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 嘘日記を書き始めてわかったことは、たとえ嘘だとしてもなんらかのインプット――すなわち、日常性活において普段とは違うものを見たり、聞いたりといった刺激があると書きやすいということだろう。

 もちろん、そんな刺激なんてなくたっていくらでも物語は浮かんでくるという人も中にはいるのだろうが、少なくともわたしの場合はこうやって嘘日記を毎日書いているうちにインプットが枯渇してきているのを感じている。

 わたしの生活はというとある程度ルーティンに則ったものになっている。朝起きて学校へと行き、学校では授業に生を出したり、友人との会話に興じたり、そして放課後は大してやることもなく家に帰る。

 もちろん、友人とカラオケやゲームセンターなどで遊んで帰ることもあるにはあるのだが、それも選択肢として多いわけではなく、『今日は〇〇ちゃんとカラオケに行った』の一言で足りる。

 そうなるとなかなか小説のネタになるようなインプットが乏しくなってきて――ふむ、なにを書けばよいだろう――という気持ちになる。

 まあ、とはいえ嘘日記のネタがないということをネタとしてこのように駄文を連ねられているのだからとりあえずいっかという気になったりもする。とはいえ、この手が使えるのはせいぜい一週間に一度ぐらいだろう。え? 多い? いや、それぐらいはやらせてよ。ネタが思いつかないんだよ。

 あとね、帰りが遅くなることもあるではないか。いや、学生で帰宅部でしかもそんなに遊ぶわけではないのにどうして帰りが遅くなるのかと聞かれると大人の事情としか答えるしかないのだけど……あ、わたし大人じゃなかった! 高校生の事情だった! うん、わたし、イマをトキメク女子高校生だから! まあそれはいいとして、帰りが遅くなるときなんかはネタがない上に時間もなくて少し大変だったりもする。

 というかあれよね。他にも毎日短編を書いている人をちらって見たんだけど、凄いわよね。わたし一ヶ月も経っていないのに既に大変さを思い知っているんだけど?

 これ一年とか続けられる人って本当に尊敬するよ。

 あ、そうだ。一週間のうちで書く内容をなんとなく予め決めておいたらある程度は楽だったりするのだろうか。たとえば、月曜日は異世界モノ。火曜日は今日みたいなエッセイ(?)。水曜日は時計の話、みたいな感じで。、まあそれをやるのであればそれぞれの話をちゃんと独立させて書けよって感じではあるかもしれないけど。あと、そう考えると三題噺もお題が決まっているからこそ、ある程度方向性が定まって考えやすいとかいうのも有るのかもしれないね。そうだとすれば辞書を引いて適当な単語を使うのもひとつの手だろう。

 まあ、なんだかんだ言って毎日書けばそれだけ書いた文字数が増えて頑張った感が出るので嬉しい、それだけでも十分書く価値はあるだろう。書くことに慣れもするし。

 さて、つらつらと意味のない――と言えば語弊があるが――を書いているとなんだか眠くなってきてしまった。今日はこの辺りで言ったん筆をおくとしよう。

 では、おやすみなさい。

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