もし帰れたら
朝が来た。
一行は朝食に店主お手製のジャムトーストを食べ、また馬車に乗って移動を開始した。
「眠い……、朝早いって辛いね。」
「そうだな、俺もうちと寝てたかったわ。」
俊平と修平が、眠そうに目をこすりながらぼやく。
「時間はあまりないのですから、仕方がないでしょう。お二人とも、船で怠惰になってしまっていたのではないですか?」
「そんな事ねぇし……。ただ、体なまっちまってる気がするな。船ん中じゃ筋トレしかしてねぇし。」
「鍛錬不足は、確かに否めぬな……。」
「今日は宿を取ったら少し修行しよっか。竜太君、お願いしていい?」
船に乗っている一週間の間、筋トレは欠かさずしていた5人だったが、対人や対魔物に対する修行の甘さというか、不足が脳裏にちらつく。
魔物と言えるのも餓鬼と戦ったのが最後で、暫く戦闘行為を行っていない、というのも、不安要素になりうるだろう。
魔物より格段に強いディンや竜太と修行をしていたとはいえ、実戦経験の少なさというのは、やはり不安になるのだろう。
「はい。父ちゃんの結界があれば、どれだけ暴れたとしても平気ですしね。」
「竜太にも、そろそろ使える様になってほしいんだけどな。」
「無理だよ……。だって、竜陰絶界って、陰陽術も混ざってるんでしょ?僕、陰陽術使えないんもん。」
「素質自体はあるはずだぞ?ずっと言ってるけど、まだ才能が開花してないだけだ。」
そんな事を言われても、使えないものは使えない、という不服そうな顔をしている竜太。
ディンからすれば、まだ竜太は完全に能力を扱いきれておらず、魔法に関しては血筋や出生の事もあって無理かもしれないが、結界系の術は使える様になると踏んでいた。
竜太の暴走を防ぐ為に封印を施したというのもあるが、それでも今の竜太なら、五重結界と呼称される結界程度なら使えるはずだ。
「ディンさんのお使いになられる結界術、には種類があるのでしょうか?私は竜陰絶界を見せていただきましたが。」
「そうだな。俺が使うのは、五重結界、八重結界、竜陰絶界、神魂守護結界の四つだ。その他にも、子供達がいれば竜陰大絶結界って言うのが使えるな。竜陰大絶結界はほんとによっぽどの事がない限りは使わないけど。」
「えーっと、難しい……。何がどう違うんですか?」
外園が質問をし、ディンが答えた所で、修平が訳が分からないと疑問を口にする。
蓮も結界術の説明は聞いた事がなく、興味ありげにディンの顔を眺めていた。
「そうだな……。そもそも結界術は、陰陽道の術なんだ。俺と悠輔の魂が一つだった頃に習得して、それを基にして竜陰絶界を作ったんだ。神魂守護結界は、竜神剣が5本、つまり竜神5人で初めて発動出来る結界だ。竜陰大絶結界は、それに陰陽師である子供達の力を乗せた、一番強い結界だよ。」
「陰陽道?って、あの平安時代とかの?陰陽師ってやつか?」
「あぁ。子供達は、陰陽師の末裔でね。俺も魂だけだった頃、陰陽王の転生者の肉体に宿ってたんだ。」
「魂だけ、だったとは……?」
「俺は本来肉体を持ってなかったんだよ。陰陽王である悠輔を依り代にして、現世に存在してたんだ。」
それが今はどうして肉体を持っているのか、と言われると、それは悠輔が一度死んでしまった事に起因する。
ディンの母レイラは、依り代である肉体が生命活動を終えてしまった時に、ディンが受肉する様に術をかけていた。
竜太も同じか、と言われると少し違い、竜太は人間である坂崎竜太の魂と、リュート・アストレフの魂を一つに融合している。
その為、ディンと違い肉体は人間のそれなのだ。
「じゃあ、ディンさんはもともと幽霊みたいな感じだったの?」
「まあ言い換えればそうなるかな。って言っても、もう1000年以上前の話だから、まあ気にしないでくれ。」
「ディンさんは色々と複雑なご事情があるのですね、私達がわからないのも、道理です。」
旅の途中の暇つぶしにはちょうど良い話題だろう、とディンは話していたが、思った以上に反響があったというか、考える余地があった様だ。
清華と大地は黙って考え込み始め、外園はうんうんと話を聞いている。
俊平と修平も、複雑そうな話はパスだという顔をしていて、蓮は訳が分からなそうにしている。
「お兄ちゃんは幽霊だったのぉ?」
「そうなるかな、昔の話だ。」
幽霊と聞いて、蓮は少し怖いと表情に出す。
まだまだ子供、幽霊が怖くても仕方がないか、とディンはため息を一つつくのであった。
「ウォルフさん、貴方は拳銃も持っているのかしら?」
「oh!拳銃じゃない、ハンドガンだ。グロック18だが、持ってるぞ?」
「呼び方が私の世界とは違うのね、ディン君もそんな事を言っていたかしら。狙撃銃ではなく、ライフルというのでしょう?」
「そうだな、どっちの呼び方でも構いやしないが、俺はライフルと言う方がしっくりくる。」
宿屋にて、ウォルフが食堂で自慢のジェリーカールヘアの手入れをしている時。
何を思ったか、ウォルフの装備についてリリエルが疑問を口にする。
ウォルフはおどけながら、言い方の違いは世界や個人に任せる、といった事を話す。
「ここで射撃、は世界の事がばれるから駄目かしら。」
「Umm,そうだな。竜神王サンを怒らせるのも怖い、人目のある場所では撃てないな。」
「それもそうね。はぁ、良い訓練になると思ったのだけれど、駄目ね。貴方の銃は、レジスタンスが持っていたマスケットより早いのでしょう?」
どうやら、弾丸を避ける訓練を所望していた様子だ。
リリエルがこの世界に来てから1年弱、体が訛ってきてしまっている、といった所だろう。
ウォルフはそれなら外園邸で相手をしたのだが、と思ったが、あの頃はまだリリエルは自分達を仲間だと認識していなかったから、そんな頼み事はしてこなかっただろうな、と思い直す。
「そういえば、貴方のそれはネックレス?にしては無骨な趣味ね。」
「これか?これはドッグタグだ。戦場で死んじまった時に、仲間がこれを持って帰る。」
「死者の証明、という事かしら。」
「その認識で合ってるな。俺達軍人は、常に死と隣り合わせだ。リリエルちゃんも、それは変わらんだろう?」
自分には仲間がいなかったから、死者の証明など必要なかった。
リリエルは、軍人はそうやって仲間が証明するのか、としげしげとドッグタグを見る。
「でも貴方、色んな世界に飛んで英雄として活動してるんじゃなかったかしら?仲間がいたとして、家族のもとにそれを届けられる人がいるのかしら?」
「いい事に気づいたな、リリエルちゃん。このドッグタグはな、俺が死んだら家族の所に転送される仕組みってわけだ。英雄なんてやってると、いつ死ぬかはわからんもんでな。」
ウォルフがいつだったか言っていた、年輪の世界と呼ばれるこの世界群の外の世界。
確か、神のような存在がいて、ウォルフはそれに従って英雄として活動している、とか。
ウォルフが与えられた役割は「ガンナー」という、銃に精通した英雄だ、と言っていた気がする。
「世界の端には何があるのか、貴方は知っているの?」
「Umm,この世界群の、であるのであれば、俺は知らないな。それは竜神王サンに聞くのが一番だろう。」
「それもそうね。ごめんなさい、変な質問をしたわ。」
リリエルはそういうと、宿を出ていく。
おそらく体を動かしに行ったのだろう、ウォルフは髪を整え終えると、鼻歌を歌いながら銃の手入れをし始めた。
「そうだ外園さん、フェルン側が何かしてくる可能性、って言うと何がある?」
「はい。まだ王家や教会がアンクウを求めているとしたら、私を拉致監禁して職務に戻らせようとする、といった所です。」
「そっか。じゃあ、ロザウェルに着いたら外園さんと俺は別行動した方がよさそうだな。」
馬車に揺られながら、ディンはなんとなく察した。
おそらく、外園の言葉の通りの事が起きるであろうと。
だから、ロザウェルでの事は竜太に任せ、自分達は一旦雲隠れするのが良いかもしれない、と算段を立てる。
「じゃあ、また僕が皆さんを連れて行けば良いの?」
「そうなる可能性があるな。まあ、ソーラレスみたいに蓮を狙う、みたいな事はないと思うし、大丈夫だろ。」
「しかし……。また、起こる可能性は、あるのではないか……?」
大地の心配は尤もだろう。
ソーラレスでも、大丈夫だろうと言われて行った先で、蓮が攫われ闇の暴走が起こったのだから。
「フェルンは魂の循環に関する研究と、マナの根源に関する研究を主にしていますので、蓮君の闇に関しては問題ないでしょう。手を出してくるとしたら、四神の使いである皆さんの方ですね。」
「私達ですか?何故でしょう?」
「マナの根源には、この世界の神々が関わっているというお話ですので、四神の力を宿している皆さんは、研究対象となってもおかしくないのですよ。例えば、身につけられている勾玉を奪われる可能性、などですかね。」
「そっか、その可能性があるのか。」
ディンはそういうと、左手の人差し指と中指を立てて、何かを唱える。
四神の使い達の勾玉が光ったかと思うと、すぐに光が収まる。
「ディンさん、何かしたんですか?」
「保険をかけておいただけだよ。あ、くれぐれも、勾玉を他の人間とかに触らせないでくれよ?危ないから。」
「アブねぇって、どーしてだ?」
「ちょっとした魔法をかけたんだよ。君達以外が勾玉に振れた場合、悪意があったらそれを消し去って忘却させるっていうね。」
それは、ディンが子供達にかけていた魔法でもある。
悪意を探知し、強制的に消却し、それに関する記憶を忘却させる。
安全祈願の究極系、と言えば良いのだろうか、昔はとある宝玉があって初めて使えた魔法だが、今のディンにとってはそれほど難しい魔法でもないのだろう。
「あれ、父ちゃんが皆にかけてたけど、ホントに効果凄いからね。目の前で忘れてぼーっとしたと思ったら、どっか行っちゃうんだもん。」
「それくらいしないと、危ないだろう?」
ディンは、自分の家族にも同じ魔法をかけていて、竜太はそれが発動したのを見た事がある様だ。
相手は一瞬白痴の様な形相になり、ふらふらと何処かに行ってしまう。
それが、ディンの掛ける忘却魔法の効果の一つだ。
「多分、王家のハイエルフ相手でも通じると思うから、安心してくれ。」
「恐ろしい魔法をいとも簡単にお使いになられるのですね、ディンさんは。私達の常識では、やはり図り切れませんね……。」
「悪用するわけじゃないんだから、怯えないでくれよ、清華ちゃん。君達を守る為の魔法だぞ?」
清華は、改めてディンを怖いと感じる。
味方であれば頼もしいが、この神が敵に回ってしまったが最後、自分達に勝ち目はないと。
今の所、ディンは人間と敵対するつもりもないのだが、清華はどこか本能的な部分で、それを感じとっていた。
ディンは困ったもんだ、と眉を下げていたが、それさえ演技に見えてしまう。
「ディン殿は、確かに恐ろしいと感じる事も、あるが……。しかし、守る者の為に、戦っておるのだろう……?」
「そうだよ!ディンさんはずっと、人間守る為に戦ってきてたじゃんか!確かに修行の時は怖くなるけど……。」
大地の言う恐ろしいと、修平の言う怖いは、厳密には違う感情だ。
大地は、ディンが人間の為に戦っていると発言した覚えはないと認識していて、忘却魔法を使っているという事は、人間を信用していないのではないか、と考えた。
家族以外がどうなってもいい、という竜太の言葉もあった、つまり家族の為に世界を守っている、と。
ディンの本心、ではないが、本質的な考え方は人間を守る、ではないと感じ取っていた。
「お兄ちゃんは優しいもん!怖くないよぉ?」
「そうですねぇ、ディンさんはとてもお優しい。」
「外園さんに言われるとなんかうさん臭く感じるのは気のせいか?」
「気のせいではないでしょうか?私の本心です故。」
ディンに疑心を持っている事を察した外園は、面白そうに蓮の言葉に乗る。
ディンは苦笑いしながら、しかしそう思われても仕方がないのかもしれないな、と少し考えるそぶりを見せる。
「失礼致しました、確かにディンさんはお優しいですね。怖がってしまっては、守っていただいていたのに失礼です。」
「そこは気にしてないよ。怖がられない方が少ないんだし。ただ、君達も今は力を持ってる側だからね、俺は君達が怖がられないかを心配してるよ。」
「俺達が怖がられる?なんでだ?」
「セスティアには力を持つ存在は俺達位しかいなかった。例えば、向こうに帰った後に何らかの形で力を行使する機会があったら。きっと人間は、化け物と呼ぶだろうからね。」
そうか、そういう事か、と俊平達は納得する。
確かに、セスティアにおいてはディン一行しか力を持つ者は居なかったし、自分達が帰った後、例えば災害などが起きた時に力を使う事があるかもしれない。
その時、俊平達は明確に世界から「異分子」として扱われる事になってしまう、ディンを化け物と言っている人達からしたら、俊平達も同じ様に映ってしまうだろう。
ディンはそれを心配しているのだろう、力を持った以上は、使わざるを得ない事があるかもしれない、と。
「でも、勾玉が力の元なんじゃないんですか?勾玉返したら、どうなるの?」
「勾玉は、君達の本来持ってる力を引き出して、ブーストさせる為にあるんだよ。だから、今はほとんど君達自身が力を発現してるんだ。世界を渡るなんて力が発現する事はないだろうけど、セスティアに戻っても力は使えるよ。」
力に関する事を忘却する事で使えなくする事も出来なくはないが、それも万能なものではない。
人間に害がない、脳や他の記憶には影響は出てこないとはいえ、自分達のした事を忘れるというのも、辛いだろうと。
竜太やディンと違い、世界に関する制約がないというのも、力を使わざるを得ない場面に遭遇する可能性が高いと言える。
「僕達はもう、化け物呼びにも慣れましたけど、皆さんにはそう言われてほしくないですね……。」
「君達は基礎能力も格段に上がってる、それは力を制御出来なきゃ一般的な生活は送れないのと同義だ。これから先、それを制御する術も身に着けてもらわないとだな。」
自分達はディンを化け物だとは思った事はない、しかし周りがそう言っているのを聞いた事はある。
一般社会との交流がなかった大地でさえ、ディンを化け物と呼ぶ言葉は聞いた事があるのだから、それは避けられないだろう。
力を持つ者の苦悩、それを知らなければならない。
ディンは、それを知っているから、あえてその現実を突きつけた。
「俺の親友さ……。ディンさんの事バケモンって呼んでたんだよ……。俺も、そういわれちまうんかな……。」
「それはわからない。でも、そう言われない様にするしかないんだよ。隠し事が嫌だったとしても、迫害されない為には隠さないと。」
「セスティアは窮屈なのですね。いや、力を持つ者がいないとなれば、話は変わってくるのでしょうか。私達には、理解出来ない感性ですね。」
俊平の一番の親友である宏太は、ディンを化け物と呼んでいる側の人間だった。
そりが合わないな、程度に思っていたのが、ここにきてこんな風に悩む事になるとは、と悲しくなってくる。
もしも帰れたとして、力を使う所を見られて、化け物と呼ばれたら。
友達ではいられなくなってしまうだろう、それは俊平にとって悲しすぎる事だ。
俊平だけではない、清華も修平も、友達や知人がディン達を化け物と呼んでいるのを聞いた事があった。
自分達が忌避の対象になる、それも世界を守ろうとしているのに。
ディンが遠い昔に悠輔の同級生に感じた、憤りと悲しみ。
「力を持った者の宿命、とでも言えば良いのでしょうかね。悲しい事実ですが、他人をおいそれと変えられるものでもないのでしょう。」
「そうだな。だから、俺は君達が化け物と断じられない様にしてほしいんだ。」
「どうすれば……、良いのだ……?」
「力を持たないふりをするんだ。何があっても、何に遭遇しても。人間以上の力を使わないで、人間以上の能力を発揮しないで。」
しかし、それでは悲しみが生まれてしまう可能性もある。
ディンはセスティアでは、凶悪犯罪者の逮捕に協力していたりする、それはディンが能力を行使しているからだ。
それをするな、と言えば簡単かもしれないが、目の前で何かが起こった時に、何も出来ないというのを、許せるのだろうか。
例えば火事が目の前で起きていて、誰かが取り残されていたら。
自分達の力を知られたくなければそれを見逃せ、とディンは言っているのだ。
「……。俺、そんな事出来る自信ないよ……。」
「私もです……。忌避されたとしても、命を……。」
優しさ、それはディンがかつて失った感情だった。
葛藤、それはかつて竜太が経験した出来事だ。
「どっちかを選ばなきゃいけないんだよ、皆は。忌避されてでも誰かを助ける道を選ぶか、それとも人間として普通に生きていく道を選ぶか。」
「お兄ちゃんは、どうしてたのぉ?だって、お兄ちゃんの事、テレビでずっと見てたよ?」
「遠い昔の話だよ、俺が悩んでたのは。俺というより、悠輔が悩んでたんだけどな。」
それはディンの依り代だった頃、まだ誰にも秘密を言っていなかった頃。
結局ばれてしまって、悠輔は一度殺された。
ここにいる子供達がそうなるとは思っていない、そうさせる気はないが、忌避される事は間違いないだろう。
だから、選ばなければならないのだ。
「……。俺は……、俺は、自分の事より、人助けがしてぇ。結局、力持ってるって事に変わりはねぇんだろ?なら、使って助けてやりてぇ。」
「俺も。黙って見過ごすなんて出来ない、見過ごしちゃったら、一生後悔する気がする。」
「私もです。好きで力を持ったわけではありませんが、しかし、持ってしまった以上は。」
「儂もだ……。」
4人は、結局そちらを選択する。
それは、ディンや外園はこの話になった時点で、わかりきっていた。
そちらを選ぶであろう、きっと選んでしまうのであろう、それは。
わかりきっていた事で、だからディンは皆を守る選択をしたのだ。
「皆ならそう言うと思ってたよ。最大限、サポートはさせてもらうから。」
「父ちゃん、皆さんならそう言うって思ってたでしょ?」
「そりゃ、世界守るなんて選択をした子達だからな、わかりきってただろう?だから、皆を俺が守るって決めたんだ。」
人間嫌いなディンにとっても、俊平達は大切な存在だ。
それは、力を持っているからという理由だけではなく、世界を守るという選択をしてくれた、勇気ある子供達だからだ。
「ディンさんが仰るなら、安心なさっても良いかと思いますねぇ。ディンさんは、守ると決めた者は死んでも守る、そんな方ですから。」
外園は、未来を見る事をしなかった。
ディンが守ると決めた、ならばきっと、守り通してみせるのだろうと。
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