第5話 月収30万円を達成。しかし...

自分でやろうと決めてからは、試行錯誤の連続でした。


課題を書き出して、ネット記事や動画を見て調べて、自分に当てはめて、試していくということを何度も繰り返しました。


そのなかでも、自分の利益に一番影響を与えたのはROIという考え方でした。


ROIというのは、Return on investmentを省略したものです。

投資した費用から、利益がどのくらい出せたのかを図る計算方法になります。


転売に置き換えると、仕入れをした場合にどのくらいの利益が出たのかを図る指標になります。


例えば、10,000円の仕入れをしたときに5,000円の利益が出たとします。


(経費などは省略したとします)


この場合、5,000÷10,000=0.5(50%)という計算になります。


ROIが50%だったということになります。


この計算方法を取り入れるまで私は利益単価のみを考え、2,000円くらいの利益が出ればよいと単純に考えて仕入れをしていました。


しかし、これだとクレジットカードで仕入れていた私は1ヶ月で売り切れなかったときに支払いが間に合わないのです。


10,000円の仕入れをして2,000円の利益ならば、ROIは20%です。


A商品 10,000円(見込み2,000円)


B商品 10,000円(見込み2,000円)


C商品 10,000円(見込み2,000円)


という見込みで取り組んでいた場合、1つでも売れ残ってしまうと支払いには間に合いません。


30,000円支払わなければならないのに、24,000円しか手元にないことになります。


しかし、ROI50%という考え方で取り組むと、


A商品 10,000円(見込み5,000円)


B商品 10,000円(見込み5,000円)


C商品 10,000円(見込み5,000円)


となります。


1つ売れ残ってしまっても、


30,000円の支払いのところに手元にちゃんと30,000円が用意できます。


見込み利益のみを意識して仕入れをすることは、1ヶ月ですべてを売り切ることができることが前提です。


しかし、現実的にはそれはほぼ不可能です。


どうしても在庫を抱えながら取り組んでいくことになるのです。


ただ、逆にいうとROIのバランスさえ取れていれば在庫を抱えていてもいいのです。


つまり、1ヶ月で売り切ろうと無駄に値下げをしなくてもよいことになります。


このことを理解したことが大きく利益を伸ばすきっかけになりました。


少しずつ改善していき、数万円しかなかった利益が数カ月後には300,000円となりました。


ただ、私は300,000円を達成した頃にはAmazon転売をやめようと考えていました。


もう疲れていたのです。

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