第54話 ギャルな女友達は優しい
湊が頼み込んで初めてをもらった女友達は五人。
「知ってはいたけどぉ、けっこう血ぃ出るんだねぇ……」
穂波はしみじみと言って、血が落ちている床を撫でた。
穂波は床の上に正座している。
白ブラウスの下にエロすぎる黒パンツをはいただけの格好だ。
その白ブラウスも前をはだけ、Eカップのおっぱいが半分以上あらわになり、やや大きめの乳輪もあらわになっている。
「悪かったな、痛かっただろ?」
「う、うん……けど、だいぶほぐしてもらってからだったからぁ……」
穂波は顔を真っ赤にして、照れている。
初めての証の赤い痕はベッドのシーツではなく床にこぼれてしまった。
湊はすぐに拭こうとしたのだが――
「やっぱ、すぐに拭かないと固まるな」
「で、でもぉ……あんなすんごいの、途中でやめられたら困るしぃ」
そういうわけで、穂波が続けてほしいというので、結局最後まで――
「つーか俺、アレ持ち歩いてなかったから。着けずにヤったけど、よかったのか?」
「えぇー、今さらぁ?」
「そうですね……」
まったくもって、穂波の言うとおりだ。
最近は葉月たちともヤっていなかったし――
学校でもヤらせてくれる葉月と瀬里奈とのときは、もうまったく着けなくなっていた。
そういうわけで、すっかり12個入りのアレは持ち歩いていない。
「いいじゃん、麦が着けないでって言ったんだしぃ♡」
「そ、そうだよな。だいたい、最初のときはいつも着けないしな」
「ん? いつも?」
「い、いや、その日一回目のときはって意味だよ」
穂波は、湊がヤっている相手は葉月だけだと思っている。
そのあと、瀬里奈・茜・朝日・ひぃなの四人の初めてを着けずにもらったことは説明できない。
「ふぅーん。もう、それはいいんだけどさぁ」
「ん?」
「ま、まだ胸ぇ?」
「ああ、もうちょっと……」
湊は正座した穂波に膝枕してもらった上に――
軽く屈んでもらい、胸を味わわせてもらっている。
「な、七回もノンストップでヤっといてぇ……まだおっぱい?」
「いや、初めてのおっぱいの味が最高すぎて。八回目の前に、もうちょっと味わっときたい」
「八回目もヤんのぉ!?」
穂波と泉がルームシェアしてるマンションに来て、5時間近く経っている。
湊は一回一回を楽しむより、回数を多くするタイプだ。
普通は一回二回が限界なので、そんなタイプ分けの必要もないのだが。
「泉がいて、もしヤらせてもらえたら、分散させて一人十回以内で収まったんだろうが……」
「分散させても二桁!?」
穂波は驚いているが、もちろん湊もそんなことが妄想なのはわかっている。
泉サラともクラスは同じで、前に遊んだことはあっても他人同然だ。
まさか、いきなりヤらせてくれとは言えない。
「む、麦、今日だけで何回ヤられちゃうん……?」
「泉のことは冗談だ。つーか穂波、悪いな。こんなに楽しませてもらって」
「ひゃうっ、うっ……♡ そ、そんなに、されたらぁ……あんっ♡ あっ、麦のほうから、八回目、おねだりしちゃうってばぁ♡」
「ねだられなくても、十回はヤらせてもらいたいが」
「じゅ、十回かぁ……♡ 朝になっちゃうんじゃない?」
「起きたら、学校行くまでに二回はヤりたいな」
「どこまでヤりまくるのぉ!? そ、そんなにヤってもらったら、麦……学校なんか行けないじゃん♡」
ちゅっ、と穂波はさらに屈んでキスしてくる。
「サボって、もっとヤってもらっちゃうかも♡ ダメだなぁ、麦は学校サボらないタイプのギャルなのにぃ」
「そういや、ちゃんと学校には毎日出てきてるな。泉はたまにいないみたいだが」
「ウチらのリーダーの葵が、サボんないから。サララは……まあ、あーゆー子だから」
どんな子だろう、と湊は考えてみたがすぐには思いつかなかった。
泉サラは麦と同じ金髪だが、外国人とのハーフで地毛らしい。
かなりの陽キャなのは知っているが……。
「この身体が最高だったっていうのもあるだろうけど……まさか、マジでできるとは」
「ほぇ? どういうことなん?」
「んー、なんというか……最近、不調で」
葉月たち女友達五人が最高に美少女で、身体もエロいというのにヤれなかった――
とまでは言えない。
「穂波の身体が良すぎたせいかな、いきなり復活した」
「や、やだなぁ、麦の身体、そんなにエロエロ?」
「ああ、すっげーよかった……」
梓に拒絶されて以降、一度もヤれなかったのに唐突に成功するとは。
それが嬉しすぎて、すっかり夢中になってしまったのだ。
始めてすぐに、撮影どころではなくなり、定点カメラを置くだけに留めた。
顔が映りまくっている上に、さすがに配信できる映像にはなっていないだろう。
それだけが、穂波に申し訳ない。
「そ、そんなによかったなら、嬉しいなぁ。麦、けっこー男の子に声かけられるんだよねぇ。いつでもヤれそうに見えるらしくてぇ」
「そこまでは思わないが……」
湊も穂波は経験が充分にあると思い込んでいた。
しかし、自分の目でくぱぁして確認した以上は、初めてだったことは間違いない。
「でも、麦は友達と遊んでるほうが楽しいからぁ。彼氏とか全然ほしくなくて。けど、こんな楽しい遊びができるなら――」
「いや、今までその遊びはしないでくれてよかったよ」
「ん、麦もそう思う♡ 初めてがみなっちでよかったぁ♡」
それから、湊はたっぷりと穂波の胸を味わわせてもらい――
「ふぅ……せっかく復活したんだし、八回目もヤらせてもらっていいか?」
「んー……このまま、フツーに八回目をヤらせるのもなぁ」
穂波はちゅ、ちゅっと湊にキスしてから、考え込み出す。
「ちょっと待っててぇ」
穂波は、もう一度ちゅっとキスすると、湊の頭を床に下ろして立ち上がった。
床に放り出していた通学用リュックから、スマホを取り出す。
「ちょっと電話するねぇ」
「ああ、どうぞ」
「ありがと。あっ、もーしもしぃ」
「…………」
さすがに湊のほうは声を出せない。
さりげなく、穂波の胸に手を伸ばして――
「は、はぁっ♡ あ、なんでもないよぉ。サララ、今大丈夫ぅ? あ、よかったぁ」
湊は、「え?」と声を出しそうになった。
電話の相手は、葉月の陽キャグループの一員にして、穂波とこの部屋をルームシェアしている相手の泉サラらしい。
泉は、今日は“帰ってこない日”とのことだったが……。
「う、うんっ♡ えーとね……ちょっとしたことがあってさぁ」
「…………」
「そ、そう……んん♡ な、なんでもないよぉ。そうじゃなくて……今日、とうとうみなっちをお家に誘っちゃった」
「…………!?」
今度こそ、湊は声を出すところだった。
ギリギリのところで、穂波のおっぱいに顔を埋めて声が出るのを抑えた。
「やんっ、もうっ♡ そ、そう……七回もヤられちゃったよぉ♡」
「…………! …………!?」
湊はおっぱいに顔を埋めたまま、動揺を必死に抑えようとしていた。
この褐色ギャルはいったいなにを言っているのか?
「そ、そう……だからさぁ♡ サララも……ヤらせてみない?♡」
「おまえ、なに言ってるんだ!?」
「え? みなっち、サララとはヤりたくない?」
「そんなもん、ヤりたいに決まってるだろ!」
泉サラは、穂波以上に派手なギャルだが、こちらもとんでもない美少女だ。
ヤりたくない男など、この地上にいるのかどうか。
ただ、あれほどの美少女ギャルが湊のようなよく知りもしない相手にヤらせてくれるのか?
ただ――
湊は自分がヤれるのが穂波だけなのか、確認しておく必要もある。
「じゃあ、決まり♡ サララ、どうしよっか。どこでヤらせてあげる?♡」
「…………」
穂波はさっそく話を進めている。
去年、葉月と知り合って友人になってから。
湊には都合のよすぎる良い思いを山ほどしてきたが。
今日は、その中でもとびっきり好都合なイベントが起きて、しかもまだ続くらしい――
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