本当の敵は

「さて、今日の宿は取ったし、修行するかい?」

「はい。私達、体が訛ってしまっているかもしれないので、お願い致します。」

「じゃあ竜太、よろしく。」

「はーい。」

 馬車に1日揺られ、次の村に到着した一行。

村近くの空き地に移動した8人、ディンと外園以外が固まって、その周りにディンが竜陰絶界と、秘匿の為の魔法を唱えた。

 これで外からは中の様子は見えない、ディンが許可した者は見られるのだが、それ以外存在には、結界以外の状況は認識出来ない。

「ディンさん、貴方は間に合うと思いますか?」

「間に合わせるのが俺の役目だよ、外園さん。」

「それもそうでしたね。しかし、私が最後に予言をした200年前、何故ディンさんやリリエルさんの事を予言出来なかったのでしょう?」

 なんとなくは聞いていたが、確信の所を聞いていなかったという外園。

ディンはクロノスが介入したから、とは伝えていたが、それだけでは納得出来ていない様だ。

「クロノスの介入、それは俺が皆を集める1週間前に発覚した事なんだ。それぞれの世界でそれぞれの時間が流れてたけど、セスティアの中では、だ。クロノスが介入した事で、外園さんが予言した正常な戦争から離れた、だから俺達の事も予言出来なかったんだ。」

「肝心のクロノスが何者か、についてはお聞きしても?リリエルさんの運命を狂わせた敵だというお話でしたが。」

「……。クロノス、それはただの今回の名前に過ぎない。外園さん、この話は皆にはしないでくれよ?」

 重要な話だ、とディンは真剣な眼差しを外園に向ける。

その眼は普段の穏やかな眼つきではなく、何処か神経質にも見える様な、ピリピリした視線だった。

「約束しましょう、誰にも言わないと。」

「……。クロノス、本当の名前は破壊の概念。一千万年前から竜神王と戦い続けている、この世界を破壊するべく生み出された存在だ。この世界が作られて、それを破壊しようとした高次元の存在が、破壊の概念を産み落とした。竜神王は、それを良しとしなかった別の存在に産み落とされて、それ以来ずっと、戦い続けてきた。」

「なんと……。そこまで遥か太古の存在だと?」

「俺も記録でしか見た事はないけどな。魔物は、その破壊の概念が生み出した存在だって話だ。1万年前、先代竜神王の時には、その魔物の排出機構を用いて世界を滅ぼそうとした。」

 外園は、心底驚いた顔をしている。

それもそうだ、他の世界の神か何かだと思っていたクロノスが、遥か太古の存在だと言われているのだから。

「リリエルさんには可能性として話したんだけどな、破壊の概念は竜神王以外の存在は立ち向かえない、って記録があったんだ。だから、リリエルさんが復讐を自らの手で果たせる保障がないんだ。」

「では……。その破壊の概念が、何故リリエルさんの運命を狂わせたのでしょうか?竜神王以外が相対せないというのなら、その様な事をする理由が見当たりませんが。」

「或いは、竜神王が力を与えた者なら相対せるかもしれない。世界を渡るだけの力、この世界群では異質なその力を、破壊の概念は良しとしなかったんだろうよ。」

 竜神が与えた神の権能である、竜神の守護。

それに似た事を、ディンは王として掛ける事が出来る。

 それは、竜神王の権能の一部を与える事になる、つまり破壊の概念と戦える可能性を生み出す。

「リリエルさんに力を与えた存在っていうのが、なんなのかは俺も知らない。多分、この世界群の外側の存在だろうから。竜神王はあくまでこの世界群の守護が宿命なんであって、外側の世界までは手を出せないからな。」

「なんと……。しかし、世界群が出来たのは一万年前だとお聞きした覚えがありますが。」

「そうだよ。元々一つだった世界を、先代竜神王が幾千の世界に分けたんだ。一万年前、破壊の概念が魔物を大量に生み出して世界を滅ぼそうとした時にな。」

「その後、破壊の概念という存在は息を潜めていたのでしょうか?」

「理由までは知らないけど、そうなるな。千年前に表れて、それをデインが止めた。完全な状態じゃなかったから、竜神王じゃなくても大丈夫だったんだろうと思ってる。ただ、その時にあれはデインに種を蒔いた。」

 ここまで話をするのは、外園が初めてなディン。

竜太にさえぼかして話をしていたのだが、世界存続の為に駆けずり回っていた外園には、知る権利があると認識していた。

「これ以上は言えないけど、まあそう言う事だ。外園さん、くれぐれも他の人には言わないでくれよ?」

「……。わかりました、私の胸の内に秘めておきましょう。」

 そこまで説明されれば、後の事は想像がつく。

デインが闇の渦を作り出した原因は千年前の人々の闇や、現代に生きる生物の闇の集合体と話を聞いていたが、恐らくは破壊の概念が関わっているのだろう、と。

「蓮君がデイン様と同じ事になる可能性、と仰られていましたが、まさか蓮君も?」

「その通りだよ。今のまま蓮がそうなったら、間違いなく俺は蓮を斬らなきゃならない。」

「なんと……。その連鎖を止める事は、出来ないのでしょうか?」

「少なくとも、竜神王には無理だな。出来るんなら、初代の時点でどうにかなってたはずだ。それが十代目である俺の今まで来てるって事は、完全に消滅させる事は出来ないって事になる。」

 永遠に続く、竜神王と破壊の概念の戦い。

「輪廻を閉じる最期の王」と予言されているディンにも、何をもってして最期なのかはわからない。

 それが破壊の概念の消滅なのか、それとも世界の消滅なのか。

万が一の事ではあるとディンは思っているが、自分の死によって世界が崩壊するから、最期の王と予言されたのかもしれない、と。

「ディンさんが負けてしまった場合、竜太が跡を継ぐのですよね?彼に、ディンさんが適わない相手に太刀打ちが出来るのでしょうか?」

「……、それはわからない。でも、出来なかったら世界が滅ぶ、それだけはわかってる。だから、俺は負けるわけにはいかないんだ。少なくとも、家族が生きてる限りは。」

「ディンさんがすべてを捨ててでも守りたいと願うご家族、興味は尽きませんね。陰陽師と呼ばれる方々の末裔、でしたでしょうか?」

「そんなの関係なく、俺にとっては大事な家族なんだけどな。」

 それこそ、世界よりも大切な程に。

ディンにとって、世界とは家族がいるから守る価値のある存在だ。

家族がいなくなってしまったら、世界を守る意味がないとまで思っている。

「私にも家族は居ましたが、世界よりも大切だとまでは、認識出来ませんでしたね。」

「普通そうだよ。家族より世界の方を優先するのが、本来の竜神王のあるべき姿なんだ。俺がおかしいってだけで、歴代竜神王はそうしてきたよ。」

「それも、最期の王と呼ばれる所以なのかもしれませんね。私は、そういった想いが世界を守るもの、だと思いますがね。」

 世界の崩壊を予言した外園は、その世界の崩壊を防ぐ唯一の術であるディンを信じるしかない。

人間を嫌い、世界を疎んでいるディンでも、家族を守りたいという一つの信念があるのだ。

 それを信じる他ない、と外園は一人納得した。


「せいやぁ!」

「せい……!」

 結界の中、竜太対5人。

封印解放した竜太を相手に、5人はもう15分以上戦っていた。

 基礎的な鍛錬が実を結んだのか、それとも勾玉による揺り起こしにより覚醒しているのか。

それは竜太にはわからなかったが、しかし本気を出さないとこちらが怪我をしてしまうだろうと、そう認識していた。

「こっち!」

「そこです!」

 修平と大地の攻撃を避けた所に、蓮と清華が連携攻撃を繰り出してくる。

竜太は避けられないと感じ、竜の愛をしっかりと握りしめ、4本の剣から繰り出された攻撃を受け止めた。

「そこだ!」

「……。」

 2人の攻撃を防いだ所に、横から俊平が攻撃を繰り出してきた。

竜太は冷静に清華と蓮の剣を弾き、後ろに飛ぶ。

『ウィンドソード!』

 修平が初級魔法を放ち、風の刃が竜太に向け飛来する。

その魔法と同時に、大地が仕掛けてきた。

「まだまだ、負けません、よ!」

 剣を振り、風をかき消して大地を迎撃する竜太。

ガキン!と金属の火花が飛び、鍔迫り合いの様な形になる。

「行け……!」

 大地の声を皮切りに、4人が同時攻撃を仕掛けてきた。

『スパイラルリボルバー!』

『クリスタルストリーム!』

 俊平と清華の放つ魔法、複数の火球と鋭利な水晶の雨。

『雷咆斬!』

「せいやぁ!」

 蓮の雷咆斬に、修平の風と雷の衝撃波。

4つの遠距離攻撃に、大地との鍔迫り合い。

「行きます。」

 竜太が動いた。

大地のアルディナを弾くと、大地が攻撃にあたってしまわない様に蹴り飛ばし、まずは一番最初に来た雷咆斬を剣でかき消し、続いて来た修平の衝撃波を左手に握り拳を作って殴りつけて消し、最後に来たスパイラルリボルバーとクリスタルストリームを神速の剣戟で防いだ。

「竜太君、つよぉい!」

「今のは危なかったよ、皆さんの連携も上手になってきました。」

「そろそろ、体力の限界、です……。今日は、ここまでで、よろしいでしょうか?」

「はい、お疲れさまでした。」

 気が付けば20分程は戦っていただろうか、修行の時間が徐々に伸びてきていた。

これは5人がかりなら抜かされるのも時間の問題かもしれないな、と竜太は少し安心した様子を見せる。

「父ちゃん、終わったよ。」

「おう、わかった。」

 竜太が結界の外に向けて声を出すと、ディンが竜陰絶界を解除する。

「ちょっとずつ時間が伸びてるな、この調子だ。」

「頑張ってるもん!」

「そうだな、お疲れ、皆。」

 外園と話しながら時間を計っていたディンが、時間が伸びている事を喜ぶ。

外園も、修行時間が少しずつ伸びてきている事に気づき、成長している事に少し安心する。

 何せ、4人が死んでしまう事は予言していたのだ、その死の形まではっきりと。

だから、そうならない可能性が出てきた、というのは喜ばしい。

「皆さん、お疲れ様です。この調子で進めば、きっと神々にも勝てるでしょう。」

「疲れたぁ。今日のご飯なんだろ?」

「宿に向かいましょうか、こちらです。」

 そんな外園の憂いを露知らず、5人はへとへとだと地面に座っていて、早く夕食にありつきたいなどと考えていた。

若いとは良い事だ、と外園とディンは笑い、一行は宿へ向けて足を進めていった。


「ちょっと出かけてくるわ。」

「おっけ、どこ行くんだ?」

「少し離れた場所よ。多分、ディン君も許してくれるんじゃないかしら。」

「oh!行ってきな、リリエルちゃん。」

 港町にて、夕食を終えたウォルフ達。

リリエルは与えられた自室に戻ると、世界を渡る力を発動する。

 リリエルの姿が残像めいて消えて、部屋には静寂が残るばかりだ。


「……。」

 ここは変わらないな、とリリエルは一人心のうちで呟く。

そこは乱雑に墓標が立てられ、誰も手入れをしていないであろう、それが10年以上は経っていると思われる、雑草だらけの墓地だ。

「お父さん、お母さん……。」

 目的の場所を見つけると、リリエルは立ち止まって、ディンに教えられた作法で拝む。

コースト、とだけ書かれた木の十字架、それはリリエルの両親の墓標だ。

 父と母の本名すら知らない、リリエルが唯一わかっていたのは、コーストというファミリーネームだけ。

だから、それ以上を書きようがなかった、その古びた墓標。

「私、仲間っていうのが出来たのよ。友達とは違うんでしょうけど、一人じゃなくなってしまったわ。貴方達がいてくれた時間を忘れる事もないでしょうけど、それなりに旅を楽しんでるわよ。」

 一人語るリリエル。

天国にいるのか地獄にいるのか、それはわからないが、両親が眠っているのはこの場所だ。

 自分が知っている両親のいる場所は、この戦争にまみれた滅ぼされた村だけだ。

「……。私、変わってしまったのかしらね。こんな事しても意味がないと思っていたのに、気が付いたらこんな事をして。」

 以前のリリエルだったら、こんな事は無意味だと断じていただろう。

死者に語り掛けるなど、それほど空虚で無意味な事はない、と暗殺対象が同じ事をしていた時に思ったのだ。

 それが今ではどうか。

他者の死を悼み、家族の墓の前で追想に浸っている。

「……。私は復讐者、それは変わらないわ。貴方達の為じゃない、私自身の運命を狂わされた復讐。でも……。」

 それ以上は、言ってはいけない。

家族を失い、多くの人間を殺してきたリリエルが、それを言うのはきっと許されない。

 しかし、それを咎める者は、今はどこにもいない。

「私は、貴方達の分まで生きていくわ。ディン君の言った通り、復讐を終えたら旅に出ようと思っているの。貴方達が遺してくれたこの命を、美しいと言える最期を迎えたいから。」

 汚れてしまった手で、何かを掴みたいと願うのは、悪なのだろうか。

生きて行く為に、人を殺してきた自分が、それを捨て去りたいと願うのは。

平和を夢見て、願う事は、果たして悪なのだろうか。

「……。」

 自分が殺した者の家族や友は、自分を許してはくれないだろう。

懺悔をするつもりはない、許しを請うつもりもない。

 ただ、自分の過ちは自分しか正せない、それをリリエルはよく知っている。

復讐をやめる気はない、それはリリエルの生きる意味だから。

「また、来るわ。……、次はピノにお願いして、お花でも持ってくるわね。」

 復讐を終えたら。

そんな事を考えるきっかけを与えられてしまった。

 それを苦しい事だとは思っていないが、復讐を終えるのは命の終着点だと思っていた。

だから、新鮮であり、何処か不安にも似た感情が心のどこかにいる。

 それを感じながら、リリエルは世界を渡る力を発動し、ディセントへ戻った。


「ダークエルフの皆さんは、お元気にされていますかねぇ……。」

 宿に入り、部屋で一服していた外園は、少し懐かし気に遠い目をする。

ダークエルフ、とは何なのかを説明しなければならないのだろうが、今はまだその時ではないと思っていた。

 ディンはダークエルフの正体について知っているだろうが、しかし6人に伝えるのはまだ早い、と。

「精霊達は、私がこの国に戻ってきている事に、もう気付いているのでしょうかねぇ。」

 精霊とは、マナの集合体の様な思念体の総称だ。

炎があれば炎の精霊が、水があれば水の精霊が、それぞれ世界のマナの循環に関わっていて、世界に満ちている。

 その中でも、これから一行が用事があるのは、炎のサラマンダー、水のウンディーネ、風のシルフ、土のノーム、光のウィルオウィスプだ。

闇のシェイドには用事がない、とディンは言っていた気がするし、蓮の闇を増幅させる様な事はしたくはないのだろう。

「蓮君の未来、それは私が見えるものなのでしょうかねぇ。」

 ディンの言う通りになってしまえば、蓮の死は近い。

しかし、外園はその死の予言はしたくはなかった。

 外園は外園なりに蓮との交流はあるし、仲間だという認識もある。

そんな仲間の死を、わざわざ予言するのは趣味が悪いし、気分も悪い。

「ディンさんを信じる、しかないのでしょうね。」

 この旅で闇を癒し、蓮を救うと言っていた。

その言葉に嘘偽りはないのだろうが、同時にディンは、蓮を斬る可能性を覚悟しているだろう。

 個人の感情よりも、世界の存続を優先させなければならない。

そんな事を出来る存在は、あまり多くはないだろう。

皆、個人の感情や損得勘定で動いている、そんな中世界という大きすぎる守護対象があるのだ。

ディンは家族の為にと言っているが、それでも世界を守っている事に変わりはないのだ。

「……。」

 ウィスキーをグラスに注ぎ、パイプに火を点けて、外園は思案する。

その時がもし訪れてしまったら、自分はどうするべきなのか、を。


「じゃあ蓮、ちょっと行ってくるな。」

「はーい!いってらっしゃーい!」

 ディンは蓮に出掛ける事を伝えると、転移を発動し消えた。

「……。」

 目的地はアリナの墓標、湖のほとり。

何か良くない気配というべきか、良くない予感がした、それを確かめに来たのだ。

「……、アリナ……。」

 墓に何かされた形跡はない、しかしディンは気づいた。

竜炎で宝玉にしたはずの、アリナの魂の波動が感じられない事に。

「荒らされてないって事は……。」

 墓が荒らされた形跡はなく、何かがあった予兆もなかった。

ただ、ディンは何が起きたのかを察した。

「卑怯な手使いやがるな。」

 アリナの魂の宝玉の行方、そしてディンの宿敵である、破壊の概念の意思。

それを理解したディンは、何をするわけでもなくその場を離れた。


「ただいま、蓮。」

「早かったね!」

「まあな。」

 転移で戻ってきたディンを、蓮がニコニコ笑顔で迎える。

ディンは、こんな笑顔がずっと続けばいいのにな、と思いながら、しかし可能性を捨てきれず、覚悟をしなければならなかった。

 外園はディンの言葉で気づいただろう、蓮の行きつく末路を。

このままいけば、確実にその道を辿ってしまうだろう。

「蓮、蓮は可愛いな。」

「そぉ?えへへー。」

 急がなければならない、しかし気取られてもいけない。

相手が狡猾である事に変わりはない、今の所はディンの予想が当たっているというだけで。

 だから、気取られずに「そうならない道」へと蓮を連れて行かなければならない。

「蓮、帰ったら何がしたい?」

「えーっとね、お兄ちゃんの家族と、一緒に遊びたい!リリエルさん達とも会いたいなぁ!」

「そっかそっか、良いな。」

 蓮は気づいているのだろうか、自分にも種が撒かれている事に。

気づいているとしたら、ディンが蓮を斬る可能性についても、気づいているのだろうか。

 無邪気な笑顔は、それを何も感じさせない。

何も知らない、無垢な子供そのものの笑顔だ。

 守らなければならない、守りたいと願ったなら。

ディンはそう考えを纏め、蓮とベッドに入った。

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