竜太の結界

「さて、ぐっすり寝れたかね?」

「はい、ありがとうございます。ゆっくり休めたので、また修行に励めます。」

「竜太ばかり動いちゃ、意味がないからな。これからは実弾を使った修行に入る、各々気を引き締める様に。ここで負傷してる様じゃ、ウィザリアでは生き残れんだろう。」

「ウォルフさん、一つお聞きしても良いですか?修行の内容って言うか、僕の能力に関する事なんですけど。」

 食事を取り、ぐっすり眠った一行は、また修行場に戻ってきた。

ウォルフは何やら色々と準備していた様子で、待ちくたびれたが、と言う顔をしている。

「なんだね?お前さんの能力って言うと、魔法の事か?」

「五重結界を、使える様になったんですよ。それを、使っても良いのかなって。まだどれくらい張ってられるかとか、わからないので、試したいんです。」

「Umm,それは良いが、お前さんの結界ってのは銃弾を弾けるのか?それによっては使えない、って事になってくるが。」

 ウォルフの指摘は尤もだ。

銃弾を防げる様な強力な結界であれば良いのだが、それが出来なかった場合、意味がない。

 竜太自身、結界を使える様になって日が浅く、まだあまり試していないというのもあるだろう。

「ちょっと試してみます。……、陰陽術、五重結界。」

 竜太が先頭に立って、結界を自身の周囲1メートルに展開する。

 ウォルフは、そこに銃弾を撃ち込んで試せ、と言われたと認識し、ケースからマクラミンを取り出す。

「撃つぞ?」

「はい。」

 BANG!

 弾丸が発射され、近距離にいた竜太の五重結界にあたり、弾かれる。

竜太は、ホッとした様子を見せながら、結界を解除する。

「耐久性に関しては合格だな。後は、どれくらいの時間持つかの時間勝負だ。それによっちゃ、休息が楽になるかもしれん。」

「まだ、出来る様になって時間が経っていらっしゃらないのでしたよね?なのであれば、あと三日の間に確かめるのが良いかと思いますが……。」

「修行内容の変更だな。竜太に関しては、結界の維持を目的としてもらおうか。後の6人は、昨日決めた通りのローテーションを組みながら、銃弾を捌いてもらおうか。」

 そういうと、ウォルフは煙に巻かれた様に消えてしまう。

修行開始、その合図だと受け取った7人は、それぞれの課題を遂げる為に、意識を集中し始めた。


『陰陽術、五重結界……。』

 竜太が五重結界を周囲に展開し、その周りで蓮達は銃弾に備える。

BANG!

 銃声が鳴り、一瞬にして清華に向けて銃弾が飛来する。

「そう簡単に、やられっかよ!」

「俊平君、早いね!俺も頑張らなくちゃ。」

 音がする直前に抜刀した俊平が、清華を庇う様に銃弾を斬る。

カランカランと真っ二つに割れた銃弾が転がり、その音を聞いて修平は気を引き締める。

 BANG!

「そっちだ!」

「修平さん、はやぁい!」

「私は反応しきれませんねん……。まだまだ、精進が必要です。」

「儂達も、反応出来る様にせねば……。」

 次の弾丸は、修平がグローブの金属部分に当てて迎撃する。

 まだ蓮と大地、清華は弾丸の速さに追いつけていない、だから2人がカバーしなければならない。

一発でも当たれば即終了な、緊迫感のある修行は、四神の使い達の集中力を高めていく。


「ふむふむ、中々の反応速度だ。」

 遮蔽物に身を隠し、グロッグを構えていたウォルフは、銃弾を斬ったり弾いたりするという、常人からしたら離れ技をやってのけている2人に、感心していた。

 最初は当てない様に弾丸の軌道を逸らして撃つつもりだったが、これならばある程度は狙っても問題ないだろう、と考える。

 ひげを蓄えた口元に手を当て、どれくらいの精度で、どれくらいの時間銃弾を弾き続けられるか、それを思案しながら、次の弾に魔力を籠める。

集中力が持つ間、というのはアバウトで、しかしそれくらいしか参考になるものがない現状、ウォルフの勘にすべてがかかっていると言ってもいいだろう。

「さて、次弾だ。」

 ウォルフの使う魔力は、正確にはディセントやセスティアの魔力ではない。

 年輪の世界の外の世界の魔力、それは完全開放をしたディンですら使えない類の魔力だ。

しかし、魔力というのは不思議と似通るものなのか、四神の使い達や竜太にも、探知は出来る。

 それを利用した修行、というわけだ。


「俊平君、先に休んでよ。俺、まだいけそうだから。竜太君の方はどう?」

「まだ、行けそうです。」

「ふぅ……、ごめんな修平、俺先休むわ。」

 一時間が経過した。

 実弾という事もあり、ゴム弾の時より集中力を使っているのか、体力の消耗が激しい様だ。

後衛になっている4人より、修平と俊平は体力を使う。

 どちらかと言うと体力の多い修平が、先に俊平に休むように言って、俊平は後ろに下がって休憩をする。

「竜太君の結界は、順調に発動出来ているご様子ですね。私達も気を引き締めなければ……。」

「ってもよ、竜太はなんでいきなり結界なんて使える様になったんだ?ずっと訓練してたってのに、使えなかったんだろ?」

「えーっと……。父ちゃんが何か言ってた気がしますけど、何だったかなぁ。」

 まだ、竜太が修行中の身だった頃、もう一年以上前の話だ。

ディンは竜太に、結界を使う為の条件を話していたが、それを竜太は思い出せずにいた。

「えーっと、えっと……。結界って言うのは、守護を目的としてる、って言うの覚えてるんですけど……。」

「戦いを前提にしてるけど、戦う為のもんじゃないって事?ディンったら、難しいこと言うのね。」

 ディンが竜太に言った事は、真に人を守りたいと願った時に発動出来る、結界とはそういうものだ、という話だ。

 竜太が真に人を守りたくないのかと言われれば違うだろうが、覚悟の違い、という所だろう。

 竜太も、竜太という陰陽師の血族の血を引いている、だから使える様になるはずだ、とディンは言っていた。

それを竜太は、センスがないから使えない、と誤認していただけで、実際は使う為の覚悟が足りなかっただけ、という事なのだろう。

「結界を張ってると、不思議と疲れないんですよ。慣れてないから、すぐ出来なくなると思ったんですけどね。」

「結界術というのは……、儂達の使う魔法とは、違うのだろうか……?」

「僕の今使ってる結界は、陰陽師だけが使えるものだって、父ちゃんは言ってました。父ちゃんは、昔悠にぃと一つの肉体だったから、使える様になったんだ、って。」

「悠にぃって、竜太君のお兄ちゃんだよね?」

 そう言えば、と竜太は悠輔の事を話した事が無かったな、と思い出す。

 秘密にしていた訳ではなかったが、この戦いに参加している訳でもなかった為、すっかり忘れていたのだろう。

「坂崎悠輔、悠にぃは、陰陽王って言う1万年前に先代竜神王と一緒に戦ってた人の、生まれ変わりなんだって。ほら、テレビ出てた事あるでしょ?」

「そういやいたな、討伐者の1人だって言ってたっけか?なんでこっちに来てねぇんだ?」

「陰陽師、つまり僕の家族は、セスティアの守護を担っているんです。だから、異世界の守護者に関する事は、全部父ちゃんが1人でやってるんですよ。」

 陰陽王、というのは、1万年前に先代竜神王と共に、今のセスティアで魔物があふれ出した時に戦い、そしてセスティアに唯一残った「力を持った」者だった。

 初代竜神王の予言により、1万年後にまた魔物がセスティアに現れる事を理解して、自分の子孫達に、力を継承し続けた存在でもある。

 千年前にはデインのサポートをして竜神王不在を守り、そして現在はディンをサポートしている子供達は、皆陰陽王の子孫であり、先代竜神王と魂の契約をし、その当代だけが力を持つようにした、という人間達だ。

 ディセントから千年前に渡り、隠匿する事で血脈を守り続けた四神の使い達の先祖とは、時期を同じくして戦っていた者達の末裔でもある。

「皆さんのご先祖様がセスティアに渡った時には、どうしてたかは知らないですけど……。もしかしたら、顔見知りとかだったりするかもしれませんね。」

 竜太の認識はその程度だが、本来は違う。

 本来、ディセントでの戦争は千年前の一度きりであり、それは伝承として語られるに過ぎなかった。

 今の戦士達が戦う事が無ければ、力を発現する事も無く、隠居として力のない世界に渡った、というのが、千年前の真実だ。

 しかし、ディンがデインを過去のディセントに送った事により歴史が変わり、デインが千年後にもう一度戦争が起きると予言をし、セスティアに渡った当時の戦士達は、今回の戦争に子孫達を送る為に、デインと契約を結んだ。

 その結果が現在であり、ここにいる戦士達はそれで力を持っていたのだ。

「僕はデインさんの力を借りてるからなぁ、でも、ずっと決まってた事なのかなぁ?」

「ううん、デイン叔父さんが蓮君に力を貸したのは、父ちゃんが迎えに行った日だって聞いてるよ?それまでは、探知すら出来なかったって。」

 それは、少しだけ嘘だ。

 ディンは、蓮の存在を知っていた、ただ竜太にもその存在がいる事を伝えていなかっただけで。

 蓮がこの世界に来てから、疑問を浮かべた竜太は、ディンにそれを問いただした事がある。

その結果返ってきた答えは、「蓮の様な存在は稀有だ、認知自体はしてたよ。」だった。

 ならば、青少年を保護する仕事をしていたディンが何故、保護しなかったのかという疑問もまた浮かんでくるが、ディンは基本的には受け身のやり方をしているから、と竜太は自分自身で納得していた。

「じゃあ何か?蓮は突然デインってのに力を渡されて、そんでこっちの世界に来たって、そう言う事か?」

「はい、そうなると思います。叔父さんが何で力を蓮君に貸しているのかは、僕も聞かされてないんですよ。」

 竜太はそう言いながら、表情を曇らせる。

それもそうだ、デインと同じ結末を辿る可能性については、話を聞かされている。

しかし、それをおいそれと本人に聞かせる訳にもいかないのだ。

「……。」

「大地君、どうかした?」

「いや、何もない……。」

 大地は、竜太の嘘に気づいた。

何の嘘をついているのかまではわからなかったが、数か月という時間を一番近くで見ていた大地は、竜太の感情の機微に敏感だ。

 竜太が何か隠している事はわかったし、それが蓮に関する事だというのもわかった。

だが、流石に蓮がデインの様な状態になる、とまでは推測は出来なかった。

「でも、嬉しかったんだぁ!お兄ちゃんが、僕を助けてくれて。僕、ずっと独りぼっちだったから……。」

「そう言えば、蓮君の過去はお辛いものでしたね。今は元気に過ごされているので、時折忘れてしまいそうになりますが……。デイン様という竜神様が、何故蓮君を選んだのか、それは疑問ではありますが、辛い状況から脱する機会になったのなら、それも良かったのかもしれませんね。」

 蓮は、それが嬉しい事であったのだろう、にっこりと笑いながら話をする。

 今の明るい蓮を見ていると忘れがちだが、蓮は元々虐待やいじめと言ったひどい扱いを受けてきた。

 虐待を受ける様になってから7年、耐え忍んで生きてきたのだ。

それこそ、何故今こうして元気に笑っていられるかわからない程に。

「でもさ、ディンさんって青少年保護の人でしょ?なんで蓮君の事保護してあげなかったのかな?」

「うーん、父ちゃんは基本受け身なので、電話が無いと動かないんですよ。探知自体は出来るんでしょうけど、それをやって国中の人達を、なんてやったら人攫いになっちゃう、って言ってた気がします。でも、毎日の様に電話はかかってきますよ、いっつも働いてて、いつ休んでるんだかわかんないです。」

 弾丸をグローブの金属部分で弾きながら、修平が疑問を口にする。

竜太は、ディンが言っていた懸念をそのまま口にし、自分自身疑問に思っていたが、と思い出す。

 ディセントにきて以降も、ディンは度々セスティアに戻って、仕事をしていた。

それだけ悩みを抱えている子供というのは多く、またそれが原因で魔物が生まれないか、と心配しているのだろう。

「なんか、俺の周りにも電話した奴いたって話は聞いた事あるぜ?保護までは行ってねぇけど、話聞いてもらってすっきりした、なんて言ってた。」

「そういう話聞くと、ディンさんって立派な人だよね。でも、人間嫌いって言ってたのに、なんでそういう仕事にしたんだろう?警察の協力とかもしてたよね?竜太君は何か聞いてる?」

「魔物を生み出さない為、って言ってました。子供の闇は良くも悪くも純粋で、強い魔物が生まれやすいから、って。でも、本当の所は子供が好きなんじゃないかなって、そう思ってます。相談に来た子、僕より年上な事もありますけど、基本的に父ちゃんは優しいですから。」

 ディンは基本的に人間に興味がない、嫌いとまで言っているわけだが、児童保護を目的としたNPOを活動の起点にしている、それは何故か。

その本当の理由は竜太も聞いた事が無い、人間を嫌っていると聞いていたが、何故か子供には優しいから、程度の認識だった。

 実際、施設に入った子供達や、相談を受けて立ち直った子供達は、ディンによく懐いている。

だから、実際には人間嫌いではないのかもしれない、と竜太は思っていた。

「それは良いけど、さ!だんだん弾の時間短くなって!ない!?」

「そうですね……。弾丸の飛んでくる頻度が、高くなっている様に感じられます。大地さん、休まれますか?ピノさんは平気でしょうか?」

「儂は、まだ平気だ……。」

「あたしはそろそろ疲れたかも、休憩させてもらうわ。」

 ピノは、魔力の探知をし続ける事に慣れていない、しかも相手は異世界の魔力を使っている。

 それが同質のものだったとしても、本来魔力を探知出来ないピノからしたら、だいぶん疲れは溜まっている様だ。

しかも、それを実弾に魔力を籠めた物、で修行しているのだから、疲労は余計に溜まるだろう。

「では、私と大地さん、修平さん、蓮君で陣形を組みましょう。竜太君の結界は、いつまで持つかを試しているのですし、頭数には入れない方が良いでしょうね。」

 清華が陣形を指示し、4人で俊平とピノを囲う。

 実弾に反応出来るだけの反応速度は全員が持っている、という認識から、まだ全員が戦える、という事だと考えていた。

 清華の戦場での判断能力は、指南役達からしたらまだまだ未熟だが、このメンバーの中では一番高い。

 実際、清華の判断に異を唱える事は基本的にない、それだけ清華の判断能力を信頼してるのだろうと。


「清華ちゃんの能力、まだまだ未発達だが、中々いい線を行ってるじゃないか。」

 ウォルフは、銃弾に魔力を籠めながら、リリエルの評価を思い出していた。

 リリエルは、清華はまだまだ発展途上、戦場を任せられるほどの能力は持っていない、と言っていたが、こうしてみると、実践でも通用しそうな程に頭の回転が速く、指示も的確だ。

 ディンとドラグニートで修行をしているうちに鍛えられた、本来の能力と言った所だろうか、とウォルフは考える。

 安心して任せられる、と言っても実戦経験が少ない事に変わりはない。

メンタル面での不安は残るが、頭のキレという意味では問題ないだろう、とウォルフは認識した。


「ふぅ……。」

「竜太よ、疲れが来たか……?」

「ちょっと、集中力が切れましたね……。」

 5時間、結界を張り続けていた竜太。

 6人がそれぞれ休憩を交代で取りながら修行している中、1人で5時間結界を張り続けていた竜太は、そこで集中力が切れて、結界がはがれる。

「レーション、食べないと。お腹空いてるんじゃない?」

「そうですね、いただきます。」

 修平が預かっていた鞄を渡し、竜太はレーションを1つかじる。

 5時間も持てば、戦場にいても全員が一斉に休憩する事が出来る、それに少し安心していた。

自分は休んでいたら結界を張れるかどうかはわからないが、ひとまずの所、全員が休める時間を作れる、という事に。

「ふぅ……。父ちゃんは当たり前って顔して結界張ってますけど、疲れますね……。」

「ディンさんが規格外ってだけだろ?竜太が病む事じゃねぇと思うけどな。」

 ディンの使う竜陰絶界は、世界を滅ぼすだけの力を持った一撃であろうと防ぐ、と竜太は聞いた事があった。

 陰陽術である八重結界に、竜神の持つ守護の力を付加した結界、それは確かにどれだけ激しい修行をしようと、デインと戦っていた時でさえ、敗れる事はなかった。

 その上にある竜陰大絶結界という結界は、竜太の兄弟達がいて初めて発動出来る結界、竜陰絶界よりも強固な、特別な結界だ。

だから、現状で個人が使える一番強い結界は、ディンの使う竜陰絶界になる。

 竜太はまだ八重結界という、五重結界の上位互換の結界を使えない、つまり竜陰絶界は発動出来ない。

しかし、五重結界という結界の時点で、闇に堕ちたデインの本気の魔力を防げない程度ではあるが、強固な結界なのだ。

「弾丸弾けるって時点で、凄いと思うわよ?あたしの使う木の魔法じゃ、あれは防げないんだし。」

「何時だったか、日本刀で銃弾を斬る、という特集をテレビでやっていましたが、それでさえ刃こぼれがしてしまうのですから、竜太君の結界も、相当に強いのでしょう。自信を持ってください、貴方はまだまだ私達よりお強いですよ。」

「そう、ですかね……。嬉しいですけど、頑張らなきゃです。」

 竜太は、ディンと自分を比べて卑屈になっている訳ではない。

ディンは1つの強さの指標、届かないと知っていても、どれだけ近づけるかという目標だ。

 現在時点では、竜太の全力はディンの第三段階解放に類似する、完全開放にはどう足掻いても追いつけないだろうが、竜太の中では第四段階解放に追いつくのが目標だ。

それが人間と魂の混ざり合った自分の限界だ、と何処か本能的な部分で理解しているのだろう、それ以上を出来てしまったら、人間の体を保つ事が出来ないだろう、と。

「ちょっと休んだら、もう一回です。」

 修行場の天井を見ながら、ふーっとため息をつく竜太。

その瞳はまだまだやれると熱く、6人もそんな竜太の気概に後押しされて、修行に励もうと思うのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る