第59話 二人目の女友達は真実を聞いてくれる

 湊は瀬里奈を連れて、自宅マンションに戻ってきた。

 すぐ上のフロアにまだ葉月もいるかもしれないが――


「んっ……!♡」


 湊は瀬里奈を連れて自室に入ると、まず唇を重ねた。

 瀬里奈も抵抗せずに、湊の唇を受け入れる。


「んんっ、んっ……んむむ……んっ、んんーっ、んっ♡」


 瀬里奈の唇を丸ごと口に含むようにしてしゃぶり、舌を差し込んで口内をかき回し、さらに互いの舌を絡め合って。


 また、トロトロに柔らかい唇を挟むようにして味わい、瀬里奈のほうから差し出してきた舌もちゅーちゅーと吸う。


「……ふぅ」


「ど、どうしたんですか? ゲームで遊ぶのでは……?」


 瀬里奈は顔を真っ赤にして、動揺している。


 これまで数え切れないほど身体を重ねて、キスなどはもっと数え切れないというのに、未だに恥ずかしがってくれる。


「とりあえず瀬里奈の唇、味わいたくて。ダメだったか?」

「い、いいえ、私の身体に、湊くんが唇をつけてはいけないところなんてありませんよ?」


 魅力的すぎる台詞だが、まったくの事実だった。

 瀬里奈の身体で、湊が唇で触れていない部分など存在しないだろう。


「そういえば、葵さんからメッセージが来てました。今夜は湊くんのお父さんがいないのに、ウチに来ないって怒ってましたよ?」

「うっ……じ、実は……」


 湊は穂波麦に呼び出されたことを説明する。

 そのあと、泉サラのオフィスに行ったことも。


 一応、たった20回とはいえヤらせてもらったことは伏せておく。

 特に、泉とは6回しかヤれなかったショックはまだ大きい。


 瀬里奈もクラスメイトである穂波、泉のことはもちろん知っている。


「そうだったんですか……あのお二人がゲーマーだというのは聞いたことがありました。まさか、泉さんがゲームをつくっているとは思いませんでしたが……あんっ♡」

「だよな、あんまり人には言ってないらしい。瀬里奈には言っていいって許可はもらってるよ。あ、おっぱいも見せてくれ」


「は、はい……見るだけじゃなくて、どうぞお好きに……♡」


 瀬里奈はオフホワイトのニットを脱ぎ、白ブラウスの前を開けて――


「うーん、今日も瀬里奈の乳首はピンクで可愛いな」

「きゃっ♡」


 湊は白いブラジャーを引っ張るようにして、乳首を覗く。

 普通にブラをズラしておっぱいをあらわにしてもいいが、こうして乳首をチラ見するのも興奮する。


 瀬里奈の胸もじっくり楽しませてもらって――

 湊はそこでようやく、一息つく。


「ふぅ……瀬里奈の黒髪も癒やされるなあ」

「そ、そうですか? 別になにもしてない、ただの髪ですけど……」


 湊は瀬里奈の身体を心行くまで味わわせてもらうと。

 彼女を抱き寄せ、ツヤツヤの長い黒髪を撫でる。

 ふわっと良い香りがする黒髪だけでも、興奮してしまうくらいだ。


「って、そうじゃない。ゲームをやるんだった」

「そ、そうですよね」


 つい、瀬里奈と会った途端に、彼女とキスしておっぱいをしゃぶりまくりたくなって、我を忘れてしまった。


 恐るべきは、瀬里奈の細くて甘い身体の魅力だ。


「え、えーと、PCでやるんだったな。インストするんじゃなくて、ディスク内のフォルダを丸ごとストレージにコピーしろとか」

「なるほど、では私がやりますね。んっ♡」


 ちゅっ♡と湊にキスしてから、瀬里奈がベッドから下りる。


 湊が部屋のテーブルに置いていたディスクを持ち上げ、デスクトップPCを立ち上げて、操作を始める。


「データ、DVDに入るギリギリのサイズですね」

「まだゲームのごく一部だから、なんとかDVDに収まったとか言ってたな」


 データのコピーが終わり、瀬里奈はマウスを操作してゲームを立ち上げた。

 昨夜、泉のオフィスで遊んだゲームのタイトル画面が表示される。


「これ、私が遊ばせてもらっていいんですか?」

「瀬里奈はゲーム上手いからな。そういう人にも遊んでほしいらしい」

「私なんてたいしたことはないですけど……テストプレイということですね。わかりました」


 瀬里奈は楽しげに頷いて、キーボードとマウスで操作を始める。


 湊はその隣に座る。

 ちらりと横を見ると、瀬里奈はブラウスの前ははだけたままで、ギリギリで乳首が隠れている。


「…………」

「もうっ、まだ見たいんですか?♡」


 湊は、指先でブラウスの前を軽く引っ張り、また乳首を覗く。

 ブラジャーは既に下にズラされているので、それだけで可愛いピンク乳首があらわになる。


「あ、悪い。ゲームの邪魔だよな」

「いいですよ。膝枕もどうですか?♡」


「本当に瀬里奈は俺を甘やかしてくるよなあ……」

「お友達に優しくするのは普通のことですよ。きゃっ、膝枕なら、スカートめくらなくてもいいですよね♡」


 湊は瀬里奈の隣で寝転がり、ぺろりとスカートをめくった。


 意外とプリーツのスカートは重さがあるが、これをめくるだけで清楚でエロい白パンツが好きなだけ見られるのだ。

 鉄のように重くても、めくるだろう。


 湊は、ゲームを始めている瀬里奈のスカートの中をじろじろ眺め、白いすべすべの太ももに舌を這わせる。


「あん♡ し、舌がくすぐったいです♡」

「……とか言いながら、普通にゲーム進めてんな」


 湊がちらっと液晶モニターを見ると、瀬里奈がトントンと調子よくゲームを進めていた。

 特に操作方法も説明してなかったが、すぐにコツを呑み込んだらしい。


「マジで上手いな……うわっ、そこ俺がめっちゃ詰まったところ! サクッとクリアしてる!」

「んん♡ ま、まぐれですよ……♡」


 湊は身体を起こして、また瀬里奈の胸に触れている。

 繊細な操作が要求されるところも、瀬里奈はまるでミスらない。


「面白いですね、このゲーム。少し難しいですけど、イージーとノーマルで難易度分けるだけでそこは解決するでしょうし……あんっ♡ ほっぺた、ぺろぺろされると……ああっ♡」


 湊は瀬里奈の白ブラウスに手を突っ込んでDカップに触れて。


「んんっ♡ キスされたら前が見えないですよ……きゃっ、危なかったです♡」

「キスで前が見えなくても敵を倒してるじゃん……もう俺をとっくに追い抜いてるし」


 湊に身体をイジり回されていても、瀬里奈は湊よりはるかに上手い。


「瀬里奈のプレイを泉に見せたら、難易度上げるとか言い出すんじゃねぇ?」

「一応、画面録画もしてますが、泉さんにお渡ししますか?」

「気の利くヤツだよなあ、瀬里奈は。ああ、クラウドの共有フォルダにも入れるから、あとで送っておこう」


 きっと泉は大喜びするだろう。

 可愛い陰キャのスタッフたちも。

 早くスタッフたちにも会って、ヤらせてもらえるか確認したいところだ。


「それで……湊くん?」

「ん?」

「ゲームのことだけで私のところに来たんじゃないですよね。どうかされたんですか?」

「…………」


 さすがに瀬里奈は鋭い。

 ぼーっとした天然に見えても、明晰な頭脳を駆使して相手の心を見抜いてくる。


「このままじゃいけないと思うんだよ」

「え……」

「瀬里奈も葉月も、茜も朝日奈姉妹もヤらせてくれるのに、全然ヤれない。さっきだって――」

「あ、焦ることはないと思います。私は、私たちは湊くんにさせてあげる日をゆっくり待ちますよ?」

「ありがとうな。まあ、俺は今の状況を放置しておきたくないんだよ」


 穂波とヤれて、やっと復活したかと思えば。

 泉とはたった6回という、中途半端な復活に終わっている。


「どうやって解決するんですか?」

「俺、前に葉月に訊かれたことあるんだよ」

「え?」

「もし誰かと付き合うなら誰を選ぶか――みたいな」

「葵さん、直球で訊きますね……」


 瀬里奈はゲームを止めることなく、難所も軽々とクリアしている。


「“瀬里奈”って答えた」

「えっ!?」


 珍しく、瀬里奈が大声を張り上げた。

 さすがに手元が狂ったのか、なんでもないところで敵の攻撃をまともにくらってしまう。


「あー、調子よく来てたのに。もったいないな」

「そ、それどころじゃ……ど、どういうことですか、私って」


 瀬里奈は目を丸くして、あたふたと慌てている。


「女の子として好きっていうのは、憧れってことなんだよな。瀬里奈は――そうだな、俺にとって憧れの女子なんだよ」

「そ、そんな、私はそれほどのものでは……」


 黒髪で清楚、性格は慎ましくて優しく、湊をあまりにも甘やかしてくれる。

 思えば、最初に着けずにそのまま自由にヤらせてくれるようになったのも、瀬里奈だった。


「でも、葉月はあくまで友達なんだよな。憧れとかじゃなくて」

「……私、喜んでいいのか、寂しくなればいいのか、わかりません……」


「悪い、混乱させたかな。でも、俺は梓にヤらせてもらえなくて、それがショックで、瀬里奈たちともヤれなくなった」

「は、はい……」


「だから、原点に戻ろうと思う。好きな女子でもない、だけど最初の女友達の葉月に頼み込んで――ヤらせてもらうことにする」

「えっ? 葵さんはお願いしなくても、その……好きにさせてくれるのでは……?」


「頼んでヤらせてもらうんだよ。甘えずに、必死になって。俺はあくまで、女友達に頼んでヤらせてもらう立場だってことを忘れないように」


「……正直、私にはよくわかりませんけど」

「だろうな、俺も自分でなに言ってるのか」


 湊は、思わず笑ってしまう。


「でも、そうしてみようと思う。その前に――瀬里奈と葉月は違うってことを確認するために瀬里奈に会いに来たんだ」

「確認は……できたんですか?」


「わからん。でも、瀬里奈に話して、決意も固まったかな。葉月と向き合って、必死に頼んでヤらせてもらう」

「そ、そうなんですか……ええ、湊くんが決めたのならいいと思います……」


 瀬里奈は湊の肩に手を置いて、ちゅっとキスしてくる。


「実は、憧れてるって言われて……ドキッとしました。嬉しかったです」

「ああ、今さら恥ずかしくなってきたが」

「ダメですよ、忘れてあげませんから♡」


 瀬里奈は笑って、ちゅっ♡ちゅっ♡と続けてキスしてくれる。


「もし……もしも上手くいかなくても、私もいますからね? 最後までデキなくても、私の身体はいつでも好きにしてくれていいんですからね?」

「ああ、このおっぱいもパンツも俺のものだからな」

「はい……私の胸も下着も、湊くんにしかお見せしませんから♡」


 瀬里奈は白ブラウスの前を大きく開き、みずからスカートをめくってくる。


 もう少し、瀬里奈の身体をもう一度味わってから。


 それから――



 二時間後、湊は自宅マンションを出た。

 既に、瀬里奈は先に登校している。


 結局、瀬里奈は泉のゲームをテスト部分は完全にクリアしてしまった。

 知ってはいたが、恐るべき腕前だった。

 ゲームの録画データは、泉の共有フォルダに送信済みだ。


「……おっ」


 マンションを出て歩き出したところで、その泉からメッセージが届いた。

 録画データを観て、驚いている内容だった。


『実はアタシ、今日はムギムギと学校サボってんだよね! まだ興奮してて、学校どころじゃないから! セリセリのプレイで余計に興奮してきた!』


『今、お家だよぉ。いいもの見せたげるぅ♡』


 と、泉に続いて穂波からもメッセージが着信する。

 写真が添付されていて――


 制服を半脱ぎにして、下着を見せている穂波と泉が床に寝転がっている姿の自撮りだった。


「…………」


 湊は、ごくりと唾を呑み込む。


 これから葉月に会いに行くつもりだったが――


「ちょっと、泉と穂波にヤらせてもらってこよう」


 メッセージを送ると、二人のギャル美少女たちからは「今すぐ!」「ハリー!」とがっついた返事が来た。


 さっきの瀬里奈のおっぱいとパンツのおかげで、“再装填”は済んでいる。

 昨夜できなかった、泉との7回目をまずは楽しんで――


 そこで回数をリセット、ギャル美少女たちの白い肌と褐色の肌、GカップとEカップをあらためて味わうことに決めた。

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