第19話 カルベリアツリーのダンジョンⅡ
私達はダンジョンに潜り込んだものの、ダンジョンで魔物と戦っているという気がしなかった。理由としては、ナリユキさんが強すぎるからだ。
ランベリオンさんの事が久しぶりに魔物だったっことを思い出した。そのくらいナリユキさんをイジメていた。で――今は――。
名前:ナリユキ・タテワキ
性別:♂
種族:人族
称号:神の仔
勲章:なし
MP:8,000
パッシブスキル:駆ける者Ⅲ、鑑定士Ⅲ、物理攻撃無効Ⅲ、狙撃手Ⅳ、熱無効Ⅱ、熱変動耐性Ⅱ、斬撃無効Ⅱ、自動回復Ⅱ
アクティブスキル:
ユニークスキル:
アルティメットスキル:なし
と、このように、何回も
名前:ランベリオン・カーネル
性別:♂
種族:竜族
称号:
勲章:☆☆☆
MP:15,000,000
パッシブスキル:鑑定士Ⅴ、熱無効Ⅴ、熱変動耐性Ⅴ、硬質化Ⅴ
アクティブスキル:
ユニークスキル:
アルティメットスキル:
ランベリオンさんのアルティメットスキル、
まあ、私もあれから大分強くなったけど。どうやらモトリーナの村でランベリオンさんの尻尾を切断できたことが異常だったらしい。戦闘経験を積むことで、絶対切断というパッシブスキルが身についた。硬質化のスキルを持っている魔物や人でも、切断することは可能らしい。斬り方とかにもよるんだけどね。
「ミクちゃん、次で100層だ! 気合を入れていこう!」
「ですね!」
私達はもう100層に辿り着いていた。ランベリオンさんは問題なく突破できると言っていたけど大丈夫だろうか。100層目の扉が開かれた――。
「久しぶりの客人だな――ぬぬぬぬ――ら、ランベリオン! 何故貴様が人間と共に行動しておるのだ!」
いや、緊張感なくなったよね。完全に――。この100層目のミノタウロスの魔物。めちゃくちゃランベリオンさんにビビっている。その巨大な体でビビりって――。ほら、ナリユキさん、凄いジト目している。
「いや、我の友人なのだが? それより、久しぶりだなクトゥール。このダンジョンに引き籠ってばかりだと暇だろうに」
「暇ではないわ! 本などを読んだりして価値観を深めておるのだ! どうだ偉いだろ」
「お前が読んでいるのって本じゃなくて漫画だろ?」
漫画ですと!? 何故そんなものが異世界にあるの? これもまた転生者のお土産か何かなのかな?
「う、うるさい! それよりそこの二人は俺様と戦うんだよな? ランベリオンよ、貴様まで手は出さんだろうな?」
「出さんわ。というか、男の方は我より強いぞ?」
「そんな馬鹿な冗談はよせ。会わない間にジョークの質が落ちたな。ワイバーンジョークも地に堕ちたものだ」
と、ミノタウロスのクトゥールは高笑いしている。何だろう、早く倒したい。まあ、まずは鑑定だね。
名前:クトゥール
性別:♂
種族:牛魔族
称号:牛魔の番人
勲章:なし
MP:30,000
パッシブスキル:駆ける者Ⅲ、物理攻撃無効Ⅲ、痛覚無効Ⅲ
アクティブスキル:
ユニークスキル:なし
アルティメットスキル:
残念な魔物だ。私達の強さが分からないのか。鑑定士のスキルを持っていないと絶対に不便よね。でもまあ、普通の人ならこのボスで苦戦しそうだ。決して弱くはない。B級の魔物ってところかな?
「さあ、俺様の仲間達よ! 奴等を蹂躙するのだ!」
仲間のお出ましだね。クトゥールより小さいミノタウロスがいっぱい出てきた。て、言っても私なんかより全然大きい。2.0m程はあるのかな?
でも雑魚には変わりない。
「は? 俺様の仲間が、
「お前の相手は俺だ」
「は?」
ナリユキさんの方を、遠慮なくロケットランチャーを放っていた。いや、もう本当になんでもありだ。でもクトゥールには痛覚無効のスキルがある。
「ぐぬぬぬぬ。つまらん煙だな。あれ?」
気付いたようだ。クトゥールは戦斧を持っているけど、さっきのロケットランチャーで腕を吹き飛ばしていた。まあ、驚くのも無理は無いか。とりあえず先制攻撃だ。
「ぬ?」
狙うのは目! 私はレイピアでクトゥールの目を貫いた。クトゥールは痛みは感じないものの、見えない! と言って叫んでいる。ごめんね。でも駆ける者Ⅲは厄介だから、先手を打つね。
「さあまだまだ行くぜ!」
ナリユキさんはそう言って再びロケットランチャーを放った。まあ狙撃手のスキルがあるから外れることは無いんだけど、冷静に考えたらめちゃくちゃセコいスキルだよね。あ、ナリユキさんがこっちを見てきた。うんって頷くとナリユキさんは、ロケットランチャーを消して、ショットガンに変えた。
私も用意はできている。回転乱舞と、流星突きの準備だ。
ナリユキさんは戦斧を持たない片腕のクトゥールの頭にショットガンを放った。当然、出血はいっぱいしていて、顔は変形している。
そして、その後に、私は回転乱舞でクトゥールの体をズタズタに切り裂く。そして、自分でも毎回信じられないんだけど、流星突きと名前の通り、もの凄い速さの突きを30回行うと、クトゥールの体はミンチの如く、バラバラになってしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます