大阪にも原爆が投下されていた

僕は、大阪で産まれたのだが、実は大阪にも原爆が投下されていた。広島に原爆が投下される11日前の、7月26日、朝9:26に模擬原爆という、広島·長崎の原爆よりも破壊力のかなり小さい爆弾が東住吉区の田辺に投下された。その模擬原爆は「パンプキン」と呼ばれた。アメリカが原爆投下の訓練用として開発された大型爆弾である。その模擬原爆「パンプキン」は、長崎に投下された「ファットマン」と同型だったが、中は火薬のみで、広島·長崎の原爆よりも破壊力は小さかった。パンプキンは大阪だけでなく、京都の舞鶴や、神戸等、日本全国50発も投下された。田辺に投下されたパンプキンによる犠牲者は、7名だった。今では、投下された田辺の街角に、石碑が建てられている。その事を知ったのは、今から10年近く前、終戦記念の特集で、大阪にも原爆(模擬原爆)が落とされていた事を初めて知った。

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