第22話 ユニコーンという馬
「うわ! 」「おっと! 」
私もももちゃんも声をあげた。
ねじれた感じの枝のような物がまっすぐだったり、斜めだったり、途中で切れたりしている。しかも全部が同じ色、白いような、ちょっと透明のような感じだ。
「これが布の世界なの? ももちゃん」
「
私はももちゃんの背中からおりてみると、いびつな形のジャングジムのようで楽しそうだけれど、ももちゃんの大きさでは動くのは難しいと思った。
「どうしよう、ここじゃ、ももちゃんが動けない」
「そうみたいだね、でもそれは心配ないよ、まあ、とう子ちゃんが僕を
「え? わたしがももちゃんを運ぶ? 」
さすがに驚いたけれど
「僕ね、とってもちっちゃくなれるんだ」
「どれぐらい? 」
「まあ見てて、踏みつぶさないでね」とももちゃんは笑いながらそう言うと、私の目の前からふっと消えてしまった。
「え! 」と声をあげて、下を見ると。
「わあ!! すごい!! 陶器のユニコーンだ! 」
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