞いていないが、今回だけが別だとも。

「……。竜太よ、そう難しく、考える事もないのかもしれぬぞ……?」

「そう、ですかね……。でも、僕が頑張らないと、父ちゃんは集中出来ないのは確かですから。リリエルさん達を何で選んで連れて来たのか、なんで今回僕がついていく事になったのか、そう言う事を理解しておかないと、後々大変だと思うんです。」

 破壊の概念の完全消滅、を狙っているとは竜太は聞いていた、しかし、それを狙っている事と、リリエル達を連れてきた事が、いまいち結びつかない。

 時間稼ぎ、と言うのでは弱い、一緒に破壊の概念と戦う、では竜神王しか相対せないと言う言葉が矛盾してしまう。

「うーん……。」

「竜太君、難しい事考えてるのー?」

「僕が後継者になる為にもね、頑張らなきゃなって、思ったんだ。もしもの事があったら、父ちゃんの跡を継げるのは僕だけだから。」

 もしもの事、ディンが死んだ場合、の話。

 竜太はディンが負けるとは思っていない、万が一だろうと、ディンは勝つだろうと。

 しかし、それでも準備をしなくていい理由にはならない、十一代目竜神王として、修行を怠って良い理由にはならない。

 それを理解しているから、竜太は考え過ぎる程度に考えるのだ。


「ふー。」

「悩み事かね?竜神王サン。」

「ん?いや、何でもないよ。」

 宿の外でタバコを吸っていたディンとウォルフ、そしてパイプを吸い込んでいた外園。

 ディンが珍しくため息などつくものだから、ウォルフが何事かと聞いていた。

「蓮君の事、でしょうかね?ディンさんが悩むとすれば、その事くらいのものだと思いますが。」

「いや、ここんところ息が詰まるなって思っただけだよ。気を張り続けるって、結構きついんだよ。破壊の概念の一挙手一投足を探知出来る様に、って張ってるから、それがな。」

「世界群全体の探知、破壊の概念に限定した話なんだろうが、確かにそれはしんどそうだ。俺には探知魔法なんぞ使えんがね、あれを使っている時の竜神王サンってのは、張り詰めた空気を醸し出すな。」

 ディンは、24時間ずっと、破壊の概念を探知し続けている。

 グリンに任せている部分もあるが、おおもとの探知はディンにしか出来ない、一瞬の気の緩みが命取りになる。

 一瞬、探知を切っただけで、またどこにいるのかわからなくなる、などと言う事があってから、ディンは一度たりとも探知の魔法を切った事がない。

 それはこの世界に来てから一年半、ずっとと言う意味だ。

「結構疲れるんだよ、これ。寝てる時もずっとだから。」

「凄まじい精神性だな、竜神王サンよ。常人なら、とっくのとうに気が狂うか死んでるだろうな。探知、と一言に言ったとしても、魔力は消耗するんだろう?」

「そうだな。以前は魔物に対してだけ探知張っておけば良かったから、まだマシだったけど、破壊の概念相手となると、緻密な探知が必要だから。魔物の出現に合わせて突発的に反応するのとじゃ、まったく違うな。」

「ディンさんの魔力、それは無尽蔵だと仰られていましたが、本当に底が無いのでしょうか?」

「そうだな……。普段の状態、なら探知より回復量の方が多いから何とかなってる、って感じだ。完全開放した場合、本当に無尽蔵になるはずだ。って言っても、魔力が空になるまで何かをする、って事がここ最近ないからな、本当に無尽蔵なのか、それとも底が深いだけなのか、まではわからない。」

 試してみる、と言うのもディンは考えた事もあったが、完全開放が世界に及ぼす影響を考えるに、するという選択肢を取れなかった。

 完全開放、それはディンが持つ全ての力を開放した状態、多少の時間であれば、世界に影響を及ぼす事は無いが、あまり長時間開放した状態でいると、世界に異変が起こるだろう、と考えていた。

 天変地異と呼ばれる現象、それがディンの魔力に呼応して起こってしまう、それがディンの認識だった。

 だから、グロルとの戦いでも、一瞬だけの完全開放にとどめていた、基本的には、第四段階開放で戦うのが、ディンのスタンスだ。

「そう言えば、一瞬だけ完全開放をした、と言っていたがね。それは子供達に影響を与えなかったのか?」

「そうだな、竜神の加護を受けてるあの子らは、俺の能力開放に呼応して力を発揮する、って事はあるだろうけど、一瞬だったからな、認識出来る範囲じゃなかっただろう。」

「ディンさんの完全開放、拝見しておきたい様な気もしますが、それは悲しい事なのでしょうし、止めておきましょう。しかし、破壊の概念が蓮君を乗っ取った場合、使うのでしょうね。……、蓮君の未来、それは私にはわからないものです。ディンさんは、本当に未来を視る力をお持ちで無いので?」

「無いよ。未来を視れてたら、蓮の事をもっと色々出来る、と思わないか?事前に尽くせる手は尽くしてるつもりだけど、俺もまだまだって事だ。」

 ディンの先祖、初代竜神王は、未来を視る力を持っていた。

 それをもってしても、ディンが竜神王の結界を破壊し、世界に安寧をもたらした以降の事は、視えなかったと言っていた。

 今の世界は、初代の予言を超えた世界、初代竜神王ですら理解出来なかった世界だろう。

 それを超え得る力、初代竜神王の力を継承したディンですら、まだ未来を視る事は出来ない。

 ディンの行動や言動が未来を視ている様に感じるのは、本当に圧倒的な経験からくる経験則、と言う危うい賭けに勝った結果だ。

 これからどうなるか、と言う予想もディンはしていたが、それは悲しい未来だ、と言おうとも思っていなかった。

「……。俺の所の神サマってのも、未来を視る事は出来なかったな。竜神王サンの未来を聞いた事があったが、わからないと答えた。それは、竜神王サンの未来だったからかもしれんが、はてさて。」

「ウォルフさんのいう神様って言うのが、どこまで出来てどこまでする権能があるのか、は俺もわからないな。ただ、この世界群に干渉出来るって事は、それなりの権能は持ってそうだけどな。」

「ウォルフさんの仰る神、と言う存在も、何者なのか、と言うのはお聞きになった事がありませんね。話せない約定の様なものがあるのでしょうか?」

「いや、無い。そうだな、君達には話しておいても問題はないと見えるな。Umm.どこから話せば良いものやら。」

 ウォルフを遣わせた神、その内容について、外園は聞いた事が無かった。

 ディンが世界群に関して秘密がある様に、ウォルフにも言ってはいけない事があるのではないか?と無意識に考えていたからだろう。

「まず、神サマってのは自称だ。誰かが呼んだ訳でもなく、自らを神と名乗ってる存在って言うのが正解だ。世界を守護する役割を持ってる、と言っていたが、それも真偽の程は不明だ。ただ、数多ある世界に英雄を派遣して、戦争を終わらせて、平和にする、それを使命としてるってのが正しいか。俺達英雄ってのは、生きた世界も生きてる世界も別だ、ただ英雄として派遣されるだけの力を持って、それを使役しているだけだな。ふむ、言っているうちに俺も謎が見えてきたな。」

「神を自称する何か、ですか……。しかし、その様な存在に使役される、それは気味が悪いのではないでしょうか?私でしたら、拒否してしまいそうですが。」

「そうさな、父親ってのが、俺の先代のガンナーの英雄でな、家系とでも言えば良いだろうかな、そういう場所に生まれ落ちた末路は、俺は理解しているつもりだ。俺の父親ってのは、神サマを熱心に信仰していた狂信者って奴だ。それに倣うつもりは毛頭無いがね、他に選ばれる存在がいて、駆り出されるのなら、俺が引き受けよう、と思ったのが始まりだったか。それが存外、性に合ってたって所だ。」

「ディンさんは何かご存じなのですか?竜神王しか入れない、と言う場所には、外界の神の存在は記されていたのでしょうか?」

「いや、俺も知らない。外界の事って言うか、この世界を生み出した神の事は書いてあったけど、それ以上の事は竜神王には知らされてないんだろう。あり得るとしたら、俺自身が年輪の世界の外側に行って、直接顔を合わせるくらいか。そんな事をするだけの力があるのか、行った所で帰ってこれるのか、不確定な事が多い以上は、出る気もないけどな。俺はこの世界群の守護者であって、他の世界は管轄外だから。」

 外園は、興味深いと言う顔をして聞いていて、ディンは何も知らない様子だ。

 そもそもディンが年輪の世界の外側がある、と言う事を知ったのが、ウォルフにあった時であって、その後に竜神王しか立ち入れない場所に行ったが、それ以上の情報はなかった。

 世界を生み出した神、と言うのが、それ以上の情報を竜神王に与えなかったのだろうと言う予測はつくが、ならば何故、不完全な未来予知の能力を与えたのだろうか、と疑問が残る。

 全知全能なのであれば、ディンが竜神王の結界を破壊した後の事もわかりそうなものだが、と。

「そもそも、竜神王が生み出された理由って言うのが、滅びゆく世界の守護だからな。それ以外の情報が無かったとしても、不思議じゃない。ウォルフさんと出会って、心底驚いたよ。年輪の世界って言うのが、俺にとって世界の全てだったから、その外側があるとは、最初は信じられなかったな。」

「それは言っていたな。竜神王サンは、最初は俺を世界の狭間の人間か何かと思っていた、と。確か、竜神王サンの祖父に当たる人物が、その世界にいた可能性がある、って話だったな。」

「世界の狭間?とはどういう事でしょうか。狭間、と言うからには、普段は認識出来ないという事なのでしょうか?」

「俺の祖父、リュートアストレフは、世界分割前には存在しなかった、そして世界分割後には存在した人物なんだ。人間だ、って母さんは言ってたけど、正確に人間なのかどうかすらわからない、そんな存在だ。俺は、ウォルフさんにそれに近しいものを感じ取った、もしかしたら、祖父って言うのも、外の世界から来た人間なのかもしれないな。」

 ディンの祖父、そして竜太の曾祖父、リュート・ウィル・アストレフ。

 彼は、世界分割前には確実に存在「しなかった」、そして、先代竜神王の世界分割後に「存在した」人間だ。

 ディンの母レイラは、それに惹かれて子を成した、と言っていたが、もしかしたらとウォルフに出会った後にディンは考えた、ならば初代竜神王が、その末裔であるディンの事を予言出来なかった、その理由になるのではないか、と。

 結局、リュートももう亡くなっている、そして現在年輪の世界の外側に属していて、話を出来るのはウォルフだけ。

 答えの見えない問い、ディンはいつかその答えを知る気がしていたが、それは今ではないのだろう。

「世界の狭間、と言う所には、何があるのでしょうかねぇ。私達では、理解出来ない、認知出来ない世界なのでしょう?ピノさんが、その世界の出身である可能性、とはディンさんは仰られていましたが。」

「もしかしたら、ピノも外界から来た存在なのかもしれないな。中々答えは出てこない、俺も理解しきれてない事が多い。」

 タバコに新しく火を点けて、深く吸い込みながら、ディンは考える。

 ピノ、ウォルフ、そして祖父リュート。

 外界の可能性、年輪の世界の外側にも人間は存在し、自分達と同じ様に文化を築いて、生きている。

 いつか答えの出るかもしれない、しかし答えの出ないかもしれない問い、それを知る事はあるのだろうか、と。


「なぁリリエル、明日奈ってさ。」

「何かしら?」

「いや、明日奈って良いやつだったよな。なんで、記憶なんて無くしちまったのかなって思ってよ。世界の為には必要な事だった、ってディンは言ってたけどよ、世界の為に犠牲になるってのは、どんな感情なのかなって、思ってよ。」

「……。私にわからないわ。世界の為に犠牲になる、と言う認識自体が間違っている可能性だってあるもの。明日奈さんが覚えていない以上、誰も答えは持っていない野でしょうけど、彼女は世界の為に、っていうタイプには見えなかったわね。世界よりも、愛した者の為に、じゃないかしら?」

 ディン達がタバコを吸っている間、食堂に二人残っていたリリエルとセレン。

 二人で話したことはなかったが、今なら話せる気がする、とセレンが勇気を出して話を振った様子だ。

 その証拠に、セレンの表情は少し硬い、緊張しているのだろう。

「そう緊張しないで頂戴、別に貴方を取って食べるって訳でもないのだから。そうね……。彼女は、誰よりもまっすぐだったのよ。それこそ、世界の為の犠牲だという事を、考えない程にね。そうじゃないかしら?」

「って言ってもよ、世界の為に記憶無くしたのは変わりねぇだろ?」

「そうね。彼女は世界の存続の為に、記憶を代償として大地を浄化した。それは間違いではないわね。でも……。でも、彼女はそんな事、些細な事だったと言うんじゃないかしら。守る価値がある存在、例えばセスティアにいると言う父親の為、生んだ母親の為、死んでいった者の為、そういった感情があって、彼女は世界を守る選択をした。私は、そう考えているわ。」

 二人とも、明日奈と特別仲が良かった訳ではなかった。

 しかし、結果として世界の為に記憶を全て捨て去った、失ってしまった、そうまでして成し遂げたかった事、それは考えていた。

「なんだかよ、ディンのやつは最初からわかってたみたいだからさ、覚悟は出来てたんだろうけどよ、突然仲間がいなくなるって、寂しくねぇか?」

「貴方は純粋なのね。でも確かに、彼女は仲間だったわ。寂しいと思う気持ちも、今の私なら理解出来る。そしてそれは、これからもついて回る感情でしょうね。……。私は、どういう選択をするのか、貴方は、どういう選択をするのか。彼女が知らせたかった事は、そう言う事じゃないかしら?」

「選択ねぇ……。俺も世界を守る側に来ちまったけどよ、リリエルはどうなんだ?復讐の為、ってずっと言ってたけどよ、今ではディンに任せても良いと思ってるんだろ?」

「そうね。私は旅の中で変わった、己の手で復讐を遂げる、それを邪魔するものは何であっても排除する、そう思っていたわ。でも、今は不思議と、任せても良いと思っているの。……、何故そう思ったのか、まではまだ理解していないのだけれど、変化した事は、不思議と受け入れたわね。」

 リリエルは、自分は変わる事はないと思っていた、復讐を遂げ、そして命を終わらせるのだ、と。

 それが今ではどうか、仲間とこういった話をして、ディンに任せても良いと感じていて、セレンのわだかまりを解こうとしている。

 旅の中での変化、それはリリエルにとって良いものだったのか、それとも悪い事だったのか。

「それぞれ、ディン君に選ばれたのは意味がある、と思っているわ。世界を渡るだけの力がある、と言うだけではない、何かがね。私達は、一緒に戦うと決まっていたのかもしれないわね。それぞれの道があって、重なって、そしていつかは離れて。ディン君は、負ける気はないと言っていた、ならそれに賭けてみる、それが悪い事ではないと感じている、それもこの旅があったからこそ、だもの。」

「俺もさ、プリズで最初オヤジ達の事聞かされた時はショックだったけどさ。でも、不思議と今はそういう感情があんまねぇんだ。帰ってこれねぇのはわかってる、でもディンの言った通り、オヤジ達の意思を継ぐのは俺しかいねぇんだって。」

 お互い、変わったのだとは理解していた。

 セレンは前の様な弱気な部分が無くなり、自分にしか出来ない事があると感じ取っていた。

 それは間違いではない、セレン程優秀な鍛冶職人、そして世界を渡れる存在、と言うのは、唯一無二だ。

 それを理解した、自覚したからこそ、セレンは戦士達に武器を鍛造する事が出来たのだ。

「話が変わっちまったな。でも、明日奈がそういうやつだってのは、そうだな。あいつは、守りたい人の為に力を使った、世界の犠牲になった訳じゃねぇ。それがわかりゃ、俺も納得だ。」

「えぇ。彼女はきっと、そう思ったでしょうね。」

 リリエルは、明日奈の犠牲を犠牲とは考えていなかった。

 明日奈は、信念を貫き通した、その結果なのだと。

 ならば、犠牲と言うのは明日奈に失礼だ、明日奈はそんな事微塵も思っていないだろうと。

 自分ならどうするか、リリエルは少しだけ考えた。

 明日奈と同じ選択をするとは思えなかったが、しかし、世界は美しいのだと、ディンが言っていた、その世界を守るのも、悪くはない事なのかも知れない、と。

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