第487話 カルベリアツリーのダンジョン最後の挑戦Ⅱ
S級だからかだろうか。相手が魔王だろうが龍だろうがあまりにも攻撃が遅すぎる。
「くそっ――!」
「当たらない」
俺は二人の攻撃をひたすら避けていた。
「喰らえ」
「
俺がそう言って
と言うのも、俺がそう唱えてただけで魚雷でも放ったかのような大爆発と衝撃を起こしていたからだ。今となっては大してMPも消費しないのにこの威力。
案の定、
「どうだ? 手も足も出せないか?」
俺の問いにニッと笑みを浮かべるだけで挑発には乗らず、二人はその場から姿を消した。とは言っても俺には視えている。
「馬鹿な!」
「二人がかりだぞ!?」
「人数と力が比例すると思っているのか? 甘いな」
俺は
俺が目一杯の力を入れて二人の攻撃を振り払うと、
二人がたじろいでいる間に、俺は
まさに苦痛で表情が歪むとはこの事だな。
俺は後ろへ回り込み、
「一体どうなっているんだ?」
「読み取ったようだな」
が――そういう話ではない。俺が奪った
それに驚くべき情報はこの少女はオリジナルの人間という事だった。
「無理ですよね~」
俺、魔族じゃないもん。そりゃ無理だわ。魔族系統に関するスキルは悉くアウトだな~。でもまだ一人獲物がいる。
俺はそう思い、
「遅い」
俺は後ろへ回り込み、まずは
早速入ってきたその少女の名前だ。その少女の名前はデア。人間だけど、このカルベリアツリーのダンジョン唯一のオリジナル。人間、龍族、魔族、
因みにベルゼビュートは太古の昔にいた魔王らしい。その旧魔王ベルゼビュートの再現したのがこの弱いベルゼビュート。オリジナルはZ級のようだ。と、言うより魔王ベリアルより強かったらしい。今では誰がベルゼビュートのユニークスキルを有しているか知らない。そもそも死んだら必ず別の生命にユニークスキルが宿るかどうかも分かっていないけど。
そしてこの
「やっぱり俺は龍との相性はいいみたいだな。天眼を以前GETできたのは龍族が覚えるスキルの適性はあるみたいだからな」
俺は
まずはパッシブスキルだ。前提として永遠とは時間を意味する言葉でもある。
例えば俺のこのスキル
それに他にもある。
と、まあいくつかのスキルを習得した俺は――。
「成程。俺は無敵になった訳だ」
完全無欠とはこの事だな。
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