第3話

「俺、リビングのソファで寝るわ...」


そう言って逃げようとした時だった。


掛け布団がバッと勢いよく宙を舞った。


「待ってよ...!ここで!

お兄ちゃんのベッドで一緒に寝ようよ...!!」


またしても。


その下半身が、大変なことになっており、

せめてあれだ、ズボンか、あの、もこもこの

短パンみたいな部屋着を着ていればいいのに、

ショーツ一枚でいるもんだから、

俺は妹を直視できなかった。


赤い色のレース遣いの紐パンだった。


高校一年生にしては...


ちょっとおふざけが過ぎると思う。


男である俺への距離感。


妹はガチでおかしかったんだ。



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