第326話 ミクの奮闘Ⅲ
「私の事をコケにしてくれた分存分に可愛がってやるぞ小娘。なかなかの上玉だ」
そう言って飛び出して来たのは、エロい目をした悪魔の
すると偽物の
その隙に本物を含めた2人の
「
私は両手を大きく広げながらそう唱えた。すると、3人の
「いったあああ!」
また喰らうんかい。さらにもう一太刀浴びせようとした時に、左方向から殺気を感じた。どっちの
魔石の力で強化されている力なのかな? 鍔迫り合いが今にも負けそうだ――!
「ナイスだ」
頭上からそう声がした。
「しまっ――」
私がそう声を漏らしたときに、「
私は痛みに堪えながら体を起こそうとした時だった。
「喰らえ
今度は何と! 3人が一斉に
「
私が膝をついている場所を中心に魔法陣が描かれて、それを目印に光が私を包み込む。すると、3人の
「流石だな。これほど熟練度が高い
「
「ああそうだ。しかし、小娘は息一つ切れしていない。相当使い慣れているのだろう」
と、何故か分からないけど感心されていた。一方、1人の
「油断するなよ?」
と、悪魔の
右を振り向くと、
「なにぃぃぃ!?」
そのリアクションを見て私は思わずニマ~と笑みを浮かべてしまった。多分鏡で見たら凄い顔をしていると思う。
この
「
私の掌から極大で美しく輝く光が放たれた。
「――あれ?」
私がそう声を漏らすと、悪魔の
「さっきのは演技だ。
と、指を指しながら涙目になって嘲笑されていた。久々に凄くムカつく。
「よそ見をしている暇はないぞ」
そう後ろから声がした。
「
そう言って放たれたのは波のような形で襲い掛かってくる雷の攻撃――。雷のスキルを持つ人間や魔物が割と少ないので、この
私がカルベリアツリーのダンジョンで見た
間に合わない――。
私は咄嗟に
「クッ――」
数か所当たったことにより、体に雷の痛みがビリビリと駆け巡った。同時に「隙あり!」という声と共に、背中に強烈な痛みが走った。
瞬時に硬質化の
私は何とか踏みとどまった。すると
「降参してもよいのだぞ?」
「そうだ。このスキルの前ではどれだけの達人だろうと子供同然だ――」
「私の力が
口調は全員合っている。だから私は誰が誰だか全く分からなかった。
「さあて本格的に悪戯を開始するぞ」
と、舌なめずりをしているのが1人いたので、これは確実に悪魔の
私は息を切らしながらも極力見られないように、
「
「やっぱりバレてた?」
「お互いに鑑定士Ⅵなのだ。当たり前だろう」
そう言って
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