第10話 夢のような変身
「え! 割れちゃうの! それは大変!! 」
私もそう
でも大きな木を見ると、陶器の葉っぱ
「本当に素敵な姿を見せてくれてありがとう。もう
そう言うと、大きな木はゆっくりすぎるほどに、陶器から本物の木へと変わっていった。つるんとした木の表面は、でこぼこした見なれた木になった。その様子もとても面白くて、私はじっと見ていたけれど、ユニコーンが
「雨が
「うん」空の雲はどこかまだ陶器のような気もするけれど、さっきより
「よかった、
私は
「出来るとは思うんだけれど。昔ね、この世界に悪い人が来た時には陶器の雨が降ったらしいよ」
「そうなんだ・・・」
雨がざーっと強くなり、草も木も、なんだかとてもうれしそうにしているように見えた。でも私は気が付いた。
「あれ、この木の下だけ陶器のままだ」
「きっととう子ちゃんの
「そんな事を考えていてくれるの? 」
「土たちはとっても
私は土さんに、靴が汚れても大丈夫だからと話しかけた。すると、ちょっとだけためらったように、そのままだったけれど、
本当に素敵な変身だった。
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