ピノ・フィッツジェラルド・エヴァンス

「さて、出発だ。」

「お船乗るの?」

「デスサイドの近くまではな。近くなったら、あとは俺の清風で飛んでいく事になる。」

 朝陽と共に、船に乗船する8人。

ウォルフとリリエル、外園は昼の便でジパングに戻る為、ここでいったんお別れだ。

「気を付けていくのよ。」

「はい。」

「修平君、頑張りたまえ。」

「はい!」

 港まで送り出しに来ていた3人に手を振りながら、8人だけを乗せた大きな連絡船は出発した。

 中にいるのは料理をする人間と、身の回りの世話をしてくれる人間と亜人が少々だけだ。

それなのに大きな船で出るという事は、道中で修行を付ける算段があるのだろう。

「出航だー!」

 船頭が叫び、蒸気機関がボーっと音を立てて煙を吐き出す。

 船は陸地を去り、まだ見ぬ地デスサイドへとむけて、動き出した。


「さて、修行なんだが……。」

「僕じゃもう、皆さんの相手出来ないよ?」

「わかってる。ここからは俺が全員の修業をつける、ピノと明日奈も参加してもらおうか。」

「あたしも?でもあたし、戦闘能力ほとんどないわよ?それに、デスサイドってマナが枯れてるんでしょ?あたしの魔法、ほとんど使い物にならない気がするんだけど……。」

 船の鍛錬場にて、ピノは不安を感じて困った顔をしていた。

デスサイドマナの流れがない、つまりマナを使用する魔法は使えない。

 そんな中、魔法しか使えない自分が、どうやって戦うのか、といったところだろう。

「ピノの魔法、それはマナの流れとは無関係だぞ?ピノの中に流れる力、それはマナの流れとは違う力だ。使えないと思ってるだけで、実際は使えるんだよ。」

「え!?でも、あたしクェイサーにはマナの使い方が上手、って言われたわよ!?」

「それはクェイサーの誤認だな。クェイサーも、ピノの事まではわからなかったんだろう。これを使うといい、これならピノは使いこなせるだろうさ。」

 ピノが驚いている所に、ディンが転移でとあるものを渡す。

それは、種の様な何かで、ピノが戸惑いながら受け取ると、不思議な力を秘めた植物の種子である事がわかる。

「これ、なんていう木の種?」

「無限の若木、とある世界にあった、永遠に近い寿命と強い生命力を持った木の種だ。ピノが力をこめれば、無限に増殖して使えるはずだぞ?」

「ディンさん、ピノちゃんの事、何か知ってるの?クェイサーは、どうしてこんな力を持ってるのかわからない、って言ってたよ?でも、今の感じだと、ディンさんは知ってるんだよね?」

 ピノが試しにと種を増殖させている間に、明日奈が不思議そうな顔をして訪ねてくる。

クェイサーは知らない、しかしディンは知っている何かがあるのではないか、と。

「……。これは、ピノ自身が知らなきゃならない事だけど、知ってはいけない事だ。今までは、話すことで、ピノがそれを認識する事で、世界から弾かれる可能性があったから、言えなかったんだ。でも、この種を触ってなんともないって事は、大丈夫って事だな。」

「あたしの事?何々、ディンはなに隠してるの?」

「ピノ、ピノ・フィッツジェラルド・エヴァンス。君は、ニンフと呼ばれる神の末端だった。そして、その権能の一部をもって、この世界に生まれ変わったんだ。だから、マナを使わない魔法が使える。ピノはな、本来存在しないはずの世界、仮想世界とでも言えばいいんだろうか、この世界群のバグ的な世界に生まれた神だった、そして、その神がどうした事か、ディセントに魂が流れ着いて、生まれ落ちた。なんでかまでは俺も調査しきれてない、でも、ピノは神様だった、それは確かだよ。」

 ディンの言葉を聞いて、全員が呆気にとられている。

それもそうだ、今まで一緒にいた、人間でしかないと思っていたピノが、元々は神様だったと言っているのだから。

 特に明日奈の驚きは大きい、それだけ遊んだ時間が長かったのだから。

「えっと……。あたし、神様だったの?」

「正確には女神だな。植物を司る女神の1人、それがピノだ。」

「ピノちゃん、凄いね!女神様だって!」

「でも、なんで女神様やめちゃったの?植物に関する女神様だったんでしょ?あたし。喜んでそうな気がするんだけど……。」

 明日奈が何とか状況を読んでピノに触れるが、ピノは逆に疑問を浮かべていた。

 植物を司る女神、それは自分にとって適任でしかない。

ならば、なぜその女神が転生という道を選んだのか?と。

「ピノのいた世界は、仮想世界、仮想現実と呼ばれる世界。その世界に介入した存在がいた、それは世界のバグを引き起こす要因になってしまった。その結果、ピノの前身に当たる女神が何故女神である事を捨てて、この世界に降りたのか、そこまではわからなかったよ。そもそも、俺も仮想現実にアクセス出来る様な権限は持ち合わせてないんだ、たまたまピノがいたから存在を感知出来て、ピノの事を知ってる存在にあって話を聞いた、ってだけだ。」

「その存在、というのは何者なのでしょう?今も生きていらっしゃるのですか?」

「いや、死んでる。最後の力をふり絞って、それだけ俺に伝えたんだ。それ以外の事、ピノが何故この世界に転生するに至ったのか、どうしてその存在は介入出来てしまったのか、っていう謎が残ってるな。」

「……。ほかに、誰かいたのかな……。あたし以外にさ、仲の良い友達とかさ……。」

「さぁ、な。ただ、最期の最期に、ドリュアス、とだけ言い残していった。ピノ、その名前に心当たりは?」

 知らない、自分が転生した女神という事ですら、今この瞬間に知ったのだ。

 ピノは戸惑う、それは前世の事を知ったからではない。

ドリュアス、という名前を聞いた瞬間、心がぎゅっと締め付けられる感覚に陥ったからだ。

 知らない名前、知らない前世、なのに。

心が叫んでいる、忘れてしまってはいけないと。

「じゃあさ、ディン……。あたしのいた世界っていうのは、どうなったの……?」

 怯え。

普段は尊大ともいえる物言いで、いつも自信に溢れている、天真爛漫で聡明な少女が。


 怯えている、それは何に対してなのか。

「……。消えてなくなった。ピノがいなくなった事で、仮想現実はその在り方を失ってしまったんだとか。今は、また別の仮想現実が生み出されてる、そう言ってたよ。」

「……。それって、あたしのせい?」

「違うと思う。その存在が介入した時点で、バグの様な世界に新たなバグが生まれた。それは、成るべくしてなってしまった現実、と言っても良い。ピノが悪いんじゃない、その存在が仮想現実を発見してしまった時点で、滅びは確定していたんだと思うよ。」

 仮想現実、それはいったい何なのか、それを説明しなければならないのだろう。

しかし、ピノは今、ドリュアスという名前に心を掴まれていて、それどころではない様子だ。

「仮想現実、それって、どういう世界なの?バグの様な世界ってディンさんは言ったけどさ、ピノちゃんはちゃんとここにいるよ?」

「仮想現実、それは人々の見る夢と思考の世界。所謂、集合無意識と呼ばれる場所にあったはずの世界、って話だ。その世界を見つけた存在が、夢想に耽っている時に、気が付くと見つけてた、んだとか。でもそれも、何かの間違いなのかもしれないな。」

 蓮や修平と大地はわからないという顔をしていて、明日奈と俊平、清華は、集合無意識という言葉を考える。

 集合無意識、それは全人類の意識は底の底で繋がっていて、という難しい話なのだが、そこまでは至らないまでも、集合という言葉から、誰かの意識の中にあるもの、という事は理解出来た。

「集合無意識、と言うのは、どなたかの意識の底にあるものなのでしょうか?その方が見つけてしまった、それによって狂ってしまった、と……。難しいお話ですが、ピノさんが私達に無い魔法の力をお使いだという事は理解しました。それで……。ピノさん、ピノさんは悪くないと、私も思います。」

「ドリュアス……。」

「……、ピノ……。」

「その無限の若木の種も、その存在から渡されたものだ。或いは、そのドリュアスが関わっているのかもしれないな。」

 種を持っていれば、何か前世の記憶が戻ってくるかもしれない。

しかし、それは同時に、仮想現実の記憶を得るという事でもあり、この世界から拒絶される可能性も秘めている、とディンは考えていた。

 それを今になって渡した、それは、ピノがディンが種を持っていて近くにいても、何も起こらなかったから、おそらく平気だろう、という淡い期待からだった。

「あたし……。何も覚えてない……。でも、なんでかな……。胸が、張り裂けそうだわ……。」

「きっと、大切な人だったんだろう。記憶がなくとも、そう思ってしまうくらいに。」

「さっきからさ、その存在その存在って言ってるけどよ、人間じゃねーのか?」

「人ならざる者、そして神ならざる者、亜人でもない、人間でもない、神でもない、魔物でもない。あんな存在を、探知出来なかったのがおかしいくらいには、異質な存在だな。だから、あれを人間とは呼べない。そういう意味合いで、その存在って言ってるんだよ、俊平君。」

「人でも、神でも、亜人でも、魔物でもない……。それって、この世界群の存在なの?だって先代様が分けた時には、いなかったんでしょ?父ちゃんが探知出来ないっていうのも変だし、もしかしたらウォルフさんみたいに……。」

 ディンがその可能性を考えないだろうか、と竜太は言葉を止める。

ディンがその可能性に気づかないはずがない、ウォルフが現れた時に、外の世界からやってきたと言い当てたのだから、同じ様な事例であれば気づくはずだ。

「……。これは俺の出生にも関わってくる話だ。勿論、竜太にも。」

 どういう事だ?と一同は困惑する。

 ディンは竜神王、そして竜太はその息子。

ならば、この世界群の守護を目的とする存在であり、この世界群の存在なのではないか?と。

「俺の祖父、リュート・ウィル・アストレフ。彼は、ある日突然この世界に現れ、そして母レイラによって封印され、俺の父ディランとデインの父となった。では、どこから現れたか。それに近しいものを、あの存在からは感じ取った。人間でありながら、出生、生きた道、生きた痕跡、すべてがなかった、祖父リュートと。だから、もしかしたら、2人は同じ世界にいたんじゃないか?と推測を立てたわけだ。」

「竜太の、曾祖父……。その人物も、人間ではないのか……?」

「リュートは人間だったよ。それは間違いない、レイラが誤認でもしてない限りはね。ただ、すべてがわからない、という点では似通ってる。それは、世界の狭間、この世界と外の世界を結ぶ、境界線。彼らは、そこにいたんじゃないかって、俺は考えてるよ。」

 ディンは、母レイラと祖父リュートの言葉から推察した、1つの答えを話した。

 リュート・ウィル・アストレフ、ディンの祖父で、竜太の曾祖父に当たる人物は、先代竜神王の世界分割の際には存在「しなかった」、しかし世界分割直後に「存在した」人物だ。

 レイラはその特異性から、リュートを封印し、そして何かに惹かれる様に、リュートとの間に子を成した。

 ディンは、ピノの事を話していた存在に、それに近しいものを感じていた。

もしその仮説が正しいのであれば、人間でもない、亜人でもない、魔物でもない、神でもない、というふわふわとした存在の、ある種存在を探知出来る。

 そして実際、ディンはピノの事をクェイサーに聞いた後、ピノが纏う独特とも言える気配と似た存在を探知し、その存在にたどり着いた。

ならば、ピノもその存在も、同じ世界の枠組みの中にいた、という仮説が立てられるだろう。

「えーっと……。俺、難しくてわかんない……。」

「要するに、世界の狭間にあった世界の住人だった可能性がある、って事だよ。人間とも取れない、かといって亜人や神ともいえない、そんな存在が居たんだ。」

「じゃあ……。あたしも、もしかしたら……。」

「その世界の中でも、また別の世界、そこの女神だった可能性があるな。ドリュアスも、ピノも。」

 ディンが話を纏めた所で、ピノが言葉を口にする。

 自分が前世とはいえ、この世界の住人ではなかった事、そしてドリュアスの事、知っている事を聞きたい、と涙目になりながらピノは言葉を続けた。

「ドリュアスは、あたしにとって、どんな存在だったのかな……。ディン、何か聞いてない……?」

「親愛なる友、ドリュアス。あの存在は、そう言ってた。ピノに、これを託してほしい、とも。」

 そういって、ディンは無限の若木の種を指し示す。

ピノは、この種から感じる懐かしさというべきか、暖かさというべきか、そういった普通の植物との違いを、その理由を理解した様な気がした。

 ドリュアス、その神がピノに種を託した理由、それは。

「あたし、戦う。転生したとしても、今は人間だったとしても、ドリュアスはきっと、あたしにそうして欲しいって思ったと思うの。誰かもわからない、覚えてもいない。でも、あたしの心が、そうしろって言ってる。」

「ピノちゃん……。そう言う事なら、私も付き合うよ!ピノちゃんがいつか思い出した時に、独りっきりじゃ寂しいでしょ?それに私達、友達だもんね!」

「明日奈……。うん、あたしたち、友達よ。」

 友達、それは特別な存在なのだろう。

 ピノにとって、疎外感を感じていたノースディアンでの生活よりも、同じ特別な力を持っていた明日奈との友情、それは大切なものなのだろう。

「約束だよ!ずっと、一緒にいるって!」

「うん……!」

 指切りげんまん、明日奈とピノは約束をする。

その姿を見て、ディンやほかの面々はホッとしていた。

 もしも、ピノが戦えなくなってしまったら、デスサイドの開放と浄化は出来なかった、というのがディンの安心で、友達がいるのなら、というのが他の面々の安心だったが。

「さぁ、修行を始めようか。ピノも、その種の使い方をマスターしないとだ。」

「えぇ!」

 デスサイドに到着するまで、一週間。

一週間で、どこまで強くなれるか、どこまで今の状態での連携を取れるようになるか。

ディンは思案しながら、能力を開放した。


「さて、俺達はジパングに戻るんだったな。ふむ、傷の痛みもなくなってきた、動く分には問題ないだろう。リリエルちゃん、竜神王サンから銃を使った鍛錬の許可も出た、戻ったらするかね。」

「そうね、そうさせてもらおうかしら。外園さんの邸宅には結界を張っておく、と言っていたし、問題はないのでしょうね。」

「ディンさんの結界というのは、本当に興味深いですね。様々な付随効果がある様ですが、竜神術ではない、と仰られていましたし、陰陽道の術、というのはこの世界二はありませんからねぇ。」

 午後の船に乗船した3人は、ひとまず昼食をと船の食堂に集まっていて、外園はウィスキーを持参していた。

 子供達の手前、あまり酒を飲む事もなかったが、ここにいる面々相手なら、問題ないだろうと。

「ふぅ……。煙草を吸うのが、幾分か久しぶりに感じるな。戦場での話を語りながら吸う煙草、ってのが一番うまいんだがな。」

「ウィザリアでの事かしら?スナイパーを出したのかしらね?」

「oh!なかなかに強敵がいてな。子供達じゃ、接近する前に疲弊してやられちまってただろう。そこで、俺の出番ってわけだ。5キロ先の敵を、BANG!ってな。」

 ウォルフはラッキーストライクを、外園はパイプに火をつけゆっくりと吸っている。

幸いな事に、パイプの灰を落とす為の灰皿が設置されている、それに灰を落とせば問題はないだろう。

 戦場では煙草を吸う余裕はなかった、だから余計、肺に落ちる煙草の煙というのが心地良い、とウォルフは唸る。

「戦闘時には吸う余裕などありませんからね。こうやって、落ち着いている時にしか味わえない嗜好品です。私はフェルンを出てから吸い始めましたが、ウォルフさんはいつ頃お吸いになり始めたので?」

「Umm.確か、15の頃だったか。親父が英雄として戦没した後、おふくろを守らなきゃならないと思ってな、まずは親父の真似をしてみた、といった所だ。その時に煙草を吸い始めて、今では好んでる、っていう流れだ。」

「煙草ねぇ。師匠が吸っていたけれど、吸いたいとは思わなかったわね。くさいし、煙は目に染みるし、何より匂いで気づかれてしまう事もあるでしょう?」

「hahaha.暗殺者らしい考えだな。しかしリリエルちゃん、お前さんは暗殺者稼業から足を洗おうとしているんだろう?吸ってみるのも、一興かもしれんぞ?」

 リリエルは、煙草の匂いは慣れているが、吸うつもりはない様子だ。

 体に合わない、というのを、本能的に感じ取っているのだろう。

「でも、好きな人は本当に好きよね、煙草もお酒も。そういうのに縁がなかったから、これから先縁があれば触れる、かもしれないわね。」

「世界は不思議と驚きに満ちている、というのが私の持論です。知らないものに触れる、これほど好奇心をくすぐられるものもないものですよ。リリエルさんも、これから先色々な事を体験するのだと思いますが、楽しいですよ。」

「そうね、それは楽しみにしておこうかしら。でも、今はこの戦争を止める事が第一。そして、私は破壊の概念を殺す、それがディン君にしか出来ない事なのであれば、最大限のサポートはするつもりよ。」

「驚いたな。リリエルちゃんは、自らの手で復讐を遂げる事に固執してる、と思っていたが。竜神王サンに委ねてもいいと、思っているのかね?」

「彼の言葉に意味がないとは思わないわ。出来る事ならば、自らの手で復讐を遂げたいとは思っている。でも、それが出来なかったからと言って、私の人生が終わってしまうわけでもない、というのを、清華さん達を見て気づかされたわ。」

 心境の変化、それはリリエル自身が驚く程だったが、不思議と心地良いと感じていた。

人間は変わっていくものだ、変わる事を許されているのだ、というディンの言葉が、心に残っているのだろう。

「向こうは大丈夫かしらね。ディン君、あの子達をいじめないといいのだけれど。」

「hahaha!大丈夫だろう、竜神王サンは上手い、手心の加え方もきちんと理解しているだろうからな。」

 リリエルは、少しだけ心配する様子を見せた。

それは、ディンが修行の中で戦士達を苦しませないか、それによって生み出される何かに期待しないか、という心配だ。

 ウォルフは大丈夫だろうと考えていたが、リリエルは思った以上に戦士達に感情を向けている、というのが新しい発見だった。

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