第11話 口止め



″———以上のことから、ルーク・パーシヴァルの魔法には不可解な点が多く、精査が必要と思われます″


魔法院の長官、ヴェルナー・ゲーデリッツは、″とある人物″宛ての報告書類を書いていた。


″あのような魔法は、70年以上生きてきた私ですら、見たことはありません。しかし一番の問題は、その「力」の源が何なのか、本人も理解していないかもしれないことです。


——確かなのは、ルーク・パーシヴァルは「普通の」魔法使いではないということです。事実として、彼は魔法学校でも成績優秀、魔法に対する「才」が極めて抜きん出ていたとのこと…


もしかしたら、王女の探しているもの。

それを見つけだすのに、彼が役立つかもしれません。彼の魔法は、これまで見たことがない。

それが意味することは、王女の「探し者」を見つけることができる、鋭敏な魔法感知能力を秘めている可能性があることです。


—— 今回の件ですが、司法院には伝えておりません。司法院に伝われば、間違いなくお上の「大神院」にまで、この件が伝わってしまいます。


…大神院は信用できません。


それは王女も重々承知のはず。

もし大神院にこの件が伝われば、間違いなくルークは拘束されます。…彼を守りつつ、彼の力の正体を見極める必要があると思われます。そのために、騎士団に彼を保護してもらうほうが安全であると、私は考えます。


どうかご一考のほど、お願いします。


—ヴェルナー・ゲーデリッツより。″



ゲーデリッツは、″王女″に宛てた手紙を、厳重な封に包み、配下の魔法使いに、その配送を頼む。

「ではこの書類を早急に、首都アルベールにいるシャーロット王女に届けてくれ。」


ゲーデリッツ長官お抱えの郵便配達人は、魔法使いである。通常の地上配達では、ここジョバール郡から首都アルベールまで配達すると、7日以上はかかる。しかし魔法使いが使役する″使い魔″による空輸ならば、1日ほどで配送ができる。


「たのんだぞ…」




ルークは、気を失ってから数日と眠っていた。ルークから発動した謎の魔法。

ゲーデリッツは今回の件を、校長はじめ学校の関係者たち全員に、他言しないよう口止めした。


ルークが使っていたあの″黒い魔法″は、「魔法抑止法」には明記されていない魔法。魔法使いは、この法に明記されている魔法のみ使うことができる。


ルークが発動させた魔法の正体が何なのかは不明だが、法を逸脱した「正体不明の魔法」の存在を、大神院が許すはずはなかった。法を監視しているのは「司法院」であり、その司法院を統括している「大神院」こそが、この国における法の番人。


法を統べるものが全てを制する、というのは言い過ぎかもしれないが、名目上、エストリア王国の最高指導者である″国王″よりも遥かに、「大神院」は権力を握っている。もっともその″国王″すら現在は空席で、今は″シャーロット王女″がエストリア王室を取り仕切っている。



「……運命とは、かくも数奇なものか。だが…」


ゲーデリッツ長官は、目覚めることなくベッドに横になっているルークを見つめる。


「あの黒き魔法…


あの黒き魔法の持ち主ならば、可能かもしれぬな…」


ゲーデリッツは意味深に呟く。



「だからこそ、大神院に知られるわけにはいかぬ…」






———


ルークは医務室のベッドで横になっていた。幸い命に別状はないようで、眠っているとはいえ、ルークの呼吸は深くゆっくりと落ち着いていた。


ビアンカ・ラスカーは、ルークの看病をしていた。といっても、彼が目覚めるのを待つのみで、出来ることと言えば、彼の顔を拭くぐらいだ。


(ルーク…)


もし彼が目覚めた時、ラスカーにはどのような言葉をかけたらいいのかわからなかった。卒業式の途中に、突如ルークから現れた黒い炎…その魔法の力に、ルーク自身も呑み込まれて支配されているようだった。


(なぜ…)


なぜ、運命はルークに、試練を与え続けるのか。


それは彼が特別だから?


そんなのはわからない。でもルークはこれまで、(何か)を探しているようだった。

彼が″調査隊″に入りたいと言ったのも、それが理由かもしれない。

彼には自分自身の(わからない)部分があり、″それ″を探している。


あの″黒い魔法″の正体も、ルーク自身が何者かもわからない。だがラスカーにとって、そんなことはどうでもよかった。


ルーク・パーシヴァルは、彼女にとって大切な生徒なのだ。

たとえ彼が何者であろうとも、最後まで、ルークの味方であり続ける。それは義務ではない。使命でもない。 


ただ″そうしたいから、そうする″。


自分が大切だと思う人間を助けるのに、理由はいらない。


(………)


いつ目覚めるやわからないルークの顔を、ラスカーは物憂げに見つめる。


「…ラスカー先生か。」


レンバルト校長が、部屋に入ってきた。


「…ルークは、まだ目覚めないようだな。」


「…校長。ゲーデリッツ長官からは、ルークの″魔法″の件については、外部に他言しないよう言われております。」


「うむ。長官の意向を受けて、学園中の人間にこの秘密を口外しないよう、私からも念を押してある。だが、司法院にはそのうち伝わるかもしれんな。卒業式であれだけの負傷者を出してしまえば、ばれるのは時間の問題かもしれん。」


「…校長、ルークが出していたあの″黒い魔法″は、一体何なのでしょう?」


「…私には、わからん。あのような大規模で邪悪な魔法は、魔法学校で教えるようなものではない。先のエストリア内戦の後、危険な魔法はほぼ規制された。


そのための″魔法抑止法″だ。…故に今現在、そのような危険な魔法を教える学校など存在しない。」


「しかし…」


ラスカーには単純な疑問が浮かぶ。


50年前、人間と魔法使い達が戦ったエストリア王国内の戦争。その″内戦″で戦った魔法使い達は、今現在は法で規制されている「戦闘用」の魔法を知っているはずだ。


…もし、生き延びていればの話だが。


レンバルト校長自身も内戦を生き延びた魔法使いの1人だが、校長は昔の内戦の話を語りたがらない。だから、ラスカーはあえて疑問を口にはしなかった。ルークが発動していた「黒の魔法」の正体が、過去の内戦で使用されていた——今は法で規制されている魔法と、関係があるのではないかということを。


「…ルークの過去と関係があるのかもしれませんね。最も、彼は過去のことを語りたがりませんが。」


あるいは、知らないのか。


「ところでなラスカー、今話すことでもないかもしれんが、スヴェン・ディアドールの件についてだ…」


「はい…」


ルークのことで頭が一杯だったラスカーは、渦中の生徒、スヴェンについてすっかり頭から抜け落ちていた。彼は「魔法抑止法」に違反し魔法を使用した罪で、司法院から訴追されて裁判を待つ身であるはず。

校長から語られる内容は、おそらく悪い知らせだろうと身構えるが、校長の口から出てきた言葉は、意外なものだった。


「スヴェンの起訴が取り下げられた。」


「え……?」


「司法院は、スヴェンのしたことを不問にすると。」


「なぜ、なんです…?」


教え子が裁かれないという事実を知ったラスカーは、喜びよりも先に、疑問を感じた。

スヴェンがしたことは、「魔法抑止法」の法を逸脱した事案としては、どう考えても裁判にかけられるのは必至だったからだ。


「ゲーデリッツが司法院に圧力をかけたらしい。」


「圧力… 長官が? 一体どうやって…」


「さあな、私にはわからん。だが、あいつはその″信念″の下、スヴェンを救おうとしたのだ。過程はどうあれ、これでスヴェンは檻の中に入る必要はなくなった。100日間の監視がつくため、すぐに自由の身というわけではないがな。

この100日間で問題行動がなければ、スヴェンは完全に自由の身となる。ただし…」


そして校長は、やや言葉を詰まらせるながら…


「ただし、スヴェンは永久に″魔道士″にはなれない。それが彼の罪を不問にする上での、司法院が出した条件だったそうだ。」


「そんな…」


スヴェンは魔道士にはなれない。それはつまり、この魔法学校で学んだ3年間の努力が水泡に帰すということ。無論、有罪となって牢獄に入るよりはましなのかもしれないが…


「そう浮かない顔をするなラスカー。最悪の事態は避けられた。何十年と牢獄で過ごす代わりに、魔法を使う″権利″をなくしただけだ。…魔法が使えないからといって、それで人生が終わるわけではない…残念ではあるが」


「はい…」


ゲーデリッツ長官が、この条件を引き出すのに「司法院」とどのような取引をしたのかはわからない。とはいえあの好々爺とした温和な雰囲気の長官からは、想像できなかった。


ラスカーと校長が話していた折、部屋の扉がノックされる。


「来たか…入りなさい」


「失礼します」


部屋に入ってきたのは、2人の男女だった。男のほうは、優しい目をした初老の男性。女のほうは、少し背の高い若い女性…男性と同じく、優しい瞳をしている。


男のほうが、校長に話しかける。


「お久しぶりです、レンバルト校長。ルークが一大事だと聞いて、こちらにうかがいました。そちらの方は…」


「ああ、彼女はビアンカ・ラスカー。ルークの担任教師です。」


レンバルト校長が男性達に、ラスカーを紹介する。


「はじめまして、ですねラスカー先生。


私はマーカス・ジョンストンと申します。

ルークの親…といっても、肉親ではありませんが。彼の育ての親です。


…彼女は、メアリー。私がルークの父親役とするならば、彼女は姉役、と言ったところでしょうか?自分で言うのも変ですが」


マーカスと名乗った男性は、ラスカーと握手する。ラスカーは、ルークの父が実の父親ではなく養父であるということは知っていたが、会ったのは初めてだった。

そばにいたメアリーという女性も、ルークが魔法学校で寮生となるまでは、ルークと共に暮らしていたらしい。


「はじめまして、ビアンカ・ラスカーです。…会うのは初めてですね。私はルークの担任をしています。メアリーさんも、よろしくお願いします」


「こんにちはラスカー先生…お初にお目にかかります。メアリー・ヒルです。」


メアリーの声は、透き通るような清涼さだった。マーカスもメアリーは、柔らかい物腰だが、初対面の相手でも物怖じしない落ち着きも併せ持っていた。


「ああ、ルーク!」

メアリーはベッドで横になっているルークを見つけ、彼の元に駆け寄る。


「…校長先生、ルークに一体何が起こったのですか?」


マーカスがレンバルト校長に尋ねる。校長は少し逡巡したように言葉を選んだが、その迷いを悟られないように、冷静さを演出する。


「…おそらく、肉体的疲労でしょうな。このところ、卒業試験の連続で、相当な疲労が蓄積していたはず…」


校長は、あからさまに嘘をついている。たとえ保護者に該当する人物でも、真実は伝えられない。卒業式で起こったことは全て、ゲーデリッツ長官から口止めされている。ましてや正体不明の「黒の魔法」の件を、この保護者2人が理解できるはずもなく。


それだけではない。スヴェンとルークが関わった「ジョージ・ハース」の件も、校長はこの2人に伏せているようだった。


だが、そもそもルークの「育ての親」だというなら、このマーカスとメアリーが、ルークの秘密についてどこまで関知しているのかも謎だ。


「疲労…?」


「その可能性が高いわけです…医者にも診てもらったが、命に別状はないと…」


「そうですか…」


マーカスはそう言うと、おもむろにルークに近づき、ルークの脈を確認し出す。


「…脈拍は問題ありませんね。呼吸状態も安定している。しかし顔色が悪いし、随分と痩せ細っていますね。…食事もちゃんと摂れていたのか…」


「マーカスさん、そういえばあなたも医者でしたな。」


「…メアリー、ルークの乳頭をつねってくれ。」

「はい、先生」


マーカスはメアリーに指示されると、唐突に彼女はルークの乳首部分を、思いきりつねった。


「ちょ、ちょっと!何してるんです?」

ラスカーは驚き、メアリーに声をかけるが、レンバルト校長がラスカーを制止した。


「…マーカス先生、瞼がわずかに動きました。」


「ふむ。脈拍も呼吸も安定、痛み刺激にも僅かだが反応がある。瞳孔も特に異常はなさそうだ。」


「ラスカー、医者のやることに口は出すな。」

校長がラスカーに念を押す。


「確かに、命に別状はなさそうですが、この痩せ具合が気になります。数日間飲まず食わずなのも…」


「…ルークが目覚めないことには、どうにもなりませんでな。」

レンバルト校長が言う。



「…たしかに。校長先生、私とメアリーで、しばらくはルークを看病します。」


マーカスが校長に告げる。


「…よいのですか?」


「…ええ。ルークのことが心配ですから。」


「…わかりました。もしルークが目覚めたら、連絡をください。」

そう言って立ち去ろうとする校長を、マーカスは呼び止めた。


「レンバルト校長」


「…何でしょう?」


「…ルークが倒れた理由。肉体的疲労というのは、嘘ですね?」


「…なぜそう思うのです?」


「…なんとなく、ですよ。ルークのことを話している時、校長はなんだか落ち着きがなかったように見えたんです。無理に平静を装おうとして、口調に違和感を感じました」


「…お見通しですか。」


「…医者は、嘘を見分けるのが得意なんですよ。誰にだって言いたくないことはある。特に患者さんには、そう言う人が多いので。

だから、嘘を見分ける能力が鍛えられてるのかもしれません…


…ですが、校長には真実を話せない事情があるのでしょう?責任あるお立場ですから。たとえ私たちが、ルークの保護者であったとしても…」


「…申し訳ない」


校長が、マーカスに謝罪する。


「いえ…謝られることはありません。…私たちだって、ルークが″わけあり″なのは知っていますから…」

そう言ったマーカスの口調は重々しい。しかしどうやら校長と同様に、このマーカスも、あまり語りたくないことがあるようだ。


「ラスカー先生も、ルークのことをしっかり見てくださって、ありがとうございます」


「いえ、私なんて全然…」


否定しようとするラスカーを、メアリーの言葉が遮る。


「ラスカー先生。ルークから定期的に手紙が来るんですけど、先生のことも書かれてたんですよ。厳しいけど、良い先生だって。自分がここまで頑張ってこれたのも、先生のおかげだって。」


「そ、そうですか…」


あくまで平静を装うが、ラスカーは本心では嬉しかった。ルークが自分のことをどう思っているかわからなかったから。ひょっとしたら嫌われているのではないか?とも思っていたのだ。


「これからも、よろしくお願いしますね」

 


(これからも…)

 


これからが、あるのだろうか。


ルークの処遇がどうなるかもわからない。いずれにせよ、ルークは学校を離れることになる。いつかは別れが来る。だが、彼と関わることができる限りにおいては、ルークのために自分ができることをするつもりだ。ラスカーはそう決意していた。



校長とラスカーが退室した後も、マーカスとメアリーは看病のため部屋に残っていた。

メアリーは、汗まみれだったルークの体を拭きながら、マーカスに話しかける。


「先生…ルーク、今寝てるのに、出てこないんですね…」


「ああ、そうだな…

この子が魔法学校に行く前は、我が家で暮らしていたが、いつもルークは…」



「眠っている時、うなされていたからな…」


ルークは、未だ意識を取り戻さないが、落ち着いた呼吸ですやすや眠っていた。







ゲーデリッツ長官がシャーロット王女宛に手紙を送付してから翌日、王女からの返信が長官の元に届く。



″——ゲーデリッツ長官、一連の報告、ありがとうございます。


レンバルト魔法学校の卒業式で起きた件は、たしかに不可解ですね。ですが、そのルーク・パーシヴァルという生徒の存在は気になります。


——黒き魔法の存在は謎ですが、その力は普通のものではなさそうです。

であるならば、長官の言う通り…もしかしたら彼の存在は、私が探しているものを見つけられる、その足掛かりとなるかもしれません。


並の魔法使いでは、決して見つけられない代物…

ルーク・パーシヴァルならば、それを見つけることが出来るかもしれない。


ゲーデリッツ長官。

ルークを首都「アルベール」に連れてきてください。

「大神院」の目があるため、私は十分に身動きが取れません。なのでキーラ・ハーヴィー副騎士団長をそちらに寄越します。

彼女にルークを連れてきてもらいますので、協力願います。彼の「黒き力」の存在を、大神院に知られる前に。早急に行動しなければなりません…


では、後日また会いましょう。



—シャーロット・ウィンザー・エストリアより″




————



ラスカーは、学園内の図書館に来ていた。


「おやおや、ラスカー先生がここに来るとは珍しい…本は嫌いなんじゃなかったんですか?」

陽気な口調で話しかけてきたのは、図書館の館長、ハインリヒ・フィッシャーだ。


「館長…ちょっと、歴史の勉強でもしようかと思いまして…」


「ほうほうそれは感心。どのような本をお探しで…?」


「…この国で起きた50年前の内戦について…」


「ふむ。なるほど。それなら、あちらのフロアに内戦についての本が揃ってある。」


「ありがとうございます…」


ラスカーは内戦について、もっと知ろうと思っていた。それは興味本位、というよりも…レンバルト校長はじめ内戦を経験した者が、昔のことを語りたがらないので、ならば自分で歴史書を読み漁ろうと思ったわけだ。


「…本当は、本を読むことってあまり好きじゃないですけどね…」


「何をおっしゃいますかラスカー先生!本は人間が生み出した″宝″そのものですぞ!本にはあらゆる知識や記憶が詰まっているのです!」

喧騒なフィッシャー館長の声は、相変わらず図書館には不釣り合いだ。


「だが…」


しかし館長は、突然声をひそめるように声量を抑えていた。


「本は嫌い…その気持ちは、よくわかります。私も、本が嫌いですから。」


館長らしからぬ意外な言葉に、ラスカーは驚きの表情を見せる。


「昔は好きだったんですよ。でも今は…わかったんです。本当に大事なのは、記憶を文字に書き起こすのではなく、伝えることなのだということをね…」


さきほどの陽気な様子とはうって変わって、館長はひどく神妙な口調だった。


「文字には、感情がありませんから」






歴史、記憶、忘れられないもの…忘れたいこと…忘れてはいけないもの…



(ほんと嫌になる…みんな言葉の裏に、何かを包み隠している。)


ラスカーは内心、そうひしひしと感じていた。


言葉とは、複雑だ。人の言葉から発せられる言葉は、必ずしも真実とは限らない。

その人の記憶や感情が、真実を歪めている可能性があるからだ。


そして、語りたくないことは、自ら「口止め」する。誰から指示されたわけでもなく。そうやって、心の中と外を絶妙に制御しながら、人は生きていく。



(私だってそうね…)



ラスカーは、その大多数と自分もまた、同じ種類の人間なのだと実感する。



(他人に語りたくないことがある…)






記憶とは、人々の頭の中にある。そして記憶とは時に、その人の人生をも、″支配″する。記憶を支配するか、記憶に支配されるか。人にはその2種類しかいないのだろう。



記憶に支配された時、その人間の″歯車″は狂い出すのだ。





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