第35話 別のダンジョンへ

カツヨリ達のステータスはこうなっている。


 リコ 人族 女 12歳


 Lv 20

 HP 55

 MP 55+36

 力  23

 防御 23+30

 魔力 60+32

 素早さ 22

 運 22


 魔法 風 Lv 5 火 Lv 5 回復 Lv 3


 スキル

<私は魔道士> <MP自動回復小> <MP消費削減中> <並列思考>


 固有スキル

 なし


 リリィ 人族 女 16歳


 Lv  23

 HP 61

 MP 69+2

 力 40

 防御 40+4

 魔力 40+6

 素早さ 35

 運   23

 魔法  風 Lv 3


 スキル

 <投擲Lv 2> <剣技Lv 1>



 カツヨリ 人族 男 16歳


 Lv  23


 HP  330

 MP   260

 力  230

 防御 250

 魔力 230

 素早さ 200

 運 150


 魔法 xxxx


 スキル

<状態異常防止Lv6> <魔法ダメージ削減Lv6> <剣技Lv8> <抜刀技Lv10> <二刀流Lv4> <射撃Lv6> <体術Lv6> <加速Lv4> <HP自動回復小> <魔力操作Lv1>


 固有スキル

 剣神  女神の加護  勇者の影  魅了



 カツヨリ達はギルドマスターの部屋でドリルドから王都での話を聞いた。この国の王様はドリルドの兄で国に伝わる伝承に詳しい。


「まずはヤンギュー国だが、王もその国は知らなかった。青い光についてはおそらく転移の魔道具だろうと言っていたよ」


 転移の魔道具?そんな物があるのか。


「王も話に聞いた事があるだけで現物を見た事はないそうだ。ただ、伝承で青い光に当たり魔王城の入り口に移動したとあるそうだ。魔王城とは勇者カツヨリのパーティーが攻略した魔族の城をいう」


 出てきたぞ魔族。サンディ達エルフの伝承と合ってるね。それでどこから魔王城へ行ったのかはわかってるのかな?


「それはわからないそうだ。ナッツピー合衆国のどこからしいが。王はカツヨリに興味を持った。カツヨリのステータスもだが特にスキル勇者の影にな」


 カツヨリのスキル勇者の影。今のところカツヨリ本人もどんなスキルなのかわかっていない。


「王はカツヨリという名前を持つ者に勇者の影というスキルがある事を偶然とは考えなかった。つまり、何かが起きる前兆と考えた。カツヨリが現れた直後に比較的安全な森に突然現れたBランクの魔物、これも偶然ではないと。王はカツヨリに会いたいそうだ。このダンジョン問題が解決したら王都へ行ってくれないか?」


「王都ですか。行ってみたいと思っていました。この町には俺が得意な剣とか売ってませんし、それに見聞を広めたいので。ただ王様に会うのは畏れ多いというか、いいのかな?」


「王の方が会いたいと言っているのだから問題はないぞ。渡したい物もあるって言ってたしな」


「ドリルドさんは王様の弟なんですよね。この国には貴族とかいないのですか?なんか王族ってもっと偉いというかふんぞりかえってるイメージが」


「ラモス国には貴族はいないよ。ただ王族が優遇されているのは事実だ。王の一族はなんらかの要職についていて政治を行っている。兄弟の中には威張ってるのもいるけどな、特にこれから応援を依頼する国軍の司令官はちょっと癖がある」


 国軍か。国軍の役割って何だろう?


「国軍は基本的は防衛だ。5つの国は元は魔王退治の仲間が作った国だから友好条約を結んでいる。貿易も盛んだ。だが、資源は均一ではないしその時の諸事情で争いになる事もある。他国と争った実績はないが軍がないと万が一の時に一方的に侵略されてしまう。それと今回のような有事に備えているんだ。普段はギルドで対応できる魔物の討伐だが異常発生や何かあれば軍が対応する。この町の自衛団も軍の組織の一部だぞ。給料は町から出ているしな」


 なるほどね。ドリルドの話は続く。


「姉が魔法学校の校長をしているのだがリコに興味を持ってな。学校に入る入らないは別にして会ってみてくれないか。昨日シェリーから聞いたが魔法の才は信じられないほど優れていると言っていたぞ」


 リコは、


「今お兄ちゃんにいわれて魔法の訓練を始めてます。魔法のエキス、なんだっけ」


 エキスで切るとなんかエッチだな、カツヨリは耳元でエキスパートだよ、と教える。


「そのエキスパートの人に聞いてみたい事があります。ぜひお会いしたいです」


 これで決まった。この町の後は王都へ行こう。




 その後ウラヌスが合流し今後のダンジョン攻略の話になった。サンディが頼んだギルドの応援が来るのに1週間以上、国軍はおそらく王が気がきくので準備してるだろうから早馬で要請すれば来るのに2週間で到着するだろうと。指揮はドリルドの兄であるゲーマルクが取る事になるだろう。


「じゃあそれまではやる事は無いですね。ダンジョンになれるのにラキーヌ村近くのダンジョンに行ってみたいのですが」



 カツヨリは空いた時間をラキーヌ村近くのダンジョン攻略に使おうと考えた。レベルアップと訓練の成果を試すのが目的だ。ウラヌスはカツヨリ達の実力を聞いていたので迷わず許可した。もともとギルドはラキーヌ村近くのダンジョン攻略依頼を出していた。何組か冒険者が稼ぎ場にしているが最下層までたどり着けていない。森の件がなければこのダンジョンを本格的に攻略しようと考えていたが、今では優先順位が変わっている。とはいえ放っては置けない。カツヨリ達の申し出はギルドにとっても好都合だった。


 ギルドは王都からの冒険者受け入れ準備で忙しく、今回はシェリーは同行できないそうだ。カツヨリ達はアイテムボックスに食糧を補充しラキーヌ村近くのダンジョンへ向かった。


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