拾章 グロルの開放

準備をする。

「ドラグニートに戻ったらさ、次はどこ行くんだろう?」

「えーっと……、多分ですけど、デスサイドに行くことになっると思います。」

「デスサイドとは、どの様な国なのでしょうか?」

「デスサイド、それはけがれてしまった台地の事、だって父ちゃんは言ってました。闇が大地を侵食して、今では不可侵の土地になってるとか。」

 ウィザリアからの帰り道の船の中で、のんびりしていた6人。

ウォルフは傷が治るまではと船室で休んでいて、ピノは海を眺めたいからと甲板に出ていた。

 今は食堂に集まっていて、次なる目的地について話をしていた。

竜太はディンから何かを聞いていたのか、目的地にも心当たりがある様子だ。

「なんか物騒なとこなんだな。んで、なんでそこ行くんだ?」

「マナの源流に触れる事が出来なかった場合、そもそもの源流の流れていたデスサイドに行く事になるだろう、って話だった気がします。だから、多分ですけど……。」

「穢れてしまった大地……。闇に、染まってしまったという事か……?」

「らしいです。僕も聞いたくらいの話でしかないですけど、人間や亜人では侵入出来ないほど、闇が濃く残ってしまっているんだとか、そんな話を聞きました。」

「それで、そこに行ってマナの源流に触れるって出来るの?」

「わからないです……。でも、父ちゃんがそういったのなら、多分出来るんじゃないですかね?」

 竜太も詳しくは知らされていない、ただそういう可能性がある、程度に聞いただけだ。

 だから、今回ウィザリアでマナの源流に触れられなかった事に関しては、あまり驚かなかったが、デスサイドが今どうなっているか、何がいるのかまでは聞いていない。

「お兄ちゃん、びっくりするかなぁ!」

「なんでだ?」

「僕達、強くなったから!お兄ちゃんがびっくりするくらい、強くなったもん!」

「そうですね。ウォルフさんの修行も、ウィザリアでの実践も、どれも他では体験出来ないものでした。もしかすると、私達もそれ相応には強くなっているかもしれませんね。」

 蓮は、ディンに褒めてもらうのが楽しみな様子だ。

 それもそうだろう、蓮にとっては、ディンがいるから戦っているのだから、それは仲間のためでもあるが、結局一番強い理由はディンの為だ。

だから、強くなった所をディンに見せたいのだろう。

「本当に、皆さん強くなりました。僕じゃ、もう相手出来ないかもしれないですね。」

「それは……、まだまだ儂達は及ばぬ……、強さだろう……。」

「いいえ、それくらい、皆さんは強くなりました。それこそ、僕が本気を出さなきゃならないほどに。嬉しいですけど、ちょっと寂しいですね。」

「竜太君はお強いですよ、私達ではまだまだ敵いません。自信をもって下さい、私達が成長した様に、竜太君もまた、成長しているのですよ。」

 この旅の中で、誰が一番成長したかと問われれば、それは竜太だろう。

それは身体的な話だけではない、精神的な成長も含めて、だ。

 竜太は、人間と戦うという事を極度に恐れていた、過去ディンから聞いた教団、自分と末っ子の陽介を攫った教団とですら、刃を交えられるかどうかと問われれば、否だった。

 それが、今ではどうか。

人間と戦う事を覚悟し、世界を守る覚悟をし、強くなった。

「竜太が一番つえぇんは変わんねぇよ、ただ、俺達が束になってかかったら勝っかもしんんねぇどさ。でもよ、俺達は結界なんて使えねぇし、竜太と蓮みてぇに封印開放なんて能力もねぇ。まだまだ、修行しなきゃならねぇ。」

 俊平は、旅に出た頃の陰鬱さはどこへやら、真面目というか、ひたむきになっていた。

それはほかの3人も同じで、以前より真面目に修行をしていた清華と修平は勿論、個人として六尺棒を使っていた大地も、以前より集中して修行に励む様になっていた。

 それは、世界の危機という事も勿論事実としてあるが、それぞれこの世界にきて、守るべきものを見つけた、というのが強く要因としてあるだろう。

家族を、友を、世界を、守りたいと願って、初めて力を発揮している、というのが、ディンの所感だ。

「お兄ちゃん達、どうしてるのかなぁ?」

「プリズって所に行くって言ってたね。もう戻ってきてるのかな?」

「早く会いたいね!」

 蓮も、以前よりはディンに依存していないというか、皆を守りたいと願っている事を知った事で、ディン以外の戦士達にも心を打ち明けているのだろう。

だが、やはりディンは特別な存在のようで、早く会いたいと願っていた。


「oh!到着か。傷もだいぶん癒えてきてる、あと少ししたら戦線に復帰出来るな。」

「ウォルフさん、傷の癒え方が早いんですね。そういえば、大地君もそうだったっけ。あと、俺も背中に傷負った事あるけど、すぐ治ったし……。」

「君達の治癒能力と俺の自然回復能力では、少し差異があるだろうがな。まあ、順当にいけば次の戦場には参加出来るだろう。」

 ドラグニートに到着した船、一行が降りて竜太がディンの気配を探知する。

そこで竜太は気づく、以前より探知の精度が上がっているというべきか、探知出来る範囲が広がっていた。

 今までは、ぼんやりと誰かがいる、程度にしか探知が出来なかったのが、ある程度知っている存在ならば、どこにいるかがわかる様になっていた。

ドラグニートの八竜、その所在がわかる程度には、竜太の探知能力は上がっていた。

「お、戻ってきたか。それで、マナの源流には触れられたか?」

「お兄ちゃん!」

「父ちゃん、それが……。」

「お帰り、蓮。竜太の顔を見るに、駄目だったみたいだな。って事は、結局デスサイドに行かなきゃならない訳になったな。」

 船を降りてすぐ、ディンが迎えに来てくれる。

蓮はディンに抱き着きながら笑っていて、竜太が事の次第を伝えようとするが、ディンが先に話を完結させる。

「デスサイド、って闇がすごいんでしょ?行って大丈夫なの?」

「竜神の加護を受けてる子供達なら、大丈夫だよ。それにしても、皆成長したな、見違えるくらいに気配が強くなってる。ウォルフさん、ありがとう、子供達を育ててくれて。」

「oh!これくらいお安い御用だ!ロートルがルーキーにものを教えるってのは、なかなかいいもんだぞ、竜神王サンよ。お前さんの気持ちってのが、少し理解出来た気がするな。」

「そんで、ウォルフさんは負傷したか。移癒は……、使わないほうがいいな。ウォルフさんの世界と俺の魔法ってのは、相性が良いかどうかがわからない。暫くは休んでくれ。」

「そうさせてもらおうか。それで、次なる目的地はデスサイドなんて物騒な土地らしいが?誰をパーティーに入れるんだ?」

 ウォルフはすぐに戦線に復帰出来ると言っていたが、やはり傷は完治するまでは安静にしておいた方が良いのだろう。

ディンの提案をありがたそうに受け入れ、では誰を連れていくのかと聞いてきた。

「俺と竜太、子供達とピノ、明日奈で行くよ。リリエルさんとウォルフさん、外園さんとセレンは、先にジパングに行っててくれ。というか、セレンはもうジパングの工房に戻ってる、そっちで待っててくれ。」

「相分かった。リリエルちゃんが銃を使った鍛錬を、と言っていたが、外園君の邸宅ならば、問題ないかね?」

「そうだな。あの邸宅には結界が張ってある、人除けも出来ているから、問題ない。念の為、隠匿結界を張っておくよ。」

 蓮の頭を撫でながら、ディンは次の事を考えていた。

 次なる目的地はデスサイド、負の思念の溜まった吹き溜まりの土地。

そこに連れていく人材というのは、厳選しなければならないし、出ずっぱりというのも違うだろう、と。


「あら清華さん、また強くなったわね。以前とは、纏う気配が違ってるわ。」

「そうですねぇ。皆さん、お強くなられました。」

「リリエルさん、外園さん……。お恥ずかしい限りですが、私達はまだまだ未熟の身、また修行を付けていただきたいのですが、その時間はあるのでしょうか?」

 宿のロビーでくつろいでいた外園とリリエル、明日奈。

 8人がロビーに入ると、外園とリリエルが声をかけてきた。

「ピノちゃん、いいお水は見つかった?」

「明日奈ー、そんな暇なかったわよ!お花もほんっとに咲いてなかったし、詰まんないところだったわ。デスサイドも期待出来ないし、やっぱりセスティアに行って水巡りがいいのかしらね?」

「お水巡り?ってなあに?」

「あたしはね、いろんなところの水を飲み比べるのが好きなのよ。まあ、今はそんな事言ってる場合じゃないんだけどね。フラディアの水は美味しかったわぁ。」

 ピノの趣味、それは各地の水を飲み比べながら、花を愛でる事。

ノースディアンも地方によって水の味が違ったり、ドラグニートの中では濁竜フラディアの治める土地の水が美味しい、とよく飲みに行っていた。

 今は戦争という名目がある為、その趣味を抑えていたが、出来る事ならばしたい、というのが本音だろう。

「それで、デスサイドには明日向かうのでしょう?私達は先にジパングに戻っている、という話だったけれど、明日奈さんとピノは連れて行くのね?」

「あぁ。2人の力が必要になる、この時を予測して2人には参加してもらった様なもんだからな。リリエルさん達は、まあ念の為に俺が掛ける加護の人数を減らして、効果を高める為にジパングに戻ってもらう,って事だ。リリエルさん、ウォルフさんと銃を使った訓練しても大丈夫だぞ?」

「あら、それは嬉しいわね。体が訛って仕方がないのよ、そろそろ思い出すくらいはしておかないと、今後に支障が出そうだったわ。」

 リリエルは、それを聞いてなんとなく納得していた。

加護を温存する為、でもあるのだろうが、今後リリエル達の力を必要として来る場面が出て来ることを予想して、ディンは自分達を先にジパングに送るのだろう、と。

「とりあえず、今日はゆっくり休んでくれ。明日、デスサイドに向かう。」

「デスサイド……。そこは、穢れてしまっている、と竜太が言っておったが……。何が、起きているのだ……?」

「説明、は今しておくか。デスサイド、そこは千年前に、マグナ以外で唯一の戦場となった大地。民を愛し、世界を愛した王、グロルによって統治されていた国。そして、マナの源流が流れていた、それは世界を巻き込んだ戦争に巻き込まれて、奪い合いになるだけの土地だった。戦争が終わる頃には、民のほとんどが死んでしまった。王グロルは、負の思念に魂を変質させて、負の思念を集める様になってしまった。それが、穢れてしまった大地の正体だよ。」

「えーっと、グロルって王様は、魂を変質?させたんですか?それって、なんで?」

「これは俺もつい最近知った話だけど、グロルは今でも民を守ってる。そして、世界中の負の思念を集めて、守ろうとしてる。世界を愛したっていうのは、伊達じゃ無いって事だ。それは、それだけグロルが負の思念として強くなってしまっている、という意味でもある。」

 今の戦士達で勝てるかどうか、と問われると、わからないが正解だ。

 ディンにも、グロルの個体としての強さはわからない、それだけ負の思念や闇が濃く、個々の存在まで探知出来る状態ではないからだ。

 しかし、行くならば戦う事になるだろう、それは、どう足掻いた所で今のグロルは闇の存在、光である戦士達とは相容れない。

強い光は、強い闇とは交わる事が出来ない、それに、ディンが思うにグロルを開放する事が、大地を浄化する手段の一つだろうと考えていた。

「それで、そのグロルってのと、戦わなきゃならねぇって事か?」

「俊平君、察しがいいな。その通り、君達はグロルを倒さなきゃならない。最上級魔法を習得する為にも、グロルを開放する為にも。グロルを開放するって事は、要は倒して闇から光へ還す事になる。どれくらいの強さかは俺もわからない、今の君達で勝てるかどうかの保証もない。でも、君達ならやり遂げると、俺は信じてる。」

「悲しい存在、なのですね……。私達と、願いは変わらなかったはずなのに、世界を穢す存在になってしまわれた……。」

「仕方のないことなんだ。歴代の王グロルは、フェルンやマグナからの侵攻を抑えるだけの力を持っていた、でもそれは、人間や妖精が相手だから出来た事なんだ。神の介入によって、最後の王である現在のグロルは敗北した。それを救ってやれるのは、俺達だけなんだよ。」

 大地の意思から聞いた事、そしてドラグニートの秘蔵図書館に書いてあった事、それらを統合して、ディンは話を進める。

 グロルの開放自体は頼まれ事でもあるが、それと同時に、最上級魔法を習得するには、結局デスサイドを浄化しなければならない、それがディンの出した結論だ。

 その為には、大地を侵す存在であるグロルを、倒さなければならないだろうと。

「僕達なら負けないよぉ!」

「そうだな、きっと勝てるって信じてるよ。」

 蓮は、恐らくわかっていないだけだろうが、ほかの戦士達も、今の自分達なら勝てるのではないだろうか、と考えていた。

 それだけ、自分達は強くなった、それこそグロルを負の思念に変えてしまった神々と戦わなければならないのだ、グロルに勝てない様では神々にも勝てないだろう、と考えていた。

「さて、今日はここまでだ。ウォルフさんも休みたいだろうし、各々休憩を取ると良い。」

「はーい!」

 ディンの言葉で一行は宿の部屋へと行き、とりあえず今日は休むかと、夕食までゆっくりする事にしたようだ。


「竜太よ……。ディン殿は、わかっていたのだろうか……?」

「……。どうでしょう、父ちゃんに未来を視る力はないって言ってましたし、憶測と経験で動いてる、とも言ってました。だから、半分半分くらいじゃないかって、僕は思ってます。」

「そうか……。やはり、ディン殿は聡明なのだな……。」

 部屋について、アルディナをおいて一呼吸置いたところで、大地は疑問を竜太に投げかける。

 竜太は、ディンの言葉の通りなら、と返答をし、大地はそれに驚く。

予測の通りに物事が動いている、未来を視ているかの様な錯覚を覚える程、ディンは経験値が高く、頭の回転が速いのだろう。

 世界を回っている、いろいろな世界を守ってきた、その経験が今のディンの聡明さに通じているのだろうか、と。

「でも、僕も時々思うんですよ。父ちゃん、実は未来予知してるんじゃないかって。それくらい、今の父ちゃんの勘って当たるし、推測通りに物事が進んでるんです。だって、ピノさんと明日奈さんを呼んだのも、デスサイドが関係してるって言ってましたし、それならウィザリアでマナの源流に、っていうのもちょっと変じゃないですか?保険をかけた、っていう割には明日奈さんを戦闘訓練に参加させてたし……。もしかしたら、最初からデスサイドに行く算段をつけてたんじゃないですかね?」

「そうかも、しれぬな……。」

「でも、父ちゃんを僕は信じてます。父ちゃんって、言葉が足りないっていうか、秘密主義っていうか、必要に迫られないと話さない人ですけど……。でも、嘘はつかない人だって、僕は信じてます。」

 それは、疑心を持った事があるからこそ出てくる言葉だろう。

竜太は、ディンを疑った事が過去何度かあった、しかしそれはすべて杞憂に終わったというべきか、きちんと問えば答えが返ってきた。

 つまり、ディンは自分自身が疑問に思わないと、話をしない、自分が気づかないと、言葉にしない、そういう性格なのだろう。

 慣れてきた、というか、自分自身で疑問を持つ事が大事なのだと、竜太はこの旅の中で気づかされた。

「僕はまだまだ知らない事の方が多い、それは事実です。だから、父ちゃんはちょっとずつ、僕が疑問に思う様に、自分で気づく様に、って思ってくれてるんだと思います。だから、大地さん達が何か聞いたら、答えてくれると思いますよ?竜神の掟に反さない範囲で、だとは思いますけど。」

「竜神の掟……?」

「はい、掟です。先代、僕のひいおじいちゃんが作った、世界分割の際に作った掟、って話です。それを守らないと、世界が滅んでしまうんだ、って父ちゃんが言ってました。いくつかの制限があって、それで……。でも、破ったら即世界崩壊、って訳でもないみたいです。だって、世界群の事だって、本当は話しちゃいけないはずなんですから。でも、皆さんは知っている。柔軟に対応する、それが大事なんだと思います。」

「世界群……。世界は、無数にある……。儂達のいた世界は、その起点だった、か……?」

 セスティア、またの名を軸の世界。

その裏側にある、今いる世界、ディセント。

 年輪の様に輪を描いて成している世界の呼称、年輪の世界。

それらを守護する、竜神という存在。

「はい。すべての世界は、セスティアから生まれた、って話です。先代竜神王が、世界を分けたんだって。それまでの竜神王は、今ある日本に結界を張って、闇から生物を守ってた、だったかな?」

「竜神王……。ディン殿は、竜太を後継者にした……。そうなった場合、竜太、お主の命は幾万年を過ごす事に、なるのだろうか……?」

「わからないです。でも、父ちゃんの力をすべて受け継いだら、多分人間と同じではいられないだろう、とは言われました。完全なる竜神王、それは人間の器で耐えられるものではない、って事らしいです。」

 初代竜神王から生まれた、幾千の竜神。

その中でも、歴代の竜神王は、今ある日本という島国に、楽園を作るべく命を賭して結界を張った。

 闇が世界を覆う中、その島だけは光に満ちていてほしい、と願い、二代目から八代目までの竜神王が、結界を重ねていたのだ。

 結果、九代目竜神王ディンが世界を分けるに至るまで、破壊の概念はその結界を破る事が出来ず、世界を掌握出来なかった、という流れだ。

「ディン殿は……。なぜ、世界を守るのだ?人間を嫌っている、と言っていたが……。」

「約束だ、って言ってました。人間を守る、それが約束なんだって。それに、僕達だけ新しい世界に行ったって、誰も喜ばないって、わかってるんだと思います。」

 ディンが新しい秩序の世界を作らない理由、それはその2つだけだ。

それ以上でもそれ以下でもない、竜太は本能的にそう感じていた。

 それは概ね当たっている、ディンはアリナとの約束を守る為、そして子供達の意思を尊重する為に世界を守っている。

 子供達が皆いなくなったら、どうなるか。

それは、ディンにしかわからない事だが、竜太は世界を守り続けるのだろう、と想像していた。

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