第5話 学校案内
職員室前の廊下で白姉と話していた。
他の教師らは各担当クラスに向かっているみたいだ。
「終わったから、私が案内できたらいいんだけどさすがに無理だから同じクラスになる人の中から美少女を選んでおいたから」
「そうですか」
そんなことはないと思うだって‥‥‥いやあの人なら言えるかも。
「もしかして仆釉は私がよかった?ふふふ」
「白姉はないね」
「(´・ω・`)」
「正直白姉はきれいだと思うよ」
「(*´ω`*)」
よくころころと表情が変わるな。
「けれども白姉は忙しいんでしょ?」
「うっ‥‥‥でも「
この人がって、え!あの時の人ではないか。
「あれ、仆釉知っている人なの?それかこのフレドリアさんの美貌に驚いちゃったの?」
「大已理事長さっさと行ってください」
「白姉、早く行って」
「(T_T)」
「いいから早く」
「はーい、仆釉に言われたのなら仕方ない、フレドリアさんくれぐれも仆釉に手を出さないでね」
白姉はそう颯爽に言い、去っていった。
「うちの姉がすみません」
フレドリアさんに謝っておく。
するとフレドリアさんは先程の無表情から驚いていた。
「え??」
「いや、理事長の一面に驚いただけ、私の名前はフレドリア・エラよ」
フレドリアさんは無表情に戻して話す。
「俺は大已 仆釉、白姉いや理事長の弟です、よろしくお願いします」
「ええ、よろしく、順よく回ろうか」
「はい」
「この学園は、寮か家で選べるんだ、それと学園恋愛をする時は「理事長もしくは生徒会から許可書に記入してもらうこと」
「よく知っているね」
「ああ、昨日一通り学園規則を見ておきましたから、理事長に学園生活を楽しむためにはなにが大事か聞いたら恋愛と言っていたので特に覚えています」
「な、なるほど、失礼だが理事長は結婚しているのか?」
「いえ、理事長は身内から見てもきれいだなとは思いますけど兄の影響で正反対になって積極性をなくしてさらに残念なところもありますし」
人には恋愛といっているが本人は自分の恋愛について気にしていないし。
おかしいよね。
「兄っていうのは?」
「兄の名は
「知ってるよ、数年前に企業して今では世界へ羽ばたいている大企業だったかな」
「そうです、あと兄は女たらしといいますか異性に積極的なんですよ」
「だから理事長は逆になっているんだね」
「そうです」
「ここが第一音楽室だ」
「あ、はい」
会話の途中だったが紹介をしてくれる。
しかしそこからは紹介以外は無言でお互い黙っていた。
「ここが最後、中庭よ」
そこは木々が生い茂り、中央部分にはなだらかな丘があり気持ちよく昼寝ができそうだ。
端っこの方にはこじんまりとベンチが一基だけあった。
大体の教室はわかったから迷うことはないだろう。
「さて、戻りましょう」
「ちょっと、待ってください」
呼び止める。
いつ聞こうかと探っていたがもう今しかない。
「なに?」
そうして俺は質問、いや聞いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます