第70話 二人目の女友達との日常も帰ってくる

 夏が終わり、秋。


 二年生の秋ともなれば、高校生活も折り返し。

 いや、三年生に上がったら受験勉強が始まってしまう。


 高校生活を楽しめるのは、もうあと半年と言ってもいい。


 とはいえ、湊寿也は生来のインドア派。

 高校に入ってから、陽キャのような遊びも経験したとはいえ、生まれ持った陰体質は変えようがない。


「ああーっ、くそっ! 戦犯やらかしたー! すまん!」


 湊は思わず叫んで、その場にごろんと転がった。


「い、いえ、大丈夫ですよ。私もその前にやられてましたし……」

「おいおい、湊。真っ先にやられたあたしをディスってんの?」


 その湊の左右にいるのは、制服姿の葉月葵と――瀬里奈せりな瑠伽るか


 というより、ここは瀬里奈瑠伽の自宅、彼女の部屋だ。


「いや、二人はなにも問題なかっただろ」


 瀬里奈の部屋には三台のPCがある。

 メインのデスクトップPC、サブのデスクトップ、それにノートPC。


 それぞれのPCを使って、三人でバトロワFPS“レジェンディス”を遊んでいたのだ。


「マジすまん。俺、立て直せるチャンスあったのに、しくじったよなー」


「そんなこと……きゃっ」


 湊は寝転がったまま、正座している瀬里奈の尻をスカート越しに撫でる。

 小ぶりで柔らかい尻は厚い布地越しでも、最高の感触だ。


「んんっ♡ 急にお尻……やんっ♡ い、いいですけど……」

「こらこら、瑠伽。そうやってあんたが甘やかすから、湊がつけあがって――あんっ、♡ こっちはスカートめくってくんの?」


 湊は逆側でぺたんと女の子座りをしている葉月のスカートをめくり、黒パンツをあらわにする。

 ぷりんと柔らかそうなお尻に、色っぽい黒パンツ。


 瀬里奈の尻を撫でながら、同時に葉月のパンツも眺める。

 清楚系とギャル系の頂点に立つ二人の尻を同時に楽しめるのは、湊だけの特権だ。


「尻とパンツでも楽しまないと、やってられない……」

「す、好きにすればいいけど……あんっ♡ あたしらのお尻とパンツで落ち着くわけ?」


「むしろ興奮するけどな。ちょっとがっかり来てるから、ちょうどいいだろ」

「なにがちょうど……こ、こらっ、パンツ引っ張るな♡」


 湊は葉月のパンツを軽くつまんで引っ張り、尻をもっとよく見えるようにする。

 瀬里奈のほうが肌は白いが、葉月も色白で美味しそうな尻をしている。


「はぁ……そろそろ次ラウンド行くか?」

「そ、そんだけ楽しめば充分でしょうね。もー、こいつは♡」


 湊が身体を起こすと、ちゅっと葉月がキスしてくる。


「もっと楽しんでくれてもよかったんですけど……ちゅ♡」


 逆側から、瀬里奈もキスしてくる。

 湊は交互に二人の唇を味わい――


 それから、いつものように三人で舌を伸ばして互いに絡め合う。

 ちゅるちゅるくちゅくちゅと、三枚の舌が絡み、湊はときどき葉月と瀬里奈の舌をそれぞれ吸い――


 二人の美少女の細い腰を抱き、身体をくっつけて。

 GカップとDカップのおっぱいが押しつけられる感触も楽しむ。


「ふぅ……いや、せっかく三人で遊んでるんだしな。今日はゲームを楽しもう」


「そ、そうそう……あたしもやっと、少し立ち回り覚えてきたし」


 葉月は、ずりずりと自分のGカップおっぱいを湊の腕にこすりつけながら言う。


「え、ええ、葵さん、ダメージ量も増えてきましたし、成長してますよね」


 瀬里奈も湊の太ももに自分の股間を押しつけ、こすりながら笑っている。


 二人の美少女の身体を味わいながら、大好きなゲームも楽しむ――

 これほど贅沢な時間があるだろうか……。


「まあ、葉月がレジェやりたいって言い出したときは何事かと思ったけどな」


「だって、これから三人の時間も増えるでしょ? 湊と瑠伽が好きなゲームもやっとこうかなと思って」


 そう、葉月がレジェンディスを遊びたいと言い出したのだ。


 葉月は湊と真逆のアウトドア派だが――

 ファンタジースレイヤーを長く遊んで、ゲームにも興味が出てきたらしい。


「でも、まだまだだね。いっちゃん快適に遊べるデスクトップ使わせてもらってんのに」

「そりゃ、猛者も多いゲームだからしゃーねぇよ」


 メインのデスクトップを葉月、サブのデスクトップを湊、一番画面が小さくマシンパワーも弱いノートを瀬里奈が使っている。


「そうですね……強い方多いですよね」


 最弱のノートPCを使っていても、三人の中では瀬里奈が一番強い。


「次は葵さんがオーダー出してみますか? リーダーやるのもいい練習になりますよ」

「えっ、マジで! どうしようかなあ?」


 葉月はまんざらでもなさそうだ。

 学校では陽キャの女王なので、リーダーには慣れているはず。


「あ、次のラウンド行く前に。ちょっとおっぱいも見ときたいな」

「またぁ? 家に来てすぐに、たっぷり見たじゃん♡」


 葉月は、ニヤニヤと笑っている。


 今さらだが、瀬里奈家には両親も不在で、家政婦さんも今日は来ていない。

 家には湊たち三人きりだ。


 家に着いて、いきなりゲームを始めたわけではなくその前に。

 もちろん、の時間はあった。


「何回でも見たいんだって」

「わかってるけどさぁ♡ もうー……ほら♡」

「わ、私のも……葵さんと並べるの、恥ずかしいんですけど♡」


 葉月と瀬里奈は、ブレザーを脱ぎ、白ブラウスの前をはだけた。


 湊はすぐに手を伸ばし、葉月の黒ブラジャーを下にズラしてぷるんっ♡と弾むようにおっぱいを露出させて。


 瀬里奈の白ブラジャーは上にズラして、ぷりりんっ♡とおっぱいをあらわにさせる。


「あー……レジェの次のラウンドに行く前に、こっちで三ラウンド目、行きたくなってきた」

「レジェ始める前に、私と二回……葵さんは一回、胸で一回でしたっけ……んんっ♡」

「そうか、正確には五ラウンド目になるのか」


「胸だけだとちょっと物足りなかったから、あたしのほうが少ないよね。あんっ♡」

「すみません、私のほうが一回多くて……んっ♡」


「ま、まあ、あたしは……いっぺん家に寄ったときに二回ヤらせてあげたからね。今度は瑠伽に多めにヤらせてあげないと」

「あれ、でもだったら私のほうが一回少ないですね……じゃあ……?」


「あ、ああ。だったら、今度は瀬里奈が先だな」

「はい♡」


 瀬里奈は嬉しそうに、こくりと頷く。


「私は先に二回、三回でもいいですよ……やぁんっ♡」


 湊は瀬里奈の膝丈スカートに手を伸ばし――彼女が甘い声を上げる。


「おいおい、瑠伽。先に三回は多すぎでしょ。順番順番」

「す、すみません。でも、湊くんが全快するまでは、なかなか回数を増やしづらかったですから、つい……」


「まあなあ、俺が病院通いしてた間は一日に三回くらいがリミットだったもんなあ」

「ばーか、一人三回じゃん。あたしと瑠伽で合わせて六回七回くらいはフツーにヤってたじゃん♡」

「そうだっけ?」


 湊は寝転んでいる二人にのしかかるようにして、交互にキスしていく。


「んっ、んんっ……♡」

「湊くんっ……んっ、ちゅっ♡」


「ま、まあ、瑠伽に先は譲るよ。でも、瑠伽でいいけど、あたしとちゅーして、おっぱいくらいは吸ってよ?♡」

「言われなくてもそうするって」


 湊は、ちゅっと葉月にキスをする。


「私とキスもしてくださいね?♡ おっぱいも好きなだけどうぞ♡」

「瀬里奈に遠慮したことないだろ?」

「そうでしたね。ちゅ♡」


 湊は、今度は瀬里奈とキスして激しく舌を絡め合いながら――


 葉月には悪いが、先に二回ほど瀬里奈にヤらせてもらおうと心に決める。

 なんだかんだで、瀬里奈の家に来られる機会は少ない。


 せっかく瀬里奈の家、瀬里奈の自室でヤらせてもらえるのだから。

 少しくらい、この黒髪清楚な美少女を多めに楽しんでもいいだろう。


「あたしたちも遠慮しないけどね。今日はあいつ、来られないけど、あいつの分まで楽しんじゃうから♡」

「そ、そうですね。では、私も葵さんも一人七回くらいは――あっ」


 瀬里奈が急に、勢いよく立ち上がった。

 ふわっ、と膝丈スカートが舞い、下から見上げた湊の目に白いパンチラが映った。


 何度となく見てきた瀬里奈のパンツでも、自然なパンチラで見るのは興奮度が違う。


「おお、今のパンチラ、よかったなあ」

「きゃっ、見えてました? は、恥ずかしいです……♡」


 瀬里奈は、かぁぁっと顔を真っ赤にする。

 パンツくらいは、数え切れないほど見られているのに。


「そ、そうではなくて。忘れるところでした。昨日、できたんですよ」

「なにがだ?」


 瀬里奈は部屋の隅に歩いて行った。

 そこには、青い布をかけられたタテヨコ50センチほどのなにかが置かれている。


 湊も気づいてはいたが、瀬里奈のプライベートな物かもとなにも訊かなかった。

 初めてのときにくぱぁと広げて、“証”を確認した相手であっても、多少の遠慮くらいはするのだ。


「これもPCなんですよ」


 瀬里奈が布を外すと、確かにそこにはデスクトップPCがあった。

 白いケースで、サイドのアクリルパネル越しに中身も見えた。

 大型のグラボが載った、いかにもハイスペックそうなPCだ。


「あれ、瑠伽。またPC組んだの?」

「いえ、これは私のではなくて、頼まれていたものです」

「あ、そっか。前に言ってたね」


「ええ、湊くん。申し訳ないですけど、これ一緒に持って行ってくれますか?」

「誰んとこ――って、ああ、そうか」


「はい」


 瀬里奈はこくりと頷く。


「私も仲良くなりたかったので、お願いされてちょうどよかったです」


 瀬里奈は、にっこりと笑って――


「あの人は今日は来られませんでしたけど、これから私と葵さん、それにあの人の三人で――湊くんにヤらせてあげるんですから♡」

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