気づけなかった主役
鈴木結華
気づけなかった主役
灰色の部屋の小さな窓越しに空を眺める。
この小さな部屋に一人いる僕は、あの日に思いを馳せる。
僕はバスや電車などの公共の乗り物が好きだ。
同じ場にいる人々と今後一生出会わない、関わらないかもしれないと思うと不思議な気持ちになる。
あの日いつものようにバスに乗っていた僕は、いつもと違う気持ちを抱いていた。
誰かの人生に一瞬だけ現れる脇役ではなく、
誰かの心に残り続ける主役になりたい。
そして僕はバスに火をつけた。
気づけなかった主役 鈴木結華 @nanamika
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます