101号室

@TUKISIMAKEI

エピローグ

1人の男の子が言った。

「行きたくない」

ふと口から漏れた一言の様だった。億劫ではありながら家から出て学校へ向かい、初めのうちは躊躇っていたようだが徐々に初めて会う他の子供たちとコミュケーションを取り始めた。

ある男の子が少年に聞いた。

「何か好きなことある?」

少年は戸惑いながら答えた。

「何も無い」

再び男の子は聞いた

「なんで?」

少年は答えた

「何も知らないから」

男の子は自分のことを話し始めた。

サッカーが好きな事、昆虫を捕まえることも好きな事、家族のこと。

少年は男の子と話してるうちに自分のことを話せるようになった。

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