第4話 転入
「おはよう、白姉」
「おはよう、仆釉」
白姉の顔がお見えになる。
ん?
「どうして同じベットの中にいるの?」
「いいじゃない」
白姉の笑顔に一瞬見惚れそうになるが、ベットから抜け出す。
あの笑顔はなにかいたずら心を持っていると今までの経験から察した。
「仆釉についに反抗期がきてしまったかぁ〜」
残念そうに言ってくるが多分だがそんなことはない。
「はいはい、そうですよ」
白姉がそうするなら俺もそうします。
ということで興味なく返事しておく。
「(´・ω・`)本当にきてしまったのか‥‥‥」
次には本当に残念そうにしているだと‥‥‥
お遊びもここまでにして部屋を出てリビングに戻る。
着替えたいが白姉がいるためできない。
後ろから白姉はついてきているみたいだ。
「ふぅ」
ソファーに腰をかけると自然とため息がでてしまった。
「ふぅ、ね、それは私が面倒な女だから?」
白姉は俺の隣に座る。俺との空間はシャーペン一本ほど。
右手の置く位置に一瞬迷ったが血が繋がっている家族だから大丈夫だろう。
「そのようなはずはございません」
この面倒な女の対応に困ったので少しいたずら心を持って答える。
「思ってるね?」
バレてしまった!
「それより話あるんでしょ?」
「はぁ、急に話を変えて、まぁいいわ、仆釉」
「ん?なに?」
先程のゆるふわな感じ?から重要なことが発表されるような重々しい雰囲気に変わる。
「今の学校は楽しい?」
「NO」
「じゃあそうね、できるなら転校したいと思っている?」
「YES」
「ならこれに名前を書いて」
白姉は一枚の紙とボールペンを机の上に置く。
紙を見ると思わず白姉に聞いてしまう。
「これって、あれ?」
「そうだ」
俺は迷わず記入した。
さてこれからはこの家以外で楽しもう。
「一緒行きましょうか」
「そうだな、白姉」
記入した日の次の日になった。
昨日は頑張ってあの学校に行ってきた。
「今日は転入の手続きがあるから車で行きましょう」
「わかった」
従う。
明日からは歩きで向かわなくといけないのでガラス越しで外を見ておく。
車は出発した。
「あ」
「誰か知っている人でもいたの?」
「ううん、違うよ」
俺が見かけたのは二日前に助けてもらった人だった。
白姉に言えばことを話さなくてはならないので半々な答えをした。
誰かはわかっているが名前は知らないから、本当でもあり嘘でもある。
「ついたよ」
「了解」
職員用の駐車場に車を駐めて降りる。
ここが『
姉妹学園もあるみたいだ。それについては認知している人は少ないみたいだ。
俺は昨日の夜に知ったばかりだ。
「職員室に向かうからついてきて」
「おう」
そうして白姉の後ろからついていき、転入手続きを終わらした。
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