第494話 最強の美女転生者の挑戦状Ⅳ
「ジャンヌ・ダルク。19歳で火刑に処されたフランスの救世主。確か神の声が聞こえたんだよな――」
「そうよ。でもこのスキルだと貴方が有利なだけ。とてもじゃないけど、
「違うZ級?」
「そうよ。見てみたいでしょ?」
デアはそう言ってきたが俺は正直見たくない。デアが戦った事があるZ級――。一体誰になるんだ――。
次の瞬間現れたのは、紫色の長い髪色をした女性だった。妖艶な雰囲気を纏っているのは、何も豊満な胸を強調するかのように、胸元が開いた和服を着ているからではない。アスモデウスさんと同様の色気を放ちつつ、龍族というステータスが圧倒的な存在感を演出しているのだ。そして稲妻のようなギザギザの紋様で、宝石のように輝くこの眼。忘れもしないこの天眼に似た眼は冥眼――。
「冥龍オルクス――!?」
俺は思わず声を上げて驚いてしまった。すると、ミクちゃんはステータスが視えなくなっているのだろう。「本当に!?」と俺に問いかけてきた。
「冥龍オルクスって名前で女性の姿をした龍だと思っていたぜ」
「そう。基本的に龍族にオスもメスも無いけど、オルクスに関しては女性の姿をしているわ。最も、私のほうが強いからオルクスの姿を使うメリットは、私でも使えないこの冥眼を使える事よ」
「成程」
冥眼――。
「ゾークと戦っているから冥眼が強力な事は知っているよ」
「そうか。ならば遠慮なく使わせてもらうわ」
オルクスの姿をしたデアは、
まあ、ゾークの時にはステータスが分からなかったけど、今俺は
ただ厄介なのはやはり
俺は
「そんな事もできるの!?」
デアはそう驚きながら
でも問題は何で避けたのかだ。避けるのではなく、未来が視えているのであれば
「貴方思った以上の曲者ね。まさか未来を変えてくるとは思わなかったわ」
「未来を変えた?」
俺がそう言うとデアはさらに驚いていた。
「貴方無意識だったの!?」
「俺は最初避けようとしたけど――」
俺は最初攻撃を避けようとした。避けて再び
「成程。そういう事か。仮説はできた。あとはもう一度立証するだけ。アンタの
「私の
「ああ。そうだ。まあ気にせず戦おうぜ。
俺がそう言うとデアは「いいわ」とクールな表情を見せた。でも
そしてそのチートスキル弱点はこうだ。そもそも
であるならば、俺が避けようとしたした時の未来をデアは視ていたので、俺がデアの背後に回った時に、
これが何を意味するか。
俺はそう考えると思わず苦笑していた。早く
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます