第7話 スキル【×××】
「スキル発動『
『
────何……?
その一連の動きを見た『
明らかに今までには無かった動き。
しかし、その動きには何処か
一連の動作を『
────此奴、俺の動きをコピーしたのか。
感覚的に感じた自身と全く同じスピードと身体の往なし方。あまりにも全てが自身と似過ぎていた。
「雑種風情がコピーまでするとは、思い上がりもここまで来れば清々しい物だな」
「えっ?もうバレたの?速くない?今までの敵で初めてだよ、一発で見抜かれたの」
『
────今までのスピードをコピーされたのなら、そのスピードを
『
それは第一の転生者を殺した世界で見せた城へ突っ込む際に見せた俊足、否、躍動の構えであった。
あの時と同じ様に脚に多少の魔力を込めて、視線の矛先を転生者の元へ向ける。
少なくとも、この時点では『
転生者があるスキルを使うまでは────
『
それと同時に多少の魔力が脚に込められている事にも。
転生者は薄笑みを浮かべ、ゆっくりと向かってくる男に右手を
そして、同時にある言葉を口にする。
「スキル発動『
実にわかりやすく、単純。故に一番厄介と言っても過言ではない神から与えられたスキル。
転生者の言葉が言い終わると同時に転生者と『
『
彼は本能的に今ここで止まれば戦況的に不利な状況になると理解したのだ。故に再度光の向こうにいる男に駆け出す。
しかし、己の身体が走る事を始めた瞬間にそれを越すかの様に違和感が走り抜けた。
────脚に、魔力が回らないだと……?
嫌な予感が的中してしまった。
『
光が消えていくうちに再度二人は
『
例えるなら愉悦、満悦、快感、悦楽 、恍惚、忘我、エクスタシー、法悦。
その全てが当てはまるかのような圧倒的な喜びを顔で体現していた。
「貴様、模倣では飽き足らずに盗みを働くか」
忌々しげに『
ただただ、愉悦に浸かっている転生者にその言葉は届くはずも無い。
「ハハッ、凄いな。こんな歪な魔力は……魔王にも匹敵するんじゃないか?いやはや……」
男は己の脚を見つめながら感嘆の言葉を漏らし続けている。
そして、ふとした時に『
「第二ラウンド、かな?」
転生者の満悦な表情は消える事なく、その態度のまま男へ戦闘開始の言葉を投げる。
「神も厄介な力を与えた物だ」
『
しかし、その力は圧倒的に────
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